自発的な社員を育てる社長は、チームを「まるっと」認める心を持っている

時代に合わせて「教育」も変わってくると思います。
特に時代の変わり目ではやり方ではなく「あり方」そのものが変わります。
「教師が子どもを教える」
「社長、上司が部下を教える」…これが変わると考えています。

時代背景的に変わらざるを得ないと思うんだよね。

今日は、新しいあり方…『学び合い』について考えたいと思います。

社員同士が教え合う『学び合い』で組織が育つ

どれだけ学習したか?を測る「学習定着率」なる研究があります。
「ラーニングピラミッド」と言って、アメリカ国立訓練研究所が発表しました。

それによると、一方的に聞いたり読んだりした場合、多くを忘れてしまうが、自分の手口足を動かして学んだことはずっと覚えていることが分かっています。
一番、よく学ぶのは「人に教えた時」です。

ってことは、私たちがこれまで良しとしてきた「黙って聞く」というのがいかに非効率な学習法かが分かりますよね?
喋っている人…先生や講師、上司が賢くなることに貢献したってわけ。
学校も企業も、これからは「学習者が主体」にならざるを得ないと思います。
なぜなら課題が難しくなってからです。
今までみたいに、単発の知識を覚えて吐き出すというスタイルは通用しませんよね。
知識を組み合わせ自分なりに解釈してアウトプットする能力が求められます。

そんな時代だから学習法も変わります。
「教育」には3つの側面があると考えています。
1つは、従来の、社長・上司が「教え育む」です。
部下全員を1人1人、個別に指導するのは物理的に難しいから「一斉指導」になるわけですが、学習効果は薄くなります。
もう1つは、最近話題の「アクティブラーニング」です。
この場合「教わり育つ」と、学習の主体が部下になります。
自分から学びに行くので学習効果は飛躍的に高まります。

指示ゼロ経営の『学び合い』はこれをさらに進め、「仲間同士で教え合う」というスタイルになります。
社長・上司の役割は、その「場」をつくることです。
この学習効果は凄いですよ。
天才が育つとさえ思っています。

ただし、社長・上司の役割が変わるから脳のOSを新しいものに変えなきゃいけません。
これが最大の課題です。

チームを「まるっと」受容する上司のもとで組織は育つ

人間は「教えたがリーノ」な生き物です。
自己顕示欲もあるし、人の役に立ちたいもの。
いかに教えたがリーノかは、僕のブログを読めば分かります。
誰にも頼まれていないのに毎日書いているんだもん(笑

だから、社員さんが仲間同士の学び合いが起きるわけですが、上司はその役目を担えないのでつまらなくなります。
自己顕示欲よりも部下の成長を望める人じゃないと難しいかもしれません。

先日、指示ゼロ経営セミナーに参加された女性社長は本当に社員さんとチームの成長を喜べる方でした。
関口敏江さんと言います。
アイビー化粧品の販売会社で、社員さん4人と参加されました。
その時の感想を自身のブログに書いてくれているので読んでね。
https://ameblo.jp/rilerile/entry-12346927321.html

セミナーでは様々なワークをやります。
指示ゼロ経営は頭で理解しても出来るようにはならないからです。
実際に集団活動をしてみて、そこから感覚をつかむようにプログラムしています。
実は、関口さんはほんの数ヶ月前にこのセミナーに参加されて、今回は再受講でした。
だからワークをどのように進めればいいか分かっているんです。
でも、一切、教えない。
一緒に取り組むけど、社員さんの動きを見て愉しんでいるだけといった様子です。

しかも、社員さんの行動に対し一切のジャッジをしません。
ただ「まるっと」様子を受け止めているだけ。
ブログでも自分が感じたこと、気付いたことを書いているだけでしょ?
そして、人には無限の成長可能性があることを信頼している…それが文章の端々から伝わってきます。
※「まるっと」というのは関口さんがよく使う言葉で、チームを1つの生命体として観て受容するというニュアンスがあります。

これが出来る人が、社員同士の学び合いの環境を創れる人です。

難しいと思いましたか?

自分が万能じゃないことを知れば、そんなに難しくないことだと思います。

時代に合わせ「教育」も変わっていく。
『学び合い』がこれからの主流になると思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです!

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