不可能を可能にするアイデアが続出するミーティングはこうして実現する

会議で、決まったメンバーだけがしゃべって他の人は無関心…そんな場面に多く出くわしてきました。
自分の会社でも、PTAや商工会の会議でも。
その場面を見て「もっと積極的に参加しろよ」と思ってしまいがちですが、果たして黙っている人が悪いのか?と疑問を持っています。

指示ゼロ経営の原則に「集団の状態は全員が創り出している現実」というものがあります。
黙っている人は、置かれている環境で最適な役割を担っていると考えるのです。

今日は、みんなが発言をする素晴らしい会議にするにはどうすれば良いかを考えたいと思います。

良質な会議は、みんなが発言をしアイデアの種がたくさん出る

「良いアイデアを成功するまでやり続ける」…シンプルだけど、これが企業繁栄の哲理だと思います。
これは、逆に言うと「アイデアが出ない限り、努力のしようもない」と言えますよね。
それだけアイデア創出は企業の生命線です。
アイデアは1人で出る時もあるし複数の創発(ワイガヤ)で出ることもありますが、昔から「三人寄れば文殊の知恵」と言うように、継続して良質なアイデアを出すにはワイガヤが良いと考えています。

良質な会議の特徴は、みんなが発言をし「アイデアの分母が大きいこと」です。
選択肢が多くあった方が可能性が膨らむから。
同時に、「それは違う」と思った時に反論ができることです。
反論ができないと「なあなあ」で本質に迫る対話ができないからね。
立場や年齢を超えて、反論が許される雰囲気が大切だと考えます。

先日、名古屋で行った指示ゼロ経営セミナーで、その場面が創り出されました。
参加者は、ほとんどが初対面です。
立場も、経営者、社員さんと様々。
当然、最初は変に気を遣うよね?

セミナーでは架空の会社を創ります。
社員さんは参加者です。
で、社長が病気で倒れるという事態から物語が始まります。
「この事態を自分たちの力で乗り越える」という無茶ぶりから始まるわけ(笑)

そのために「自律的な賢い集団」になるための要件をワークを通じ学び、最後に、集大成となる仕事に挑戦します。
最終ワークには相当な創造性が求められます。

先日のセミナーでは、最初のうちは数名の経営者の方が多く喋り、社員さんは黙っていました。
ところが最終ワークでは全員が喋り果敢に行動する素晴らしいチームになったのです。

その間、何があったのか?
それは「自分たちで最適な状態を創り出す」…その要件を習得したからです。

集団の状態は「全員で」創り出した現実だから自分たちでチェックすることが大切

セミナー開始直後は初対面ということもあり、変な遠慮があり話し合いが活性化しません。
特に、経営者の立場の方が発言すると「何となく」その意見に流されていました。
この状態ではテーブルの上にあがるアイデアの数が少なくなりますので広がりもしないし深まりもしません。
そこで、「創発カード」なるものを使い自分たちの状態を客観的に見つめ直します。
活性したチームなるための「役者」が書かれているカードです。

すると「あ、私が喋りすぎたから発言がしづらかったのかも?」と気づく人もいます。
逆に「ちょっと傍観者になっていたかも?」「”何か意見はない?”と黙っている人に振ればよかった」「違うと思った時は反論すべきだった」という気付きも出ます。
他にも「相手が発言している時に、ちゃんと聴く姿勢を持たなかったから喋りづらかったかも?」「この人、黙っていて消極的だなと思っていたけど、実はアイデアのまとめ役だった」などと他者を気遣う気付きも出ます。

この見つめ直しの作業のルールは「悪者探しをしない」ということです。
集団の状態は「全員で」創り出した現実だからです。

そして講師が評価しないことです。
社内でやる時は社長・上司が評価しないこと。
ただし、「一部の人しか発言しなかった」など、状況の客観的な指摘はします。
これを指示ゼロ経営では「評価はしないがケチはつける」と言います(笑)

自分たちで考え分析するから気付きが得られるし、全体の最適化を図れるというわけです。

こうした気付きを経て、議論が活性化すると素晴らしいアイデアがどんどん飛び交うようになります。
アイデアがアイデアがを呼び、広がり深まり、気付けば誰が発案したか分からないが最高のアイデアが出たという体験をします。

最終ワークでは本当に凄かったです。
(詳しく書けませんが)出された課題を聞くと「それは無理じゃないの?」と思ってしまう面白いミッション(ゲーム)に対し、不可能を可能にするアイデアが続出します。
そこには「なあなあ」や妥協はなく真剣かつ愉しい話し合いが繰り広げられます。

そして仕事の成果を試す瞬間が来ます。

う〜、詳しく書けないのが歯がゆいわ(笑)
「成功か失敗か」が明確にわかる瞬間です。

で、今回は大成功でした。

その時の表情が全てを物語っています。

安易な妥協では得られない、真剣にやり抜いた者だけが得られる悦びです。

彼らの歓喜の表情を見て、僕は改めて思いました。
仕事とは、本質的に愉しいものだと。
仲間と達成した時の悦びは格別なのだと。
そして、集団には自律的な成長可能性があるのだと。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

【指示ゼロ経営ベーシックセミナー間もなく開催です】

共有された目標に向かい、社員さんが自分たちで課題を見つけ考え協働し成果を創る。
ゲームを通じ自律型組織を実際に体験しながら、その構築法を学ぶセミナーです。

3月3日 東京開催
http://www.shijizero.jp/archives/5586

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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