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自分たちで課題を見つけ解決してしまうチームはどうすれば育つのか?

社員1人1人を社長が指導する、注意を与える…でも、なかなか育ってくれない…
理想のチームにならない…
そんな悩みを抱える経営者は結構、多いと思います。

今日の記事では、その原因と対策について考えたいと思います。
結論を言えば、社長が育てるのではなく「学習する集団」を創ることが大切だという話です。

社長はモグラ叩きをやめよう

そもそもチームとは1人ではできない事を遂行するために結成されます。
なので個々の社員の「結びつき」がスムーズじゃないと課題解決能力の高いチームにはなりませんよね?
1人が抜群でもその後の工程が弱かったらチームとして成果は上がられない。
1人1人が高いモチベーションを持っているチームは、互いに刺激し合っています。
だから社長は、個々の社員を観るのではなく「全体の結びつき」の最適化を観る必要があると考えるのです。

1人1人を観ているとモグラ叩きみたいになっちゃう(笑

1人1人を育てるなら個々に関われば良いですが、チームを育てるなら「チームに関わる」という視点が大切なんだよね。
チームづくりが上手な社長はこれをやっています。
モグラ叩きはしないのです。

モグラ叩きをするとすごく疲れます。
そして充実感もあります。
でも、チームとしては育ちません。
その理由は、社員間の最適な結びつきは「複雑系」なので社長がコントロールすることは不可能だからです。

困っている人を助ける。
落ち込んでいる人を励ます。
サボっている人を叱咤する…
ものすごく数多くある個別の場面で社長が指示を出すのは至難の業ですからね。

自分たちで、それをやってのける集団づくりが欠かせません。

では、どうすればそのようなチームになるのか?
3つの要件が整えば、相当に素晴らしいチームになると確信しています。

自分たちで最適な状態を創り出せるチームを育てるには?

先日、とある企業さんで研修を行いました。
総勢30名、5時間の研修です。
僕は冒頭にこう言います。
「研修が終わる1時間前くらいに、皆さんが自分たちでビックリするような素晴らしいチーム、指示ゼロチームになりますよ!」と。

研修では、架空の会社をつくります。
一応、僕が社長ですが、いきなり「社長、病気で倒れる」という事件が起きます(笑)
物語は、社長不在の状態で自分たちで重要な任務を達成しなければならないという設定です。
その任務に向け、自律型組織(指示ゼロチーム)になる要件を学び、最後の1時間で任務に取り組んでもらいます。

最終任務の前に、各種ゲームを通じ自分たちの力で最高のチームを創ることを体験します。
そこで、理屈ではなく感覚的・体感的に次の3つの重要要件を学びます。

「集団の状態は全員が創り出す」

課題解決能力の高い集団には7人の役者が必要です。
役者が全部揃うと、手段は賢くなります。
その役者を自分たちで取り揃える力が求められるのです。
ワークをやった後に、役者カードを使い、自分の状態を分析します。
「◯◯さん、イノベーターだったよね?」「◯◯さんはまとめ役をしてくれたね」
「あれ?反論する役者は誰もいなかった、だから馴れ合いになったんだ」

自分たちの最適化を自分たちで自律的に行う訓練です。

「心理的安全性」

話し合いが活性化するには、そこが「安全な場」であることが必須です。
何か言ったら批判される、怒られる、バカにされる…そんな恐怖があるとチーンとした会議になります。
仲間を認めるということを明確な態度で表現するトレーニングをします。
発言者の方を向くとか、頷くとか、簡単なことですが、それだけで話しやすい場になり活性化します。
「役者」と「安全な場」を学んだ後に、集団の賢さが数値で出る面白いワークをやります。
1人でやるよりも集団の知恵…「三人寄れば文殊の知恵」の状態を創ると、良いスコアが出るのです。
みんなが意識すると集団が賢くなる。
それを体験すると、みんな目を輝かせます。

「1人も見捨てない」

賢い集団には1人も見捨てないことを心がけています。
困っている人がいたら助ける、自分が困っている時に助けを求める、「助けて欲しい」が言いやすい雰囲気づくりをみんなが心がける…

仕事は「結びつき」で成り立っています。
自分ができても次の工程でつまづけば成果は出ません。
仲間を見捨てる集団は「自分はできたから知〜らない」という人がいます。
で、その本人も損をする。
1人も見捨てないことが「全員が」得をすることだということをゲームで体験します。

で、最終任務です。
学んだことを整理して、最高のチームワークをシミュレーションしてから取り組みます。
最終任務は、面白いけど難しいワークです。
ナイショだけどね(笑
正解が分からない、言い換えれば正解が無数にあるとも言える、現代のビジネスと同じ課題に取り組みます。

で、すごい仕事をやってのけるんです。
誰の指示命令なくして。

なぜ、この様な素晴らしいチームになるのかと言えば、「自分たちで自分たちの最適化」を行うからです。
まさに「人は自分の意志でのみ動く」です。

これを社長が「ああせい、こうせい、それは違う」なんてやっていたら実現しません。

社長はモグラ叩きを止めて、集団を観る視点を持つことだと考えます。

人の集団には、課題解決に向け自律的に役割を決める力があります。
知恵を出し合い、協働して、時に叱咤しながらミッションを達成する力があります。

それを信頼して集団と関わることが大切だと思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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