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社員に主体性が育つと問題が減るどころか増える。でも社長はうろたえる必要はない

「指示ゼロ経営を導入したのに問題が一向に減らない」「それどころか問題が増えた」とよく言われます。
言っておきますが、僕は「問題が減る、なくなる」なんてひとことも言っていませんよ(笑)

そうなんです。
指示ゼロ経営(自律型組織)を導入すると、これまでよりも問題が発生するのです。
なぜか?
今日の記事ではその理由と対処法について書きたいと思います。

自ら課題を発見し解決できるチームを育てる

問題発生が増えたというのは実は勘違いなのです。
問題が増えたのではなく「表面化が増えた」ということ。
これまでも問題はゴロゴロと転がっていたのですが、それを社員が自分事と捉えていなかったので蓋をしていただけなのです。
この方が怖いことですよね?

社長は問題意識がない社員に苛立ちを感じます。
整理整頓が出来ていない、挨拶がぶっきらぼう、数値に無関心…
ところが意識が高まり問題がたくさん表面化すると、それはそれで怖くなるものです。

なぜ怖くなるかと言えば、それらの責任は自分にあると感じるからです。
責任感ゆえに一生懸命に対策を考えます。
従来ではそれが良い上司とされてきましたが指示ゼロ経営ではそうは考えません。
指示ゼロ経営の最大の効能は「1人ではできないこと、思いつかないことを集団の知恵でやってのける」ことにあるからです。
自ら課題を発見し解決できる集団を育てるのが社長の役割です。
だから、全部を1人で抱え込まない。

社員にも心得が必要です。
「問題提起はするが、対策は上司の仕事」ではダメなのです。
変化が激しい時代では、問題発生に解決が追いつきませんし、上司1人では良いアイデアは出ないから。
また、社長・上司と同じように1人で抱え込まないことも重要だと考えます。
集団の知恵で解決するためには、全員がその認識を持ち自然と対策チームが結成されることが大切だと思います。

社長と社員でこうした共通認識を持つことが欠かせません。

会社が勝手によくなる4枚の付箋

この考え方をさらに進めると、よりポジティブな改善活動も可能になります。
ネガティブ問題の対処だけでなく、より良くするためのアイデアを自分たちで出してもらうのです。例えば、「好きな日に休みをとりたい」とか「子どもの行事がある時は自由に早退したい」といったものです。

こうした課題も従来は上司が抱え込んでいました。
部下から出た不満に後手で対応するカタチです。
上司に与えられた時間は有限ですので、すべてに対応することは出来ないし、100%部下が満足する策が出せるわけではありません。

このスタイルを取っていると、部下は上司は◯◯して「くれない」、◯◯が「おかしい」、ウチの会社には◯◯が「ない」という病気…「くれない病」「おかしい病」「ないない病」という三大疾病に罹ってしまいます。

社長・上司は本来すべき仕事ができなくなってしまうよね。

そこで、こうした希望を「自分たちで」叶えられる制度が必要になると考えるのです。

会社が勝手に良くなる4枚の付箋

制度と言っても、すごく簡単な方法です。
4枚の付箋を使います。

「希望」「プラス面」「マイナス面」「プラス面が生きマイナス面が解消されるアイデア」

例えば、「好きな日に休みを取りたい」と思っているとします。
それを上司に言って叶えてもらうのではなく、自分で考えてもらうのです、プラス面とマイナス面を考慮して。

プラス面として「家族と一緒にいる時間が増える。休日が充実する事で仕事に集中できる」というメリットがあるとします。でも、マイナス面もあります。「自分がいないとお客様からの問い合わせに対応できない。みんなの休みが集中する事も」といった具合に。

プラスマイナス両面を考慮した上で、プラス面が活きてマイナス面が解消される解を考えてもらいます。

「毎月、ミーティンで休日のすり合わせをして、重ならないようにする。休日の前日に引き継ぎを行う。休日中でも携帯電話はつながるようにする」といったアイデアが出るかもしれません。
もちろん、上司でなければ解決できない課題もありますが、現場レベルで相当なことが解決できるはずです。

会社が勝手に良くなる上に、社員の自発性が育つという、魔法のような方法です。

指示ゼロ経営を導入すると問題が増えます。
でも、それは社長が1人で抱え込む必要はないのです。
学習する集団を育てれば、会社は自律的に良くなっていくはずです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

【現在受付中のセミナー】

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指示ゼロ経営を実践している経営者をゲストに招き、本音で語ります。
http://www.kokuchpro.com/event/tocshijizero20180619/

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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