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過去の成功体験に縛られずイノベーションを起こすにはどうすれば良いのか?

イノベーションには「創造的破壊」が必要だと言われます。
本当にその通りだと思うのですが、同時にこれほど難しいこともないと思っています。
だって、今までが正しかったから今があるわけで、それを創ってきた張本人が破壊するって大変ですよね?

一番手っ取り早く有効なのは「違う血」を入れること…しかも上層部を変えてしまうことだと思いますが、そうも行きません…

今日は、創造的破壊を起こす思考方法について考えたいと思います。

人間に欲求がある限り、それに応えることで企業は進化できる

過去の成功体験が失敗の原因になることは歴史が証明しています。
例えば、日露戦争の勝利体験が第2次大戦の敗因になった事実があります。
「大きな大砲」で勝利を収めた大日本帝国海軍が、時代が変わったのにも関わらず同じ戦術で戦い敗北を喫したと言われています。

これって他人事じゃない。
僕もどうすれば防げるか日々悩んでいます。

そんな時に出会ったのが、ひらめき財団が開発した「欲求カード」なるものです。

私たちの思考を縛るものは「何屋」という概念だと思います。
商品・サービスなどに縛られてしまいます。
それらがあるから商売ができているわけなので縛られるのは当然です。
ところが、それらが陳腐化、衰退期に入るとまったく通用しなくなっていまします。
多くの企業、業界がまさに今、そんなフェーズに来ていると思います。

そこで創造的破壊が求められるわけですが、ここで役立つのが「欲求カード」です。
欲求カードは読んで字のごとく、現代人の欲求がカードになっています。

人間に欲求がなくならない限り商売は永遠に不滅です。
商品にも手法にも企業にもビジネスモデルにも業界にも寿命があり、未来永劫成長し続けることはありませんが、人間に欲求がある限り、それに応えることで企業は進化していけるはずです。
欲求を知ることは商売において最も重要なことだと思うのです。

さて、先日もカードを使ったワークをやりました。
受講者は日本経済新聞の販売店さんです。

僕は具体的なアイデアは何も教えていないのに、自分たちでもビックリするようなビジネスアイデアを出しました。

既存事業を守りながらイノベーションを起こす

ワークでは扱っている商品・サービスのことは一旦忘れて「自社の経営資源」を思いつく限り上げてもらいます。
新聞店って本当に素晴らしい資源を持っています。
「配達機能」「集金機能」「チラシ入れ放題」「車両」「地域の人を良く知っている」「新聞」「ニューズレター」「新聞記者とのコネクション」「営業マン」…

そして欲求カードの登場です。
地域にどんな欲求を持った人がいるか考えたところ、後継者がいない農家が上がりました。
丹精込めて耕してきた田んぼに対する思い入れがあるんだよね。
彼らの欲求は「破綻の回避」です。
一方で、家に引きこもっている若者がいます。
彼らと彼らの親の欲求は「無気力の回避」です。
さらに地産地消の意識が高まっています。
食に対する「安全」「健康」という欲求です。

で、想像するわけです。
「自分たちの経営資源を活用して、彼らの欲求を叶えてあげる方法はないだろうか?」と。

すると、地産地消に関心のある地域の方に、田んぼの区画を分けオーナーになってもらうというアイデアが出ました。
作業は引きこもっている若者にやってただき、指導は農家がします。
自己啓発的な意味で教育をするので受講料をいただきます。
収穫したお米はオーナーのものですが、彼らが自分で食べきれない分は新聞店が買い取り販売することもできます。
さらに地域の話題になり新聞紙面も充実し、新聞を守ることにも貢献します。

すごく面白いアイデアだと思いました。
受講者の方は20代〜40代でしたが、みんな新聞店の低迷に悩みながらも希望は失っていない素敵な方ばかりでした。
「実現」という欲求も持った方々です。

僕は、欲求カードを使い彼らが新しい業態に転換する考え方を提供したのです。

改めて思いました。
商品にもサービスにも企業にもビジネスモデルにも業界にもライフサイクルがあり、いつか必ず衰退します。
栄枯盛衰です。
でも、人間に欲求・欲望がなくならない限り商売は不滅なのだと。

セミナーが終わった時の受講者の希望に満ちた笑顔が忘れられません。

今有るもの、持っているも、過去の成功体験を忘れるためには、別の思考回路を働かせること。思考法を知っているかどうかで未来が決まると言っても過言ではないと思います。

可能性は無限にあるはずです。

それでは今日も希望を持って1日を過ごしましょうね!

【現在受付中のセミナー】

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http://www.kokuchpro.com/event/tocshijizero20180619/

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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