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金を残すは下、名を残すは中、人を残すは上、風土を残すは特上

「金を残すは下、名を残すは中、人を残すは上」
誰が言ったかは知りませんが、古くからリーダーの金言して紹介されてきました。
僕はこれに「風土を残すは特上」と加えたいと思っています。

正確に言うと、自分がいなくなってもずっと続く「自律的なチーム風土」です。

インディアンは7代先のことを考え意思決定すると言いますが、自分のいなくなった先を考えるなら風土の醸成は欠かせません。
きっと、永く繁栄する企業はこれをやっているのだと思います。

さらに今は正解がない時代です。
社長が常に正解を示し続けることが難しい時代だから、考え学習し行動する風土の育成が必須だと考えるのです。

風土を創るには「組織を操縦する」という発想は捨てた方が良い

世の中には組織の操縦法が上手な人がいます。
先日、ビジネス系のブログで、転勤の度にチームを再建した人の話を読みました。
郵便局の局長なのですが、本当に見事な方法だと唸ってしまいました。
赴任すると、真っ先にチームに影響力のある人を探し、「力になって欲しい」と協力を求めるそうです。
会議などは、その人が招集したように仕向けます。
まさにフィクサーだよね。
さらに、組織の中で一番デキない社員をとことん支援するそうです。
ソイツが結果を出すと、周りが焦るからです。
「オレも成績が悪いが◯◯よりマシだから安心」と思っている人が頑張り、その連鎖が起きるのだと言います。
そして肝要なのは、チームの成績が上がったらアホみたいに褒めることだそうです。

本当に人と人の集団を知り尽くした達人だと思いました。

だた、記事の最後に、身も蓋もない、しかし非常に本質的なことが書かれています。

「基本的に私が操縦しているのだから、私が転勤したら元に戻ってしまう」

これを分かってやっているのだからプロのサラリーマンだと思った。
きっと、任期中に風土を創ることができないと知り、自分にできる最大限をやっているのだと思います。

本当に永きに渡り繁栄したのなら、あるいは社長が会社に張り付かなくても自己成長できる集団を育成したいのなら、操縦するという発想は捨てた方が良いと考えます。

コントロールを手放し自律的に動くための風土づくりに注力することです。

みんなの参画なしに風土は醸成されない

僕は風土と文化を分けて考えています。
風土は、時間が経ち世代が変わっても連綿と受け継がれるものと考えています。
文化は時代に合わせて変わっていくものだと捉えています。
※僕、独自の解釈ですので…

例えば、50年前に茶髪にピアスの男性はほとんどいなかったと思います。
でも今はいる。
文化は変わるからです。
でも、そんな若者でも生花をやらせれば7:5:3のようなアシンメトリーでやるでしょ?
お地蔵さんにオシッコをかけることは怖くてできません(笑)
これは1000年前から変わっていないと思います。

例えがかなり乱暴でしたね…

企業において、文化は社長がつくることができるが風土はみんなの参画が必要だと考えています。カリスマ社長の影響力で文化ができている会社ってありますよね?
でもトップが辞めたらどうなるでしょうか?
多分、社員さんも心配していると思います。

風土に昇華されるためには社長の影響力を薄くすることが欠かせないと考えています。
これは、つまりみんなの参画で醸成していくということです。

また、風土は1000年先も変わらないものだから、よほど普的なものであるはずですよね?
アナログかデジタルか?って議論じゃなく、「人間とは?」「幸せとは?」といった、一見ビジネスとは関係ない哲学的な分野になるはずだと考えます。

そんな話し合いを真剣にしている会社がどのくらいあるでしょうか?

指示ゼロ経営、自律型組織には明文化されたルールはありませんし社長の影響力では動きません。

そこには全員参画で醸し出した風土があります。

会議の時間のうち30分でいいから風土づくりにつながる話し合いをしてみてはいかがでしょうか?

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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