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創造性の高い会社に変わるには「社内遺伝子」を入れ替えよ

先手を打つ企業と後手に回る企業とで、今ほど差が出る時代はないと思います。
積極的にたくらみ、仕掛ける企業は自分のペースで仕事をします。
動機の基本は「やりたい!」ですので社員のモチベーションにも好影響を及ぼします。
それがさらなる創造性を生み出す。
対し、後手に回る企業の動機は「せねばならない」ですので苦しいですよね?

社会全体が成長期の波に乗っていた頃は良かったのですが、今は、いかにたくらめる企業になるか?が大命題だと思います。

「◯◯(会社名)と言えば◯◯」って言われる特徴がある会社は強い

先手を打ち、攻めている企業には固有のキーワードがあると思います。
商品名だったり経営手法だったり、システム名だったりと。

例えば、「ホッチキス」「ビデオテープ」シャープペンシル」「セメダイン」「ラジコン」「マジック」(ペン)「ウォークマン」…これらの商品って、商品名なのに一般名詞化してるモノたちなのです。
その類の商品をみんな固有の商品名で言う状態です。
「パナソニックのウォークマン」ってのは間違いね。

花王には「エコーシステム」なるものがあります。
顧客の声を経営に活かすシステムなのですが、僕が大学生の時にすでに有名でした。
トヨタ生産方式もありますよね。

「◯◯(会社名)と言えば◯◯」って言われる特徴がある会社は強いと思います。

ウォークマン全盛のころのSONYが好きです

社会が成長期の時は、言ってみれば「総下請け状態」の企業が多かったと思います。
「言われた通り」ってこと。
でも、それでやっていけた。
近所の商店街のオヤジさんは「昔は、朝、商品を並べておけば夕方には売り切れていた」と回顧します。
特に特徴がなくても商品を並べておけば売れた時代があったんですね。
今の若者がバブル経済を信じられないように、僕にはその話が信じられませんでした。
時代は変わるんだな〜と思った。

外部環境が良い時は下請け的な仕事でも通用しましたが、成熟すると工夫、創造性が求められるのは言うまでもありません。

「意図を持って、たくらみ、仕掛けていく」

そう、それは遺伝子レベルでの変容と言っても過言ではないと思います。

遺伝子を入れ替えるには環境を変えること

遺伝子レベルの入れ替えは本当に大変です。
社長本人の意識変革だって大変なのに、社員の意識の変容を求められるんだから大変です。

以前に、そんな会社の経営幹部から相談を受けたことがあります。
長野県内にある老舗の会社で、親会社の販社なのですが、今まさに遺伝子レベルの変容が求められています。
数年間、赤字経営を続け、ついに社長交代になりました。
ところが100名を超える社員さんの意識が変わらないという相談です。
話を聞くと、社員さんの仕事は単純作業でした。
パート・アルバイトよりも多くの作業をしている存在だった。
なぜそうなるのか?と言えば、仕事がキツくパートさんを募集できないので正社員が担当していたのです。
業務の改善をしなくちゃいけないのですが、その時間的余裕が社員にない。
改善ができないから作業量が減らない→パートさんを募集できない…悪循環でした。

社長だけが将来に危機感を持っている、でも社員の危機感は目の前の膨大な量の作業、そんな状態でした。

話を聞いて、目眩がしましたよ(笑)

でも、この会社に限ったことではないですよね?
特に2代目、3代目の後継社長は、この状態を経験すると思います。

どうすれば良いのか?
とても難しい問題で、「こうすればOK」といった正解はないと思います。
でも、ただ1つだけ言えることは、社員さんの遺伝子に変容が起きることが欠かせないということです。

「生命の暗号」の著者、筑波大学名誉教授の村上和雄先生は「遺伝子にはスイッチみたいなものがある」と言います。
スイッチが入るキッカケは環境の変化だと言います。
環境が悪化した。
新しい冒険に出た…そんな時に「人は変わる」と言います。

遺伝子の話なのに爆笑が起きる、最高の講演会です

件の会社では、まずは決算書の公開を行いましたが、これが効果を上げました。
今置かれている状況を客観的に知らせたわけ。
それまでは社長が「ヤバイよ!本当にヤバイよ」と言っていただけでしたが、社員は他人事だったと言います。

それを客観性の高い決算書という情報を公開し、第三者の税理士さんに説明してもらったら、みんな真っ青な顔をした。
で、社長に「どうするんですか?」「私たちどうなるんですか?」と詰め寄った。

遺伝子のスイッチが入った瞬間です。

その社長の凄いところは、ビジョンを持ち、示したことです。
「今の状態」を「どの状態に変えるか?」を伝えた。
そして、それが実現した時の予想決算書を示し、社員の賃金がどのくらい増えるかを提示しました。
さらに、ここが重要なのですが、増えた所得で「何をするか?」を社員さんと対話しました。
人によっては趣味に使う、家族のために使うという人もいた、年老いた母に楽をさせたいという人もいた…

会社のビジョンと個人のビジョンを統合したわけです。

同時に、「それは私1人の力ではできない」と伝えました。

僕もお邪魔しましたが、Befor Afterで別の会社かってくらい変わりました。
遺伝子の入れ替えに成功したわけです。
まだ変革の途上ですが、確実に「意図を持って、たくらみ、仕掛ける企業」に変わりました。

「現状を客観的に知らせる」
「今の状態を、何に変えるのか?を共有する」
「会社のビジョンと個人のビジョンを統合する」
「信頼して頼る」

社長からの報告を受け、どんな企業でも遺伝子の入れ替えはできるのだと確信を持ちました。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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