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「オレの会社」という意識を手放した時にチームは真に活性化する

人間は、他人に尽くすことができる生き物ですが「オレに尽くせ」と言われて気持ちよく働けるほど成熟していません。
自ら尽くすことはできるが強要、コントロールされるのは嫌ですよね?

社員が自由闊達に素晴らしく働いている会社の社長は「オレのために」「オレの会社のために」とは言いません。
「そんなストレートに言うヤツいるのか?」と思われますが、言葉を選んでも「オレの」のニュアンスは伝わるんだよね。

今日は「オレ(私)の」という意識を手放すという難しい課題を考えたいと思います。

「自分の」という意識が強いと社員の自発性は育たない

「会社は誰のものか?」という議論は昔から行われてきました。
所有権上は株主のものになります。
でも、経営が上手な社長は、自分のものを「みんなのもの」としてシェアする意識があると思います。
社員のものでもありお客様のものでもあり、社会のものでもある。
もちろん自分も含まれます。

「私の」から「私たちの」に意識を昇華させるのは本当に難しいことだと思います。
僕も完全にできてはいないです。
というか、全然ダメです…

すべての人は「俺様病患者」であると言っても過言じゃないと思います。
先日、コンビニで駐車してあったクルマ(僕のではない)がぶつけられる場面に遭遇しました。
クルマという鉄の塊がぶつかり凹んだという現象です。
僕は「ありゃりゃ」と思っただけですが、ぶつけられた人はすごく怒っていました。
別に僕は怒らない(当然)、当事者は怒る…鉄の塊がぶつかったという現象に「私の」という意識があるかないかでこんなにも違うのだと、変なことを思ったのです。
変なヤツだよね(笑)

僕は24歳の時に父を看取りました。
入院中の父の意識の変容は凄かったです。
当時の社員さんが御見舞に来た時に、看護婦さんに「オレの社員だ」と自慢していました。
ところが死の間際は別人のように変わっていました。
「オレの」という言葉を一切、言わなくなったんです。
きっと死を覚悟した時に「オレのもの」と思っていたもの…オレの会社、オレの社員、オレが稼いだ金、オレのクルマ…その全てがあの世に持っていくことができないものだということを悟ったのだと僕は思っています。

僕の経営者としての原体験はここにあります。

痛い失敗は社長の意識を変容させる

ところが、父の「オレの社員」という言葉に、もの凄い不快感を覚えた自分が、社長になったら同じようなことを口にしていました。

その意識が行動を支配します。
「オレの会社なんだからオレの言うことを聞くのは当然」
「雇用してやっている」…指示100経営のスタートです(笑)

こうした意識が根底にあると、人を信頼しなくなります。
こんな意識の社長のもとで、他人のためにがんばるわけがないと実は知っているので、サボらないように無意識のうちに管理、監視を強化します。
社員の忠誠を恐怖政治でつくるようになります。

当時に比べたら、僕は随分と俺様病がよくなったと思います。
その要因は「擬似的な死」にあると考えています。
頑張って発案した「オレのアイデア」「オレのビジネスモデル」がすべて失敗しました。
とても苦しかったのは、アイデアとオレを同化させていたので、自己の存在を否定されている気持ちになったことです。
「オレの」クルマがぶつけられると腹が立つように。

そう考えると、組織開発が上手な社長には、死ぬほど痛い目にあった方が多いのも頷けます。
きっと、失敗による自己の存在否定から俺様病が緩和されるのだと思います。

「バカは死ななきゃ治らない」と言いますが、痛い失敗は社長の意識を変容させるのだと考えます。

社長にはエゴが強い人が多いですよね?
もしかしたら、意識の変容を遂げるために今世で経営者を選んだのかも?…そんな変なことを考えて、今日の記事を書きました。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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