創造性が高い会社はここが違う!創造性改革に取り組んだ女性社長の話

時代は本格的に「創造性」に突入したと実感しています。
例えば、以前はマニュアル通りの接客をしていれば良かった店員さんでも、今は「おもてなし」が求められるようになりました。
その場、その相手、その状況で自分で考えサービスを開発するのだから芸人と同じだと思います。

背景には生活者の欲求が高度かつ抽象的になったことがあると言われています。
よく言われる「モノから心の豊かさへ」です。
あらゆる業種、企業でそれが求められるようになり、経営も変えていく必要があると考えるのです。

6次産業への転換に成功した女性社長

現時点では「心の豊かさ」は人間の領域です。
人間の複雑な感性を理解できるのは人間だけだからです。
だから経営も、人の創造性が最高に発揮されることに焦点を当てることが重要になってきます。
それは従来の視点、手法とはまったく違うものです。
例えば情報です。
これまでは、情報は意思決定をする上層部が知っていればよかったのですが、現場で柔軟に意思決定をするには情報の共有が必要になります。

しかも、上層部が集めて編集したものを現場に伝えるのではなく収集の段階から現場に任せることが大切だと考えます。

先日、大阪で「楽友商店会」というネットショッピングの会で指示ゼロ経営セミナーを行いました。
そこに参加された、女性社長がまさに創造性の経営をされていました。
福岡県で養鶏場を経営する、有限会社畠中育雛場の畠中 五恵子さんです、
卵の生産者さんです。

同社は時代を先取りして6次産業への転換に成功した企業です。
(※6次産業とは農業や水産業などの第一次産業者が食品加工・流通販売にも展開している経営を言います。)
自分たちで鶏を育て卵を生産し、それを生活者にお届けする全部をやっているのです。
おそらく、変容の課程では遺伝子レベルと言ってよいほどの風土改革があったに違いありません。

先日のセミナーの後で、畠中さんが書かれた書籍を購入しました。
その中に創造性の秘訣があると直感的に思ったからでした。

読んでみると、あるわあるわ!

僕が注目したのは「三人寄れば文殊の知恵」でした。

アイデアは出さない、口も出さない、お金だけ出してあげる

書籍の中では「女性パワーを引き出す」とありました。
よく読むと、女性活用の話ではなく、女性が得意な知恵の出し方…「三人寄れば文殊の知恵」の話だと分かりました。

僕の解釈はこうです。
6次産業では販売までを手がけますので「いかに生活者の気持ちに寄り添えるか?」が成功の鍵を握ります。
マーケティングのなんちゃら理論に詳しい人も必要ですが、生活者の感性が分からないとモデルは機能しません。
消費の8割は女性が握っているという話がありますが、特に食品の場合はそうだと思います。

生活者の感性が分かる人がアイデアを出したほうが良い。
同社の場合、それが女性だった。
そういう事だと思いました。

そして「任せる」ということ。
書籍では「口を出さない」と表現していましたが、これが素晴らしいのです。
人は意思決定に参画した分だけ、それを自分事と捉えます。
「何を」「いつまでに」「どんな出来栄えで」「どのように」「誰が誰と」「いくらでやるか(コスト)」
こうした事を自分(たち)で決めたときに素晴らしい自発性を発揮します。

任せるとひとことで言っても「何を任せるか?」が重要だと思います。
社長、上司が「何を、いつまでに、どんな出来栄えで」やるか?を決め、やり方だけを任せるケースが多いと思いますが、できるだけ最初の段階から意思決定に参画してもらった方が良いわけです。

書籍の例では、女性スタッフたちが6次産業化で成功している会社に見学に行き、そこで創発をしアイデアを出し実行していった事例が紹介されていました。

多くを、自分たちで意思決定したということです。

さらに、男性(経営者)に対しては「口を出さずにお金だけ出してあげてください」とも訴えていました。

まさに創造性経営の指南書だと思いました。
調べたけど、業界向けの本で一般には販売していないんですね。
もったいない。

書籍の一番最後の一文に心を打たれました。

険しい道でも、みんなでワイワイ楽しく歩けば、意外とあっという間に目的地に着くかもしれません。皆さんも、一緒に楽しく進んでいきませんか?

それでは今日もワイワイ楽しく仕事に没頭しましょうね!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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