豊かな経営をするためには社長はまずは自分を満たすこと

自律型組織は、誰かに指示命令されなくても「自分たちで最適な状態を創ることが出来るチーム」です。
本当にそんなチームが創れるのか?とよく訊かれますが、原理はいたって簡単です。
「自分たちが望むことだから、言われなくてもやる」というのが基本原理です。
当たり前と言えば当たり前ですよね?

社長の役割はその環境の設定だと考えています。
しかし、同時に社長は自身の「心の設定」をしないといけないと考えます。
指示ゼロ経営を上手にやっている社長は、全員、これができています。

心の設定とは何か?…今日はそんなことを考えたいと思います。

社長の望みと社員の望みが統合された時に集団は自律的に動く

社長が望むことを一方的に押し付けても社員は自発的には動きません。
特に、社長の「成り上がりたい」という欲望の場合は、よほど社長に人間的な魅力・カリスマ性がないと動かないと思います。

指示ゼロ経営にとって一番重要な基本設定は「社長と同じように社員も望む想いやビジョン」です。
「年商◯◯億」とか「業界シェアNo.1」では社員は自分の幸せがイメージできないよね?
自分事にならないのです。

社長は自分の人生を豊かに、幸せに生きたくて、リスクを背負って商売をしています。
幸せのカタチは様々です。

「金が欲しい」
「社会的地位が欲しい」
「挑戦したい」
「家族を幸せにしたい」

どれが良くてどれが悪いという事はなく、人それぞれの価値観だと思います。

でも、心得るべきは「社員もそれを望んでいる」ということです。
稀に「オレはリスクを背負ってやっているんだから、それらを手にして当然だ。もし社員がそれを望むなら独立して社長になればいい」と言う社長がいますが、それを社員が聞いたらどう思うでしょうか?
社員も「自分さえ良ければいい」となると思います。
これでは会社という、そこに属する人たちが輝く舞台が崩れ、誰も夢や想いを叶えることができない悲しいことになってしまいます。

だから、社長には「みんなの夢や想いが実現する舞台づくり」を願う豊かな心が必要だと考えるのです。

でも、それが難しい。
社長には、社長にしか分からない苦労や葛藤、孤独がありますよね?
それを抱えつつみんなの幸せを願うのは並大抵のことじゃないよね。

まして「社長たるもの、社員の幸せを望むべきだ」なんて簡単に言う人がいますが、とても独善的だと思います。
ベキ論でなれるもんじゃない、お釈迦様じゃないからね。

僕は、それが出来る社長を何人も知っていますが、彼らには共通項があると気づきました。

シャンパンタワーの法則で組織は活性化する

その共通項とは、他人の幸せを願える人は「自分の心が満たされている人」だと思うのです。
自分は何を満たしたいか解っていて、ちゃんと満たしている人です。
これを僕に教えてくれたのは、今、僕が一緒に仕事をしている鈴木優子(U子ちゃん)さんという女性です。

U子ちゃんが最近、この件に関するブログを書いたので是非、読んで欲しいです。
シャンパンタワーに例えて、「まずは自分を満たそう」という、経営だけでなく人生全般で活用できる素晴らしい考え方です。
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例えば、十分にお金の欲求が満たされていない人は、あがった儲けを自分のものにしようとします。
すると相手(社員)は「社長に奪われる」と感じるので自分の取り分を増やすことに意識が奪われ、全体の儲けを増やすことに意識がまわらなくなります。

仕事を愉しみたいと願っているのにそれが満たされていない社長は、社員が仕事を愉しむことを嫌がります。
すると辛く苦しい仕事ばかりするようになります。
そして社員が自発的に動かないことが分かるので管理・監視を強化します。

これらは心の奥底にある「真の欲求」だから衝動的に人を突き動かすと言われています。
怖いよね。

例えば、僕は先代の急逝で新聞店を継ぎました。
正直、やりたい仕事ではなく「長男だから」というだけの理由で継ぎました。
やるからには何かを手にしたいと思い、金に集中しました。
その時の発想は、当然のように「社員を安く使う」でした。

それがある程度満たされると、社員の賃金を上げる事に抵抗がなくなりました。
そして「実は、本当に欲しいものは金じゃない。仕事を愉しみたいんだ」と気付き、そこから新聞店という地味な仕事を愉しいものにデザインする意識が芽生えました。

自分が愉しめるようになるまでは、社員が仕事中に笑っているのがすごく嫌でした。
それが愉しめるようになったら、人が変わったかのように社員にも愉しんで欲しいと願うようになりました。

一見すると自分勝手に映るかもしれませんが、これが人間というものだと思います。

自分を満たさずして他人の幸せを願える人はそうはいないと思います。
社長の想いがみんなの想いになった時に、集団は自律的に動き出す…U子ちゃんのシャンパンタワーの記事を読んで、そんなことを考えました。

それでは今日も素敵な1日を!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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