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あなたのボヤキには会社を発展させるヒントが詰まっている

社長のボヤキは企業を発展・成長させる種みたいなものだと思います。

「オレ1人がこんなに頑張っているのに、なんで社員は他人事なんだ」
「言われなきゃ動けないのかよ?」
「あいつらにはオレの苦労はわからないだろうな…」

こうしたボヤキはすべて宝です。

企業で起こる様々な不具合は「起きるべくして起きる必然」そう考えています。
どこかがおかしいのだと。
「社員がおかしい」…そう思いたくなる気持ちは分かりますが、そうではありません。
「じゃあ、オレが悪いのか?」…それも違います。

全体が最適な状態になっていない、調和が乱れているからだと考えています。

今日は、ボヤキを企業発展の肥しにしようという内容です。

ボヤきを発展の肥しにする2つのポイント

ボヤキを宝にするには、2つの視点が大切だと考えます。
まずは大前提となる視点。
人には生得的に自発性と成長意欲があり協働ができるという人間観です。
「善良」と「社会性」です。
これがないと「やっぱコイツはダメだ」と人間に原因を向けてしまいます。
でも、コイツをアイツに変えても環境が変わらなければ元の木阿弥になると思います。

善良で社会性がある存在なのに、ボヤキたくなる事象が起きるのは、環境の何に不備があるのだろう?と考えること。

もう1つの視点は、起きている個別の事象ではなく全体を観る視点が大切だと考えます。
個々の事象は、それ単独で起きているわけではなく事象同士のつながりで起きているからです。例えば、いつも消極的で無関心なアイツがいるといます。
社長はそいつが気に入らなくてボヤく。
時々、呼び出して説教をするが一向に改善されません。
でも、その原因は別のアイツかもしれないのです。

人のエネルギーは全体の相関関係で成り立っていると言われています。
イケイケなヤツがいると、その対極のポジション…シラけたヤツが出る。
ネチネチと重箱の隅をつつくヤツがいると、反対の「うっかり八兵衛」が出る。
この様に、つながりの関係性でその人のポジションが決まるので、誰か1人を説教しても解決にはなりません。
「全体で創り出している現実」という認識が必要だと思います。
その中には社長も含まれます。

善良で社会的な「ヤツら」が集まっているのに、ボヤキたくなる事を起きるのは全体として最適な環境が整っていないと考えるのが正解だと考えるのです。

指示ゼロ経営になる18の要件をチェックする

ではどうすれば良いのか?
今、たくらみ屋で開発している道具があります。
主に、僕と相棒の森本繁生さんに寄せられる数々のボヤキをヒントに開発したアイテムです。
まだ初期の試作品なので完全ではないと思いますが、これが結構、使えるのです。

僕たちは日頃から、多くの社長から相談(ボヤキ)を受けます。
それらを客観的に観ると、事象の原因である環境の不備が分かります。
偉そうですが、第三者だから観えるのです。
自分のことになると、途端に観えなくなるんだけどね…

例えば「何度も私の思いを伝えているのに、社員は他人事で行動が変わらない」という相談をよく受けますが、その時に疑うのは「参画がないかも?」ということです。
一方的に伝えるから他人事になる、だから伝えた後にしっかりと対話する必要があります。
そうすると「対話はしている」と言われることが多いのですが、その場合、次なる疑いを持ちます。
「社員1人1人、密室で個別に話をしていないか?」ということです。
確かに対話ではあるのですが、1対1で交わされた場合、全体のコミットメントにはなりません。
全体のコミットメントがあるからチームワークが生まれるので、対話は全体で行う必要があります。

例えば、IBMは1990年代の不振から脱却するために、2003年に「バリュージャム」という社内イベントを行いました。
三日三晩、自社のビジョンについてネット上で世界中、15万人の社員が語り合いました。
理念・ビジョンが自分事になるには積極的な参画が必要になります。

話を元に戻します。
ボヤキをもとに環境チェックを行うと、全体の最適化ができる可能性があります。
指示ゼロ経営が機能するためには18の要件が必要になります。
それをチェックします。
例えば、先程の「思いを伝えているのに、社員が他人事」のボヤキでは、「社員の参画があるか?」「全員で対話したか?」の他にも「顧客や社会が望むものか?」という項目があります。
ここで、「あっ」となることが多いです。
「顧客や社会が望まないビジョンだからボヤキたくなる事象が起きるんだ」と。
社員だって、みんなに望まれないことなんかやりたくない、自分事にならない。
望まれないことを売り込むから営業で苦労する、成果が出ない…

ボヤキから全体の最適化を考えるというわけです。

人はそもそも善良で社会性を持った生き物なのだから、ちゃんと環境が整えば言われなくても自発的に動くし、素晴らしいチームワークを発揮し創造的な活動をするはずです。

ボヤキから自社の診断をしてみてはいかがでしょうか?

【ボヤキから全体最適を目指すワークショップ】

■たくらみ屋主催「離職率は下げる前に一度上げろ!燃えるチームの創り方」
チームにイノベーションが起きる時には、一度離職率が上がる過程が上がるという現象があります。
その混乱をどう乗り越えるか?
実務を学ぶ対話型セミナーです。
http://www.shijizero.jp/archives/5613

■諏訪商工会議所主催「人事と組織づくりで孤軍奮闘頑張っている経営者やリーダ、人事担当のみなさんにオススメする。社員には口が裂けても言えない…人と組織の悩み・ボヤキ研究会」
長〜いタイトルだな(笑)
http://ccistaffblog.naganoblog.jp/e2220306.html

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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