本格的な決算書を1人で作れる小5の少年、柳沢匠飛くんの挑戦

人の心に「成長の種」が植え付けられるのは何かの1つのキッカケだと思います。
強い憧れ、欲望、自尊心、自己肯定感…
そういったものが一瞬で植え付けられ、これまでとは別人のように成長していきます。

今日は、その瞬間を目の当たりにしたので紹介したいと思います。
主人公は、この子、小学5年生の柳沢匠飛(やなぎさわ たくと)君です。(以下、タクト)

MG研修で商売の楽しさにハマったタクト少年

タクトはなんと、本格的な決算書を1人で作ることができます。
その理由は、大人に混じってMG研修に参加しているからです。
MG研修とは、ゲームで架空の会社の経営し会計や商いの感性を養う研修です。
資本金300から始め、製造機械を買い、人を雇い、材料を仕入れ製造し販売をします。
1テーブル5〜6人が競い合ったり助け合いながら、2日間で5期(5年分)の経営をします。
状況を観ながらの素早く正確な「意思決定」が求められます。
1期終わるごとに決算書をつくります。
リアルが全部、織り込まれていて本当に勉強になります。

たくらみ屋では今「子ども商店プロジェクト」なるものを推進しています。
子どもたちにMG研修などを提供するキャリア教育事業です。
タクトは昨年、MGに参加しました。
大人たちに混じり、ゲームはメチャクチャ、決算書なんて作れるはずはありません。
初回は倒産でした。
ちなみにタクトの父親は僕と一緒に夢新聞をやっている柳沢昭です。
その時は父さんも倒産しました(笑)

タクトは悔しがりリベンジを誓いました。
ゲームの攻略法を考え、決算書の作り方を復習しました。
その情熱はどこから来るのか?…その時は、僕も分かりませんでした。

3回目のMGでは利益を出せるようになったばかりか、商売の面白さにハマり、なんと、研修会場で参加者の大人たちにスムージーを売りました(笑)

そして、先日、4回目のMGに参加しました。
開催場所は岐阜市です。
主催の「こころみ屋」さんのご厚意で、なんと子どもは無料で参加できるのです。
僕が参加することを知り「僕も連れて行って」と頼まれたのです。

学生の参加は2人だけ、タクトと中学生の男子だけです。
凄くないですか?
父親じゃない僕についてきて、2日間、知らない大人が40人もいる場所に経営を学びに行くなんて。

この2日間は僕にとっても一生の思い出になりました。
成長のスイッチが入った瞬間に立ち会ったからです。

小学5年生が心に誓った強い決意

今、タクトは僕よりもMGが強いんです。
だから僕は、タクトを子ども扱いできません。
行きのクルマでも、今回はどんな経営をするかを話し合いました。
「そんな方法があるのか〜」と僕はすごく勉強になりました。
35才も年下の男の子と経営について真剣に語れるのがMGの良さですよね。

今回はタクトは上位10%に入る活躍ぶりでした。
初日の懇親会の後、2人で〆のラーメンを食べに行き、そこでも明日の作戦を立てました。

学生無料の替え玉を淡々と狙っているし

2日目の朝も、ホテルで朝食を食べながら作戦を立てました。
「オレ、今日は小型機械を売却して、大型機械を買う」「固定資産売却損を計上しなきゃ」「減価償却費が増えるな〜」「固定費の使い方で稼ぎが決まる」

そんな話をするタクトを周りの大人達が「なんだこの少年は?」と驚きの顔で見ていました(笑)

5年分の経営が終わり、300から始めた自己資本を見事に400以上に増やしました。
ちなみに僕は340でした…(泣)

MGの講義でインストラクターがMG開発者、西順一郎先生の話をしました。
タクトはどうやら西先生がどんな人か気になった様子でした。
休憩中に「オレ、西先生に会ってみたな」なんて言い出すし。

神様はちゃんと見てくれているのでしょう。
なんと7月に岐阜市で西先生によるMGがあると紹介されました。
タクトは即決…と行きたいところですが、なんと参加費が3万円!
小学5年生にとっての3万円は、経営者にとっては30万円くらいの感覚だと思います。

帰りのクルマで悔しそうな表情をして口唇を噛んでいました。

僕が「親父に頼めば…」と言おうとした時に突然…

強い口調で、「意思決定するわ」と口にした。
「参加できるかは分からないけど、まずは『参加する』と決めてみるわ」と。
で、暗算で30,000円÷350円(スムージーの利益)=「86杯か〜!違う商品を開発しないとダメだ」なんて言う。

僕は、少し涙が出そうになった。

タクトはどこに向かって行くのだろうか?
成人した時にどうなっているのだろうか?
神様は、タクトに何を期待しているのだろうか?
僕がタクトと出会った意味は…

タクトも理由は分からない。
爆発するような情熱に従い、「なるべきもの」へ勇気を出して一歩を踏み出した。
その生命力に心を打たれたのです。

同時に、交通費は僕に便乗するから只、宿泊は「ツインをお願いね」とコストダウンを目論んでいる強かさに愉快な気持ちになった(笑)

さて、タクトは西順一郎先生のMG研修に参加できるのでしょうか?

またブログで報告しますね!

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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