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「現場の判断で」動くと、頑張らずに投資をせずに成果があがる

社長が業績を上げようと思った時に、何に手を付けるでしょうか?
原価を下げる? 固定費を下げる? 値上げをする? 販売数を増やす?
そのどれも効果があると思います、部分的、一時的には…
しかし、最終的、長期的に効果があるかと言えば、そうとも言えません。

実は僕がこの事実を知ったのはつい2年くらい前です。
それぞれの「部分」を改善しても「全体」が良くなるとは限らないのです。
全体を良くするためには全体の最適化が必要だということ。

今日は、僕が目からウロコが落ちた、頑張らなくても効果が上がる方法について考えたいと思います。

バカに投資をするとバカが増大するだけ

収益は頑張りでなく「流れ」で決まる…ここ2年くらいで僕はそのことを学びました。
同時に、流れの最適化ができていない状態で頑張るともっと業績が悪くなることも。
1人1人が適度なゆとり(バッファと言います)を持ち、無理なく仕事が流れ、お客様に商品・サービスが届く状態が良い。
それを知ってから指示ゼロ経営で起きていることが「言葉」で説明できるようになりました。
たくらみ屋の相棒、森本繁生さんから「TOC理論」を学んだからです。

例えば、弊社は年末に年賀状印刷サービスをやりますが、11月に入ると注文が殺到して嬉しい悲鳴を上げています。

工程の流れはこう。
「チラシを配布する」→「注文を受ける」→「デザインした見本をお客様に届ける」→「デザインがOKなら印刷する」→「印刷汚れやズレがないか確認し包装」→「お客様にお届け」→「請求作業」→「入金確認」

この流れが滞るとお客様に商品が届かなくなりますよね?
素晴らしいチラシを作って100の注文を受けても、制作能力が50なら、お客様に届けられる限界数は50です。
一番狭い部分(ボトルネック)が全体の能力を決めるわけ。

ボトルネックは一目瞭然で、仕事が溜まっている箇所、スタッフが悲鳴を上げている箇所です。
年賀印刷の場合、「包装」でした。
ボトルネックで決まるのだから、他の工程がボトルネックの仕事量に合わせてサボっても全体のアウトプットは変わりません。

むしろ「サボってください」と言った方が良いと思います。
言わないと、人は真面目だから頑張って仕事をしてしまいます。
すると頑張った分、ボトルネックの手前に仕事が山のように溜まります。
ボトルネックの後の工程は暇ですが、ここも真面目に頑張ると、各々が(余計な)仕事をつくり出します。
機能不全に磨きがかかるだけです。
(これを「バカに投資をするとバカが増大する」と表現しています)
余計に忙しくなり残業が増えるし、在庫が経営を圧迫するし、「包装はなにをやってるんだ!」と責める人が出て人間関係の悪化も招きます。

これを読みの方は、弊社の印刷業務の流れが観えているので「当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、自社の現場では観えないことが多く、変な対策を打ってしまいます。

TOCを全社員で共有した会社では1人1人が全体最適を考えるので、自然とチームワークが良くなるのです。

自発的なチームワークが成果に直結する科学的な理由

弊社では流れが滞ることはありません。
なぜなら、スタッフ1人1人が全体の流れ…「全体最適」を観ているからです。
チームワークが良く、ボトルネックにサッと助けに入るのです。
実は、ボトルネックは固定したものではなく刻一刻と変わっていきます。
なので上司の指示ではなく現場が変化を察知して自律的に動くのが一番なのです。

なぜチームワークが良いかというと「チームワークは得をする」ことを知っているからです。
チームワークは何のためにあるか?と言えば…社長のためでも会社のためでもなく、働く1人1人が得をするからです。
道徳の話ではありません。

チームワークに限らず、そもそも何のために仕事をするか?と言えば、「幸せな人生を送るため」ですよね?
何をもって幸せとするか?は個人の選択ですが、それを会社という舞台で実現するには、「豊かな舞台を創ること」が最も有効な手立てです。
柱だけ立派な舞台は豊かではないですよね?
「自分はできたからいいや」という発想は、その本人にとっても損な事なのです。

そして、助け合い成果を出した時に、人間という生き物はこの上ない喜びを感じるようにできています。

TOCの根本思想は「人はそもそも善良である」「この世に矛盾はない」「すべての対立は解消できる」です。
指示ゼロ経営は「人は生得的に積極的で自律性である。そして社会性の生き物である」という事実を土台に置いています。

森本さんは言いました。
「TOCを導入した会社から指示命令、管理がなくなる」と。
僕は思いました。
「指示ゼロ経営を導入するとTOCを的に見て合理である」と。

だから「一緒にやろう!」となったわけですが、社会性と感性を軸にした指示ゼロ経営と、科学を軸にしたTOC理論が合わさると自律型組織は加速すると考えています。
実際に、弊社が10年もかかったことを、両方を学んだ京屋染物店(岩手県一ノ関市)は3年で実現しました。

僕のブログの読者はTOCに馴染みがない方もいらっしゃると思います。
是非、たくらみ屋のブログもチェックして欲しいと思います。

また、TOCと指示ゼロ経営のコラボ研修も開催するの参加して欲しいと思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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