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ギブアンドテイクの真の意味を知り、永く繁栄する商売を築く

僕は「得」と「徳」が同じ発音であることに注目しています。
日本語ってこういうの多いよね?
「脳と能」「神と噛み」「台風とタイフーン」(笑)
詳しく調べた訳ではないが、一説によるとこうした言葉には関連性があるらしいのです。
私たち商売人から「得」の話は外せませんよね。
でも、得をしたかったら徳をわきまえる事が大切なのは歴史が証明しています。

今日は、得をする徳のある商人を目指そうという話です。

商売は徳の肥料がない場所に花は咲かない

僕は得を極め体系化すると「徳」になると思っています。
徳を極めると「得」をするとも言えると思います。
例えば、近江商人の「三方良し」が典型だと思う。
商人だから得を追求しますが、その結果、一番得をする哲学(徳)に至ったのだと思います。

僕が尊敬する方に、月刊商業界の笹井清範編集長がいます。
僕もたまに人材育成や採用の執筆でお世話になっていますが、彼のFacebookの投稿がとても好きです。
まさに「得と徳」の名言が毎日のように投稿されています。
例えばね…
「愛情、真実、良識 この三つだけで つくられた広告なら 他に何の粉飾も不要だ」

「仕入れるときに 威張って買うから 売るときに頭を 下げなければならない」

これだけ短い文章で商人の心を射抜くんだから本当にすごいと思います。

さて、僕は「ギブ・アンド・テイク」という言葉を誤解していました。
この記事を書く時に調べたんですが、僕はこれまで「してやるから、よこせ」という解釈をしていましたが、本来は「与え続けると、最適なタイミングで返ってくる」という意味らしいのです。社会心理学には「返報性」という原則がありますが、まさにこのことです。

と、こうしたことは頭では分かるのですが実際にやるとなると難しいもの事実です。
僕は「やるけど、何をくれるの?」という徳のない言動で損をしたことがたくさんあります。
そんな損得勘定だけのヤツと一緒に仕事をやろうとは誰も思わないよね?

仕事の本質は「互いの信頼関係の土壌の上に花を咲かせる行為」だから徳の肥料がない場所に花は咲きません。

徳は、ある日「おひねり」のカタチで返ってくる

さて、弊社のスタッフに真の意味でギブ・アンド・テイクをしているスタッフがいます。
新聞配達員の木下くんは、単調な配達業務を徳のある仕事に昇華しました。
新聞配達は、決められた新聞を決められた時間までに決められた場所(ポスト)に入れるという簡単な仕事です。
でも、彼の仕事は真似ができません。

先日(1月8日)にあるお客様から封書が届きました。
最初、「厳しいクレームかな?」と思った。
でも、開けてみると木下くんの配達区域のお客様からでした。
「苦情といったものではありませんのでご安心ください。配達の方にお渡しください」と書いてある。

そこには日頃からの感謝の気持ちとともに「おひねり」が入っていました。

 

どうしてこういうことが起きるのか?
実は、彼は配達に小さなメモを持って行くのです。
例えば、元旦の朝は新聞が厚く普段のポストには入りません。
なので、お客様に段ボール箱をご用意いただくようにお願いをします。
木下くんは、わざわざご用意いただいたお宅に感謝のメモを入れて配達をしているのです。
この蓄積で「おひねり」がいただけるのだと思います。

僕は、報酬には「おだちん」と「おひねり」の2種類があると考えています。
お駄賃は「やるから、ちょうだい」の得の世界。
おひねりは真の意味でのギブ・アンド・テイク…徳の世界。

彼はまだ30代ですが、本当に学ばせていただいています。

手紙をくれたのは1人のお客様ですが、その背景には手紙は出さないし何も表明しないけれども、木下くんに感謝している「隠れファン」がいるはずです。
ある統計ではアクションをする人は数パーセントだそうですからね。
きっと、彼の担当区域には信頼と感謝の土壌が出来上がっていることと思います。

自分の商いには徳があるか?…そんなことを考えた1月の寒い朝でした。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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