「分かる」が「できる」に変わる。社員研修を成功させる2つの要件

指示ゼロ経営(自律型組織)は頭で理解してもできようになるとは限りません。
と言うか、よほど勘が良い人を除けばとても難しいと思います。
でも、そんなに勘が良い人だけが集まった集団もないと思うので、やっぱり難しいと思います。「集団で理解する」ってことが大切だからね。

かと言って、理屈を知らないとチームの状態を客観的に把握できないので、それも大切です。

「分かるし、できる」…今日はそうなるための要件を考えたいと思います。

実際に体験し身体で覚えないと出来るようにならない

自律型組織を創る一番の方法は、とにかく体験してみることです。
やってみる、身体で覚える学習法を「行入」と言います。
対し、理屈での学習を「理入」と言うそうです。

スポーツでも経営でも、やらないことには上達しませんよね?
だから、実際に体験するのが一番の方法だと考えるのです。

指示ゼロ経営もそう。
先日、社内研修でお邪魔した企業さんは、定期的に「調理研修」なるものをやっています。
名の通り調理を通じて学びます。
何を?
自律型組織です。
ルールは簡単で、制限時間とメニューだけが決まっていて、それ以外は何も決められていないという、ある意味、むちゃ振りです(笑)
でも、これがとても良い行入になるんです。
決まっているのはミッションだけ。
「どのようにやるか?」は100%集団に任せています。

指示ゼロ経営の基本原則の1つに「集団は制限時間付きのミッションがあれば、自分たちで役割を自律的に決めることができる」というものがあります。

これは指示ゼロ研修でも、夢新聞で子どもたちでも確認しています。
例外なく自律的に役割を決めます。
例外なくというのは100%ということです。

さて、調理研修はまさに行入で、スタッフさんは身体で自律型組織を学びます。
役割を指示されないので最初はあたふたします。
でも、混沌とした中に秩序ができていき、集団が1つの生命体のように調和するのを肌で感じます。
そして、ミッションを達成した時に、何とも言えない達成感と幸福感を味わいます。
これは人類が遺伝的に刷り込まれている悦びだと僕は思っています。

こうしたゲーム的な行入で快感をを覚えると、感覚的に普段の仕事への応用ができるようになるんですね。

理屈も知らないとチームの状態を正しく把握できない

こうした行入とともに理入も必要だと考えています。
集団の状態を客観的に把握するためです。
それができないと、実は良い方向に向かう過程でのトラブルが起きた時に、失敗したと勘違いしちゃうんだよね。

例えば、典型的な例として、集団が自律的に役割を決める時に起きる衝突があります。
結論から言えば、衝突は通過儀礼です。
集団には4つの状態があると言われています。
1、権力者による独裁状態
2、村社会
3、衝突、争いが多い状態
4、指示ゼロによる自律的な共創・協働状態

この中でストレスが一番大きいのは3の衝突状態ですが、集団の状態で言えば、ものが言えるだけ1や2よりも良い状態だと考えます。

でも、これは理屈を知らないと冷静にはなれませんよね?

他にもあります。
集団がミッションを受け、自律的に動く時には、率先して動くイノベーターに周りが影響を受けながら広がっていきます。

このメカニズムを知らないと「Aくんは積極的なのに、Bくんには主体性がない」ってなっちゃう。
ただ集団内に自然発生的に役割が生まれただけなのにね。

なので基本的な知識を持つことも指示ゼロ経営化には大切だと考えるのです。

なんて偉そうなことを言っていますが、今から6年前の指示ゼロ経営は100%理入でしたよ。
しかも5時間、僕の話を黙って聞く…
苦行ですな(笑)

参加者の会社が一向に指示ゼロ経営にならないのが辛くて、集団の学習理論を学び行入に至りました。

社内での仕事でも良いし、調理研修のようなゲーム的なものでもOK、行入するプログラムを社内でやってみてはいかがでしょうか?
あ、理入は…僕のブログを引き続きお読みください!

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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