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指示ゼロ経営は「指示を出してはいけない経営」ではなく「指示を出す必要がなくなる経営」

自律型組織を目指す社長が陥る悩みの1つに「指示を出しちゃいけない」という呪縛があります。
これは僕の「指示ゼロ経営」というネーミングにも責任の一端があると思っています…
ごめんね…

指示ゼロ経営は「指示を出さないこと」ではなく「指示を出す必要がなくなること」を意味します。
今日は、その状態になるにはどうすれば良いのか? そして、社員が明らかに間違ったことをしている時はどうするのか?
そんな疑問について考えたいと思います。

指示を出しても社員が思考停止にならなければOK

指示ゼロ経営の本質は、社長・上司が指示命令を出さないことではなく「社員集団が自ら考え行動すること」にあります。
そのためには、いちいち指示命令しないことが大切だということです。

「社員集団が自ら考え行動する」という状態を細かく見ていくと、指示を出すかどうか?は関係ないことが分かります。

「指示を出しても社員がやり過ごす状態」

指示ゼロ経営を導入した会社の中には、どう見ても指示100じゃん!って会社もあります。
社長が現場に出て、口うるさく指示を出しているのですが、実は社員はそれをやり過ごしているのです。
つまり指示は出すが社員がそれに従っていないのです(笑)

この場合、社長・上司に求められる心得は「指示通り動いたか?」ではなく「仕事がうまく行っているか?」に着目すること、つまりコントロール願望を手放せるかです。

「社長・上司が指示を出しても社員が堂々と反論する状態」

これも素晴らしい状態だと思います。
上司の指示に「そだねー」と盲目的に従うのではなくちゃんと自分で、自分たちで考える、違うと思った時にはちゃんと反論するのです。
この場合、反論された時に「下っ端が何を生意気なことを言っているんだ」という俺様病を治す必要があります。

「社長がアイデアマンで信頼されている状態」

社内の誰よりも社長が良いアイデアを生み出す会社は多いと思います。
この場合、社長のアイデアを葬っては誰も得をしませんよね?
だから社長はアイデアを創出する役割に徹するべきだと考えます。
「これで行こうぜ!」と全体をインスパイアするのです。
これはみんなを誘っているわけで指示とは全く違います。

もちろん社長が常に正解を示し続けられるわけではないので、違うと思ったら反論できる風土は大切です。

この場合、そのアイデアの具現化に関して社員に参画してもらうことが大切だと考えています。
細かな部分まで全部指示を出したら、社員は他人事にしか捉えず良い仕事はしませんからね。
「アイデアは社長が出すが、それを組みててるのは自分たちだ」という意識を社員が持ってくれれば最高だと考えます。

明らかに間違ったことをしている時はどうするか?

指示を出してはいけないという呪縛に嵌まると「社員が明らかに間違ったことをしている時にも何も言ってはいけないのか?」と悩む方がいます。

この場合の対応は2つあります。

「答えを出さず課題だけを置く」

1つ目は「ケチをつける」という対応です(笑)
指示ゼロ経営の基本は「社員集団が自ら考える」ことです。
社長・上司が答えを出すと思考停止を起こしてしまいますからね。

だから、明らかに間違ったことをしている時は、事実だけを伝えれば良いと思います。
「それをすると◯◯な問題が起きると思うよ」と。
これが指示ゼロ経営の名言(迷言?)「ケチはつけるが答は出さない」です。
考えることを奪わないということです。

ただし注意が必要です。
それは社長の常識で「上手くいかない」と思い込んでいる危険性があることです。
今は、何が正解か分からない時代ですからね。
社長の予想に反して上手く行くこともあると思います。

「失敗から学ぶようにする」

これができたら最高です。
社長の常識で可能性を摘んでしまうことを防ぐことができます。
人は失敗から学び成長します。
普段から「失敗は許されない」なんて言っている人も、自分だって失敗から学び成長したはずです。
自分は良いけど部下は許さないというのは傲慢ですよね?

失敗と言っても「蓋を開けたら大変なことになっていた」という事態はほとんどありません。
過程で「変だぞ」と気づくポイントがあるはずです。
突進していると気づかないこともありますが、だからこそケチをつける役割が求められると考えるのです。
失敗に対し寛容な気持ちを持つことが求められると思います。

指示ゼロ経営は「指示を出してはいけない経営」ではなく「指示を出す必要がなくなる経営」を言います。
疑問は解けたでしょうか?

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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