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本当に生きたビジョンをつくるための2つの視点

「みんなの心が1つにならない」「社員個々が、部署がそれぞれ好き勝手やっている」
そんな状態に陥っている企業は結構多いと思います。
特に部署間の隔絶は深刻な問題だと思います。

今は創造の時代、みんなで力を合わせ共創・協働していかないと生活者を魅了する価値は創れないし、変化の激しい時代についていけなくなります。

今日は、どうすれば同じ方向を向くのか?想いを共有するにはどうすれば良いのか?…そんなことを考えたいと思います。

想いを社員と共有するには対話が欠かせない

想いは自分たちが大切にする価値観です。
建前ではなく本当に想っていることでなければ意味がないと考えています。
考えるものではなく「湧き上がってくるもの」
だから頑張ってつくればつくるほど、理想から離れていくように感じています。
自分の気持ちに正直なものじゃないとあっという間に形骸化してしまいますからね。

想いは「どんな働き方がしたいのか?」と言い換えることができると思います。
そして、そこからビジョンが生まれます。

例えば、弊社の想いは「本来の自分になっていく生き方をしよう」です。
人には、その人だからできることがあり、それで人に喜ばれて「あなたに出会えてよかった」と言われた時に人生が開花すると想っています。
だから弊社では没個性を生む画一的な管理はしません。

この想いからビジョンが醸成されました。
それは、「地域に住む人たちにもそんな体験をして欲しい」というものです。
そこで、5年ほど前から、行政に変に依存せず地域の人たちが自分たちの手で、自発的に地域を良くしていくための場を創っています。
みんなが集まりワイガヤでアイデアを出し、それを実行していくお手伝いをさせていただいています。

これは超地域密着型の新聞店だからこそできることだと考えています。
社員1人1人が「「本来の自分になっていく」ように、企業という生命体にも役割があると考えるのです。

さて、想いからビジョンが醸成されるにはある程度の時間が必要です。
そして、そのプロセスには「社員の参画」が欠かせません。
弊社の場合、最初に想いを語ったのは僕です。
でも、それを一方的に伝えるのではなく、社員に「みんなはどう思う?」と問いかけ、じっくりと話し合う時間をとりました。
時には僕は席を外し、社員だけで考えてもらいました。
この時間…社長にとってはジレッたく不安な時間が想いを共有するためには欠かせないと考えます。

そして、想いが共有されると、自社の在り方…ビジョン、商売のカタチが少しずつ立ち現れてきます。

想いには「生き方」から醸成されるものと「顧客の幸せ」から醸成されるものがある

さて、全ての起源となる「自分に正直な想い」に気付くのが苦手な社長が多いと思います。
自分で起業した人でさえ「儲かると思ったから」という理由が案外多い。
まして後継社長は「親がやっていた商売だから」と理由で継いだ人が多いですよね?

でも、その「何となく」の理由を深めると想いに行き着くと僕は考えています。
言語化されていないだけで決断や行動の背景には想いがあるはずだからです。

想いを発見する方法は2種類あると考えています。
1つは「自分たちの生き方」
もう1つは「顧客の幸せ」です。

例えば、30代で起業したある社長の起業動機は「儲かると思ったから」ですが、儲けたいと思った人が全員起業するわけではないですよね?
稀な存在だと思います。
そこにヒントあると目をつけ考えたところ、「たった一度の人生、悔いのないように生きたい」という強い想いがありました。

その方は、社員にこう想いを語りました。
「たった一度の人生、悔いのないように生きたい。ウチはそんな生き方で充実した人生を送れるチャンスに溢れた会社にしたい」と。
商売のカタチにこだわらないのだから、社員さんが社内起業をすることも可能です。
これは「自分たちの生き方が先」からビジョンが生み出される典型です。

面白い会社になる予感がします。

他にも、顧客の幸せを創造することにこだわる社長もいます。
長野県岡谷市にある「pono-pono」というパン屋さんは完全アレルギー対応のパン屋さんです。
起業の動機は、店主の息子さんに重いアレルギーがあり、息子のために習ったパン作りがいつしか商売になったのです。

「アレルギーがある人にもパンを食べる幸せを体験して欲しい」…その想いに共感する人が入社し、さらにお客様までもがお店のために無償で働いてくれています。
関わる人たちは、自分たちの活動を通じ、社会に貢献しているという充実感を得ています。
「顧客の幸せ」からビジョンが生み出される典型です。

想いには「生き方」から醸成されるものと「顧客の幸せ」から醸成されるものの2つのケースがあると考えています。

あなたはどちらのタイプでしょうか?

本当に自分に正直な想いに気づいたら、それを素直に社員さんに伝え、対話することが大切だと考えています。
人は参画した分だけ物事を自分事と捉えますから。

対話を積み重ねた先には「社長の想い」が「我々の想い」に…
「社長のビジョン」が「我々のビジョン」に進化していると思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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