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社長がセミナーで学んだことを社内に落とし込むにはどうすれば良いか?

社長がセミナーで勉強してきたことを社員に行動させることに悩む社長は多いと思います。
社長はセミナーでアイデアが出る、でも、翌朝「お前ら、これをやるぞー!」と興奮して言っても社員は他人事になっている。
これを繰り返すと、社長がセミナーに行くことを恐れるようになります(笑
「おい、社長、今日いないけどどこに行ったん?」
「セミナーだって」
「そりゃ、明日の朝は面倒だな…」

これを防ぐにはセミナーに社員さんと共に出るのがベストですが、予算がない場合は「社長がセミナーに出ようと思ってからアイデアが出るまで」のプロセスを社員と共有することが大切です。

「何を」「何に変えるのか?」を対話で確認する

プロセスの共有が大切な理由は、人の意思決定には順序があるからです。
そもそも、社長がセミナーに出ようと思ったのは、何かしらの課題を抱えているからです。
問題意識がある。
まずはそれを共有することが大切だと考えます。

その秘訣を、たくらみ屋の相棒、森本繁生さんはシンプルに表現しています。
「何を」「何に変えたいのか?」
現状で起こっている好ましくない事象を最高の状態にするってことね。
その後に「どのように変えるか?」が来るわけだけど、それを、いきなりセミナー翌朝に伝えちゃうんだよね…

身に覚え、ないですか?
僕はすごくありますわ(笑)

だから、現状の認識をちゃんとした情報(決算書などの客観的な情報)を開示して「このままではヤバイ」という共通認識をつくることが必須になります。

その上で、「どういう状態になったら最高だと思う?」と問いを投げかけます。
社長が一方的に機関銃のように喋りまくるのはご法度です。
対話をしないと人は意思決定できないからです。
喋るのが苦手な社員もいると思いますので、まず紙に書いてから発表するというスタイルが良いと思います。
喋らない人って、消極的に見えて実はすごく思慮深いことが多いから、その人のアイデアや意見が埋もれてしまうのは勿体ないですからね。

スタート地点とゴールが決まって初めて、「どのようにやるか?」に話が移ります。

マンダラシートを全員参加で創ると自分事になる

やり方を決める際に、社長がセミナーで学んだことが役立ちます。
「実はこういう方法があるんだけど」と。
現状(課題)と出来栄え(ゴール)が共有されているとその案は高確率で採用されると思います。社員が望んでいるから。

ここから具体的な作戦会議に入るわけですが、ここで役立つツールが「マンダラシート」です。因果関係図のことね。

例えば、「明日、二日酔いになって会社を休む」というゴールを設定したとします。
真ん中の丸にそれを書きます。
次に、真ん中から「そのために必要な要件」を広げていきます。

こんな感じです。

これを全員参加でやることが重要です。
社長はできるだけ黙っていること。
参画しないと自分事にならないからです。
もう1つ、1人でやるよりも複数でやった方が良いアイデアが生まれるから。
何よりも楽しいでしょ?

ここでも思慮深い人のために「書いてから発表する」という方法が有効です。

で、因果関係図が完成したら「誰が担当するのか?」を自分たちで決めてもらいます。
社長が指示を出さないこと。
指示を出さなくても、アイデアを出した本人が名乗り出ることが多いはずです。
社長にしかできないことだけ「これは僕にしかできないから僕がやるよ」と言う。

そして、ここが重要なのですが、難しい仕事の場合、1人でやらせないことだと考えています。
2人のペアにすることが様々な経験則から効果的だと言われています。

集団におけるコミュニケーションの数は「n(n-1)」です。
2人の場合2(ツーでカー)
3人の場合6
4人の場合12
5人の場合20
人数が多いと「傍観者」が必ず生まれますし、調整が複雑になるから時間がかかるんだよね。
相談できる相手がいて、全員が責任意識を持つ集団単位が2人なのです。

現状とゴールが確かな因果関係で結ばれた時に、人は希望を持ちヤル気になります。
社長の発案に社員が他人事になっているのは、因果関係が分からないからかもしれません。

一方的に伝えるのではなく、対話を通じ共有することがとても大切だと考えます。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

【現在受付中のセミナー】

■指示ゼロ経営ベーシックセミナー
共有された目標に向かい、社員さんが自分たちで課題を見つけ考え協働し成果を創る。
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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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