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「自分はできたからいいや」という人がいると、本人も誰も得をしない

人材育成と組織開発は似て非なるものです。
良く育った1人1人が集まればチームとして優秀かと言えば必ずしもそうじゃない。
優れたチームは、1人1人を見れば欠けた部分があるが、それを補い合い「全体の最適化」を実現しています。

特徴は「1人1人が全体のことを考えている」ことにあると考えています。

今日は、どうすれば人的資源の全体最適が実現するか?について考えたいと思います。

どうして会社は全体最適を実現できないのか?

僕は全体最適が起きない原因は、子供の頃に「人に頼らず自助努力をせよ」と教えられたことにあると思っています。
確かに、自分は何もしないで他人の助けを待つってのは都合が良い話だし、世間はそんなに甘くないと思います。

それが僕が主宰する夢新聞でも出るのです。
夢新聞では「制限時間までにクラス全員、1人残らず完成させる」というミッションを与えます。共創、協働を学ぶ機会にしたいからです。
で、ミッション達成率は…
3割り程度なのです。
でも、それで良いのです。
大人が見守る中でたくさん失敗をして、そこから学ぶことが大切だと考えるからです。
だから、振り返りの時間を大切にしています。
「どうすれば出来たか?」…自分に出来たことを話し合ってもらいます。
しかし、「自分にできたこと」と言ったのに「1人1人がもっと頑張るべきだった」という意見が結構、出るんです。
部分最適ですが、それが全体最適になるとは限りません。

そこで講師が「本当にそうかな?」と問いを投げかけ深く考えてもらいます。

「天は自ら助くる者を助く」と言いますが、自助努力は大切です。
でも、全部、自分でやる必要はない、というかそれをすると全体成果が出ず、みんなが損をするのです。

先日、夢新聞をやったクラスは本当に素晴らしかったえす。
教室の片隅で「これどうやってやるの?」という声が出ると、遠くにいる生徒から「こうだよ」とアドバイスが飛ぶ。
全体に意識が行っている証拠です。
やはりこういう集団は成果を上げました。

全体最適を実現するにはリーダーは個々ではなく全体を評価する

同じことが企業でも起きていると思います。
1人1人が全体を観ずに自分のことを考えると、例えばこんなことが起こります。

「オレはこんなにやっているのに、アイツと賞与が同じなのは納得できない」と。
しかし、そう思うのは変なことではないと思います。
部分最適がOSになっている会社では当然に起きることだし、間違ってはいない。
間違ってはいないが、得をする考え方ではないと思います。

1人1人が全体を観るOSをチームに取り入れると、そのための行動を起こします。
助け合うし学び合う。
サボっている仲間がいると叱咤します。
これまで上司がやっていた行動を、部下がするようになります。
意識が全体成果に向くから当然、成果も出ます。
で、みんなが得をする。

では、どうすれば全体最適の意識になるか?という話です。
まずは、「全体最適が、みんなが一番、得をする」ということを共通認識にすることだと考えています。
1人も見捨てないことが全員にとって一番得だということです。
これは自明の理なので、筋道を通して丁寧に伝えれば理解されると思います。
しかし、頭で分かっても行動が伴うとは限りません。
なので行動しながらの振り返りの積み重ねしかないと思っています。

そして、社長・上司が「集団全体を観る」視点を持つことだと考えます。
常に「全体として最適な状態か?」を観る。
上司にも部分最適のクセが残っていますので、つい、個別評価をしちゃうんだよね。
上司が個々を評価すると、個々は自分の評価を欲しがるのは当然のことです。
そうなると、視点が全体から個(自分)に戻ってしまいます。

1人1人が全体を考える集団を育てるには、リーダーが全体を評価することが欠かせないと考えています。

チームのOSを部分最適から全体最適へ。
時代の流れだと考えます。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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