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これからの経営は再現性を求めず「その場、その時、その状況」で最適解を生み出せ

ビジネスパーソンが好きな言葉の1つに「再現性」がありますよね?
誰がやっても同じ成果を手にできる普遍性を言います。
僕もよく「指示ゼロ経営に再現性はありますか?」と意地悪な質問をされることがありますが、答はNOです。

今の時代、再現性にこだわると創造性の高いビジネスはできないと考えるからです。

今日の記事は再現性の低い商売ススメという内容です。

時代背景が再現性という概念と合わなくなってきた

指示ゼロ経営(自律型組織)には「つくる」という発想がありません。
作ろうと思って作れるものじゃない。
作ろうと思うと作れないのです。

よく料理で例えるのですが、指示ゼロ経営は発酵食品です。
例えばお漬物。
本物の漬物は漬け込むうちに乳酸菌の作用で酸味が出て美味しくなります。
スーパーで売っているのは浅漬けです。

僕の妻は毎年12月に入ると野沢菜漬けを漬けます。
もう10年以上続いています。
樽に野沢菜を入れ塩を振り昆布と鷹の爪を入れ、重石を乗せ…あとは待つだけです。
で、1ヶ月ほどつけると野沢菜漬けに「なる」のです。
漬物の醍醐味は年によって、気候によって味が変わることです。
「今年の野沢菜漬けはいつもより酸味があって美味しいね!」なんて風に。

均質なものができない。
環境に合わせて最適なものができるわけです。
つまり再現性がないのです。
野沢菜漬けになるという意味では再現性があると言えますがね。

自律型組織は、その場、その時、その状況で社員という集団が、誰の指示もなく最適な解を出します。
だから均質なものにならない、再現性がないと考えるのです。

JAZZのライブ、ジャムセッションと同じだよね。

ジャムセッションは予定調和じゃないから面白い

自律型組織において再現性を求めると精神的に病みます。
「なんで今年の野沢菜漬けは酸っぱいんじゃー!」
って悩むようなもんだもん。

再現性にこだわる人はスーパーの浅漬けを食え!って感じです。
指示ゼロ経営目指さない方が良いと思います。
病むもん。

再現性を求めず「その場、その時、その状況」で柔軟に対応する

指示ゼロ経営の仕事は「最低限、お客様に満足していただける品質があり、その上で均質ではない」と考えています。
芸人の世界と同じ感覚です。

今、自律型組織への関心が高まっているのは、VUCAの時代になったからです。
何がどうなるか、何が起きるか分からない時代。
変化が激しいから、いちいち上司が決済していては手遅れになります。
お客様の求めるものが高度&抽象的になっています。
抽象的というのは精神的な豊かさを求めるということ。
「おもてなし」なんてその最たるものですよね?

均質化を追求したマニュアルは通用せず、まさに「その場、その時、その状況で」判断し行動することが求められます。

また創造性は「三人寄れば文殊の知恵」で生まれることが多いから、「社員たち」という集団活動が理想だと考えています。
1人で仕事をさせないってこと。

それは機械のようなメカニズムで動く集団ではなく、一見すると無秩序に見える猥雑な世界です。

今は、モノが溢れた成熟社会です。
大体のものが簡単に手に入ります。
全国どこに行ってもスーパーで野沢菜漬けが買えます。
でも、みんなしっかりと樽で漬け込んだ本物の野沢菜漬けを食べたがっていると思います。

再現性のない商売を目指すことだと考えます。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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