AかBか?の対立を超え「第三の解」が出せるチームワークを創る

会議の在り方はその企業の可能性を測るバロメーターだと考えています。
発言が自由闊達で、社長よりも社員さんが多く喋っている会議では様々なアイデアが出ますし、参画することでアイデアに対しオーナーシップを持つので実践に主体性が出ます。

逆にいつも社長の独壇場、みんな下を向いて黙っている…そんな状態はとても危険だと思います。
アイデアに乏しく、社員はやらされになってしまいますからね。

今日は、指示ゼロ経営的な会議…会社の未来を創るアイデアが生まれる会議について考えたいと思います。

集団はバカにも利口にもなる

企業の発達ステージは会議に顕著に表れます。
まず、最初は「指示100」の状態です。
社長が全てを決め、社員はその決定に従うという在り方です。
これで上手く行っている会社もあります。
社長に人間的な魅力があり先見の明もある。
魅力的なビジョンを描き社員を魅了し、「頼りになる社長のために」とみんなが頑張ってくれる。

ところがそんなに魅力的な社長ばかりではないのが現実です。
惹きつけるではなく「押し付ける」という状態になっていることが多いと思います。
この場合、会議では社員さんは下を向いて黙っています。
会議中に指命されないことを祈りながら(笑)
「仕事だからしょうがない」と自分を納得させて頑張りますが、そこに創造性はありません。
社長がバカだと、同時に集団もバカになります。

これと同じステージにある別のカタチが「村社会」です。
みんながみんなの顔色を伺い、当たり障りのない意見を言う会議です。
実利よりも、周りに迷惑をかけないことが優先され毒にも薬にもならない最大公約数的なアイデアしか出ません。
そして対立を避けるために安易な多数決が行われます。
これは集団がバカになる典型で、飛び抜けたアイデアは出ないと思います。

次のステージは「修羅の国」です。
自由に意見が言えるが対立の絶えない戦場になっている会議も多いと思います。
とてもストレスになりますが、社長の独裁で意見が言えない会議、あるいは村社会よりも、自由に意見が言えるだけ遥かに良い状態だと考えます。
僕の経験では、これから紹介する次のステージ「ジャム」の状態になる前に、ほとんどがこの状態を通過しています。

ジャムセッションができる集団は第三の解を見つけることができる

独裁状態は「社長がAと言ったらAだ」という意思決定が行われます。
村社会では「AでもありBでもある」という珍妙な意思決定が行われます。
修羅の国では「AがBか?」で対立します。

そして、修羅を通過し次のステージに向かう集団があります。
それが「ジャム」です。
これは「AでもBでもないCが生まれる」という状態です。
対立を超えた対話になり、自分たちでもビックリするような「第三の解」が生まれます。

自由に意見が言える「創発」で素晴らしいアイデアが出る

Jazzのジャムセッション(即興)に似た、とてもエキサイティングでクリエイティブな世界です。
ジャムセッションは、まずは1人1人にテクニックと妥協しないマインドが必要です。
打ち合わせは大まかなコード進行だけ。
自分たちの最高の演奏のイメージ…ビジョンも大まかにあります。

実際のジャムセッションを観ると、最初はぎこちなく調和しないんです。
その状態を打破するように誰かが突っ走ります。
でも独りよがりではなく周りを誘うような独奏です。
それが段々と息が合ってくる。
グルーブが生まれるから、さらに周りがノッてくる。
そして「完璧な調和」が生まれ、背筋がゾクゾクするような場になります。
描いたビジョンに近い、でも誰も創造だにしなかった「解」が生まれるというわけです。

「ジャム」の会議のイメージ、できましたでしょうかね?

ジャムになるには、みんなが実現を望むビジョンが必要です。
そして、1人1人がしっかりとした意見を持つことも大切だと考えます。
その上で、自分のエゴよりもビジョン実現が優先された時に、「一瞬にして」場が起こり「AでもBでもないC」が生まれるのだと考えています。

とても今の時代に合った在り方だと思います。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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