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バランスをとるな!極端、偏りを大切にした方が良いものが生まれる

バランスが取れていることは良いことか?…最近、すごく疑問に感じるようになりました。
例えば、ワークライフバランスという言葉が一般化してきましたが、どうやら誤解が多いようです。
その誤解とは「仕事とプライベートをキッチリと分ける」「配分を考える」というものです。
本来の定義は「仕事とプライベートの調和、統合」だそうで、実は僕も誤解していました。
自分軸で統合することで、そのためには仕事も遊びも極端であって良いと考えるのです。

やじろべえは両極端があるからバランスが取れますよね。
今日の記事は、あえてバランスを取らないという魅力的な選択について考えたいと思います。

真のバランスは極端、偏りの統合で生まれる

バランスを取るとアンバランスになると考えています。
ん?どういう事?って感じですよね?
このことを僕は「中庸」という概念で知りました。
中庸とバランスは同義語と捉えられていると思います。
ところが中庸の概念は深く、中庸にポジショニングしようとすることは「中庸に偏る」と考えるのです。
つまり中庸ではない。
禅問答みたいですね。

やじろべえは両極端だからバランスが生まれる

バランスを取らず、振り幅を大きくすることが結果的に中庸を行くことになるのだそうです。
以前、師匠の小阪裕司先生は、僕に「冒険の心得」をこんな風に教えてくれました。

「最善と最悪を想定し中庸を行く」

両極端を描かず中庸を求めると、つまらない無難なものになってしまうという事だと思います。
分野は違いますが美容(ダイエット)の世界でも同じような話を聞いたことがあります。
僕の親友に「美活脳」という分野を研究する上村晃一郎さんがいます。
彼が推奨するダイエットは「食べたい時に食べたいものを食べたいだけ食べる」というものです。かなり非常識に聞こえるかもしれませんが、脳の理に合った「合脳的」な方法なのです。
脳が求めるものには偏りがありますが、それを満たすことで脳が満足してダイエットの最大の敵である「飢餓感」が緩和され、結果的に理想の体型に近づくということです。

どうやらバランスを取ろうとするとアンバランスになるのです。

これが仕事にも言えると考えています。
つまり、仕事の意欲が燃え上がっている時は仕事に偏る。
すると反動がくるので別のこと、休息だったり遊びに偏るというわけ。

それらの極端が「統合される」…そんなニュアンスなのだと思います。

極端、偏りを仕事で活かす4つの視点

仕事における統合について考えたいと思います。

「学びを偏らせる」

まずは学習に関してですが、僕が思うに人の学習は偏りがあると感じています。
人の興味・関心は移り変わるから、ある時はマーケティングの勉強に偏り、ある時は会計知識に偏るのが自然だと思うのです。
それを毎日、偏らないようにまんべんなく学ぶと吸収が悪くなるように感じています。
そして、極端に分野が違う学びが蓄積されると脳内で不思議な統合が起き、ブレークスルーを起こすのだと考えています。

ちなみに僕のブログもそうです。
関心が偏るので、ある時期は集団育成に、ある時は社長のコミュニケーション術にと、大きな振り幅があります。
だから記事の下書きを一気にたくさん書き溜め、それを日々、偏らないように放出しています

「長期休暇を取る」

遊ぶときはとことん遊ぶのも良いと思います。
学びと遊びには本質的な違いはないと僕は考えています。
誰かが(自分が)線を引いただけでインプットとアウトプットという意味では同じだと思うのです。
これは先程の「学びを偏らせる」と同じ効果があると考えています。

長期休暇は僕の憧れでもありますが、心理的な抵抗がありなかなか実行できずにいます。
3日間くらいの休みだと、どうしても休み明けのことを考えながら休暇を過ごしてしまいますよね?
1ヶ月くらいあったら、普段は出来ない素晴らしい体験ができると思います。
その昔、お江戸の町民が京に向け東海道を2週間ほどかけて歩きましたが、往復で約1ヶ月、相当に非日常的な体験ができたと思います。

「異質なものを統合してアイデアを出す」

面白いアイデアは「異質なもの同士を組み合わせ、道理が生まれた時」に創出されると言いますが、本当にその通りだと思います。

例えばJAZZがそう。
JAZZは西洋のクラシックとアフリカのアフロ音楽が統合されてできた音楽です。
諸説ありますが、黒人差別の少ないフランスでクラシックを学んだ黒人が、南北戦争をキッカケにアフロ回帰をしたことから始まったそうです。

「人材を偏らせる」

アイデア創出に関連がありますが、色んな経験をした人の方が新しいアイデアを出す可能性が高いと思います。
以前に、Googleの上級副社長であるラースロー・ボック氏は「色んな会社で働いた人を採用したいと」言っていますし、専門分野は30歳になってから開拓すればいい(それまでは多様な経験を積ませる)と考えているそうです。

逆のケースもあります。
NASAはアポロ計画の時代では、色んなキャリアを経験した人材が集まっていたそうですが、1980年代に入ると同じようなルートを通った人が集まり、多様性に乏しくなったと言われています。

バランスを取ろうとするとつまらないものになってしまう。
「極端」「偏り」「多様」…それらが統合された時に真のバランスが生まれるのだと思っています。
ということはバランスは静的ではなく動的だということです。

それでは京も素敵な1日をお過ごしください。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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