日本語の達人である私たちが言葉を習得したプロセスを知れば、どんな部下も仕事の達人になる

当たり前の話ですが、私たち日本人は「日本語の達人」です。
外国人から見ればの話ですがね…(笑
外国人の中にも、ケントなんちゃらみたいな日本語の達人もいますが、外国で育つ限り日本語に堪能になるには相当な時間と努力が要ります。
でも、私たちはその努力をしていません。

母語を習得するように仕事を覚えたら天才が育つ…そう考えています。

母語を習得するプロセスを人材育成に当てはめる

「母語を習得するように仕事を覚えたら天才が育つ」…この発想は僕オリジナルのものではありません。
才能教育研究所(鈴木メソード)の創始者、故・鈴木鎮一先生のものです。
実は、僕の息子(高2)が小さい頃から鈴木メソードでお世話になっていて、そこで知ったのです。

では、母語を習得するプロセスとはどんなものでしょうか?
まず環境です。
家族(親)が楽しそうに会話をしている姿を見て、自分もその輪に加わりたいと思うところから始まります。
「内発的なヤル気」ですね。
だから、鈴木メソードでは入塾しても、すぐには子どもにバイオリンを持たせません。
親が「楽しく」一曲弾けるまで親のトレーニングが続きます。
それを見て「僕(私)にもやらせて」と言った時が、子どもがバイオリンを手にする時です。

仕事では何が言えるか?
社長、上司、先輩が仕事を楽しんでいる姿が必要になるというわけ。
よく、最近の若者は出世欲がないと言いますが、それは上司の姿を見ているから当然のことだとだと思います。

次に「行入」です。
行入とは「とにかくやってみる」ってこと。
泳ぎ方の本を読んでも、まずは水に入ってみないと泳げるようにはならない。
母語を習得するのに文法なんて学ばなかったでしょ?
だから鈴木メソードでは楽譜は使いません。
耳コピで演奏するのです。

仕事で言えば、「OJT」が有効だと考えます。
よく「ペアラーニング」(先輩と新人がペアになり実地を通じ指導する方法)を取り入れている企業がありますが、高い効果を上げていると聞きます。

母語の習得プロセスを人材育成に当てはめると、すごくスムーズに行くと思います。

そして、鈴木メソードには「お遍路」があり、これも能力開発には欠かせない要件だと考えています。

学習の穴を作らずに、1つ1つ丁寧に積み上げていく

「お遍路」は僕がつくった言葉です。
お遍路巡は88ヶ所を巡ると立派な人になるようにプログラムされています。
そんなイメージね。
ステップバイステップで積み上げていくと「なるべき人になる」

例えば、鈴木メソードでは、親がバイオリンの練習をしている間は挨拶の練習を徹底的に積み上げるんです。
やることがないから…ではなく、ちゃんと挨拶でないと指導者に好かれないからだと僕は考えています。
指導者も人間ですから、人としての基本ができ、自分の言葉を真剣に聞いてくれる子には愛着を持ちますよね?
こうした現実を踏まえて、本部はプログラムを組み立てているのだと思います。

職場でも同じことが言えます。
「あいさつは基本」なんてよく言われますが、挨拶は相手に対する承認のメッセージです。
もし、あなたが元気よく挨拶をしたのに、相手がパソコン画面を見ながらボソボソとあいさつしたら嫌な気持ちになりますよね?
コミュニケーションがしづらくなる。
仕事をお願いできないし、助けを求めることもできない。
これでは「全体として」成果をつくることができなくなってしまいます。

会議中にそんな人がいたら、話し合いが活性化しないので良いアイデアも出ませんよね?
だからお遍路の最初は、人間としての礼節を身につけることだと思うのです。

鈴木メソードでは、バイオリンを持ち初めて挑戦する曲が「キラキラ星」です。
それがスラスラと弾けるようになったら次の課題曲が与えられます。
課題曲は飛び越えることはできません。
これは建物の工事と同じで、基礎ができていないのにその上を作るなんてありえないでしょ?

これを「習得の穴」と言います。
分からない事をそのまま放置した状態のことね。
インドの俳優であり、教育機関を運営するサルマン・カーンはTEDでそのことを説き、130万回以上の再生を記録しました。

例えば、学校の授業で、穴を放置したまま先に進むとやがて壁にぶち当たります。
そしてある日、三角関数がチンプンカンプンになる。
でもそれは生徒の頭が悪いわけでも、三角関数が難しいわけでもない。穴を放置したまま進んだことが原因ということです。
以前に東大で夢新聞をやった時に、現役で入学した学生に「どうすれば東大に入れるのか?」と聞いたら「分からない事を放置せずに、その場で解決することだ」と言ってました。

このようにお遍路を巡るように1つ1つ積み上げていくが達人への近道だと考えます。

仕事を楽しむ環境を創る。
行入で身体で覚える。
お遍路を組む。
これにゲーム性が加わったら最強の能力開発プログラムになると思います。

あ、たくらみ屋では今日の記事のようなプログラムを開発中です。
経営者、ビジネスパーソン、そして子どもまで、様々な楽しいプログラムを世に出していきますので乞うご期待!!

それでは今日も素敵な1日を!!

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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