組織のOSのが間違っていると、優秀な社員が多いほどに組織は衰退する

知識やスキルは非常に優秀であっても、それが「正しい方向」に発揮されないと無駄になってしまいます。
無駄になるならまだマシで損失を生む危険性さえあると思います。
優秀な人材が集まっているはずなのにチームとしてのパフォーマンスが悪い会社ってありますよね?
別にサボっているわけじゃない…
それは正しい方向に使われていないからだと考えています。

競争ではなく共創のOSが今の時代には合っている

僕は人間の能力をパソコンに例えて考えます。
パソコンが役立つためにはちゃんとしたスペックの本体が必要ですよね?
これは人間で言えば健康な心身です。
多少、深酒をして脳細胞が死滅しても脳力にはさほど影響しないそうですので安心してください(笑)

しかし、どんなに優れた本体も賢いOSがないと上手に動きません。
いかに優れたアプリを入れても、それが活きることはないですよね?

人間も同じで、どんなに良い知識やスキルを身に付けても、それを運営するOS…「基本的な考え方」が間違っていたら良い結果は出ないと思います。

僕の先輩に大手の建設メーカーに勤める方がいますが、彼と話をする中でいつもこの話題が出ます。
高学歴で頭の良い人が集っているのだが、相手を出し抜くことしか考えておらずチームワークがズタボロなのだそうです。
とても勿体ないよね。
優れた能力を競争ではなく共創に使えば、組織としてもっと成果が出せると言います。

先日、塩尻市商工会議所で新規就職者研修を行いました。
ほとんどが大学を出たての若者でした。
研修の目的はOSの設定…変化が激しく生活者の欲求が高度化する時代におけるOSです。
今は、社内での競争を勝ち抜くというOSでは企業は発展しません。
それは高度成長期の名残だと思います。

人には得手不得手の両方があります。
だから、それを互いに補い合えばみんなが得をします。
仕事は繋がりと流れで成り立っているので組織として成果が出るからです。
さらに1人でウンウンと唸っていてもアイデアは出ませんが、みんなで創発(ワイガヤ)をすれば素晴らしいアイデアが出ます。

競争ではなく共創のOSが今の時代には合っています。

研修ではその事をワークで体験し身体で覚える「行入」という方法を取りました。

オジサンの僕が言わずとも、若い世代は共創の大切さを肌で分かっていると感じました。
職場に入ると、リゲインを飲んで頑張るモーレツ世代がいるので、そのことも理解しながら協働・共創をして欲しいと思いました。

人間にOSがあるように集団にもOSがある

新人研修で僕が最も心配なのは、彼らの会社のOSのがどうなっているか?ということです。
せっかく共創の大切さを学んだのに、自分の会社のOSのが競争だったら研修が勿体ないことになりますよね。
「実は、本質的な課題は社員ではなく組織の風土にあるのでは?」…いつもそんな疑問を持っています。

人は風土に馴染む能力を持っています。
組織のOSのが前時代的だと1ヶ月もするとそれに染まってしまいます。
だから経営者は自社の風土の健康チェックをする必要があると考えるのです。
そして、まずは自分自身のOSのをバージョンアップすることだと。

僕にも経験がありますが、社長は社員間で競争をさせるのが好きな一面があります。
だから成果主義が流行ったわけです。
競争により、みんなが「負けたくない」と思い頑張れば、それが全体の活力になると思われがちですが、実はそうではありません。
全員の仕事が完全に1人で完結していれば良いと思いますが、そんな職場はほぼゼロだと思います。
自分の仕事を次の工程にパスし全体の流れで成果を出しているはずです。
流れの中に1箇所でも滞りがあると、周りが頑張れば頑張るほど滞りは悪化します。
だから、全員が全体を観るOSが求められます。
競争を煽ると人は自己中になりますから全体最適は実現しません。
エンジンだけが優れたクルマがまともに走らないのと同じです。

実は、競争を煽る背景には「社長の孤独」があると僕は考えています。
自分の孤独を癒やすために、競争により社員も孤独にしたいという見えざる願望があるのだと。みんながみんな、そうだとは思いませんが、僕にはそんな経験があります。

あるいは、協働すると馴れ合いになるのでは?という恐れもあると思います。
しかし、これは不要な心配です。
1人1人が全体最適を考え協働したほうが、組織として成果を出せて結果的に全員が得をするという事を理解していれば馴れ合いにはなりません。
それどころかサボっている仲間を注意するようになります。

OSののバージョンアップは社長から始める必要があると考えています。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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