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教えるという名目で自分の考えを押し付けていないか?

人は自分が必要だと思ったことしか学ばない

おはようございます。
昨日は、コンサルタントの友人と名古屋で飲みました。
話をしていて、自分のやってきた事、研究している事を別の視点から深く理解することができとても勉強になりました。
といっても彼は僕に何も教えてくれない。
楽しい会話の中から僕の自発的な気付きを促したのだと、後になって思いました。
しかも誘導ではなくね。

nagoya

爽やかな朝を迎えています

聞いてもいない事を教えられたり、その人にとって都合のいい結論ありきで巧みに話を誘導されて嫌な思いをした経験はありませんか?
今日は、相手が自発的に育つコミュニケーションについて書きます。

先月、婚活中の男性を対象にした夢新聞教室を開催しました。
行政からの依頼でしたが、どうも僕には自信がなかったんです。
知識もない、結婚はしているけど経験もない、そのくせに結婚しているってだけで自分が一枚上だというセコい傲慢さが湧き出てくる始末。

心、狭いわ〜(笑)

「こりゃダメだわ!」と思い、女性の友人に無茶振りでお願いしました。
その方は大企業で人材育成を担当されていて、社内トップトレーナーなのです。
僕は、無茶振りついでにノウハウを盗もうと企んだわけです。

人は、聞いた話は1ヶ月もすると70%を忘れるが、自分で気付き行動したことは80%を覚えているという学習原則に基づき、随所に参加者が参画する機会がありました。
その参画にも工夫があって、自分の経験・体験を振り返り、自らが気づくようにプログラムされていました。

例えばね、「冷蔵庫を買うとしたら、何を重視する?」という問いを投げかけ参加者に考えてもらう。僕はデザインでしたが、人によっては価格だったり大きさだったり、性能だったり、ユーザーの評価だったりと人によって違うわけです。
そこで気づくのです、人の価値観はこうも違うかって事に。ここで初めて「ミスコミュニケーションが起きても当然だわな」と気づくわけ。
これが、一方的に「人の価値観はみんな違うんです。自分の価値観を押し付けてはいけません」と言われても、何の気付きもないし「あんたもな!」で終わってしまいます(笑)

でも、実際多いでしょ?
上司でもコンサルでも、相手の気付きを待たずに自分の考えを押し付けたり自分の教えたことに誘導するケースって。
そういう時って、会話が止まるんです。
シーンとする空間に耐えられずに、また説得しようとするから余計に溝が深まる。

婚活セミナーを見ていて、気付きから学習するプロセスの大切さを学びました。
でも、それは技術だけでどうにかなるものでもないという事も分かりました。

相手の自律性と成長可能性を信頼しているか?

相手の気付きを待つというのは、相当に辛抱の要ることです。
自分は分かっているから、早く話を進めたくなりますからね。さらに自分だったらこうする、というアイデアもあるだろうから、それを話したくなる。
でも、それは、その人の場合であって、相手にとって最善の方法ではないかもしれない。
あくまでも、その人のケースに応じた個別具体的な解を出さなければいけません。
しかも、本人自らが。

友人を見ていて、それを辛抱できるのって我慢強いからではないという事に気付いたんです。
相手に自律的な学習能力があることを、生来的に備わった積極性があることを信頼しているのです。
だから押し付けない、気づくまで待てる、解が出るまで待つ、質問が出る前に教えない。
まして、お前はこれだからダメだなんて発言はしない。
実はそれらは全部、自分の劣等感の表れですからね。

自分で書いていて耳が、いた目が痛いわ(笑)

指示ゼロ経営と全く同じなんだと強烈に気付きました。

人は課題に気付けば自律的に解決に向かうエネルギーを持っています。
その課題を人から押し付けられたら、固まってしまうだけです。
コミュニケーションの中から、課題に気付くように促すことが大切、しかも、気づきがこちらの期待したことでなかったとしてもそれを尊重する。
そして自分の考えも伝える。

「相手は無知なヤツだ」そう思った瞬間にコミュニケーションは終わりです。

愛がなければできないですね。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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