社員の幸せを願うホワイト企業の業績が良い理由

ビジョンを描き社員に伝えている、でも社員がそれを自分事と捉えてくれない…
そんな悩みって結構、多いと思います。
「なんで他人事なんだ」と嘆きたくなります。
ところが、それは社員が悪いわけではないと考えています。
まして社長が悪いわけでもない。
「伝え方」に問題があるのだと考えるのです。
決定的な部分が抜けていると。

今日は、ビジョンを描く際に決して欠かしてはいけない重要な要件について考えたいと思います。なぜホワイト企業の業績が良いのか?…そこに通ずると思います。

自分が登場しないことを自分事と捉えることなんてできない

社員が自社のビジョンに無関心なのは、そこに自分たちのことが描かれていないからです。
自分たちの幸せ・望み・夢をすっ飛ばして「顧客のために」「地域社会の発展を…」なんて言っても自分事にはなりずらいと思うのです。
でも、これってよくある事だと思います。

指示ゼロ経営の基本中の基本は「望みの統合」です。
統一じゃないよ。
社長が望んでいる事を、もし社員が望まない、あるいは無関心だったらその実現は難しくなります。
望んでいない人を動かすには相当な工夫を付け足さなきゃいけなくなりますよね。

社長が望むことを同じように社員が望んでいれば、力学的に無理がありません。
「社長が望む」→「社員も望む」→「お客様、地域も望む」…
社員の望みを飛ばしては統合が起きないのです。

僕もすっ飛ばしていた時期が結構ありました。
「お客様のためになり、ひいては地域のためになることを実現すれば、自ずと社員のためになるだろ!」と言い、それを社員と対話することを飛ばしたのです。

人は自分を満たさずに人の幸せを願えるほど利他的ではないと思います。

僕のビジネスパートナーに鈴木優子さんがいます。
彼女は「味方学」を提供しています。
誰しも味方は欲しいもの。
でも、自分から相手を応援しない限り味方は現れません。
そこでまずは自分の気持ちを満たすことを考えるのです。

彼女の基本思想に「シャンパンタワーの法則」があります。
シャンパンタワーって一番上のグラスから徐々に下に向かって満たされていくでしょ?
それと同じなのです。

誰も会社のために働いていないという事実

「社長が自分の望みに正直になる」

ビジョンを描く際にもシャンパンタワーの法則が必要だと考えています。
まずは、社長が思い描くビジョンは「本当に自分が望んでいるものか?」ということ。
「べき」でつくっていないか?ということです。
経営者は大きな責任を背負っているので、自分のことを差し置いて会社に身も心も捧げてしまうものだと思います。
傍から見れば自由気ままに見える社長でも、実は意外と自分の望みを殺していることって多いんだよね。
自分の望みに正直になることが大切だと思います。

「社員の望みを聞いてみる」

何のために働くのか?…僕は、以前、飲み会の席などでよく社員に訊いた事があります。
それを知って本当に良かったと思いました。
人によって様々なのです。
「家族のため」「お金を稼ぐため」「趣味のため」「見返してやりたいヤツがいる」「自分を活かして人に喜ばれたい」

色んな想いを持った人が集まったのが会社なんだと気づいたのです。
これらは、どれが上等でどれが下等というものではありません。
価値観ですから、他人が評価すべきものではありません。
よく自己実現を強要する人がいますが、余計なおせっかいです(笑)
ただ、満たされると徐々に自己実現に向かっていくというだけです。

僕は社員のこうした夢や想いを知った時に分かったことがあります。それは「誰も会社のために働いていない」ということです。
自分が幸せな人生を送るために仕事をしているという厳然たる事実です。
だから「会社のために働け!」と言っても自分事になるはずがないのです。

これは「会社なんてどうでも良い」ということではなく、会社の繁栄を通じ自分の望みを叶えていくという事です。
そのために顧客の満足が必要であり、顧客に喜ばれ感謝されると、より自己実現に向かっていくと考えるのです。

また各人の夢は1人で叶えることができません。
1人1人は不完全な存在だからです。
だから集団を形成する必要がありチームワークが重要なのです。

望みの統合に成功すると会社を、仕事を自分事と捉え、チームワークが良くなるのはこうした理由なのです。

すごくシンプルでしょ?

社長も社員も、自分の望みに正直で良い、どんどん叶えて良いのです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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