上司が教えなくても自分で勝手に答えを見つける質問術

「大切なことは何度も言う」「口酸っぱく伝える」…社長、上司が一生懸命なのに、部下は「もう、耳にタコができるくらい聞いたわ」と他人事のような捉え方をすることが多いと思います。
どうすれば自分事として捉えてくれるか?
僕は「自分事」という言葉にヒントが隠されていると考えています。
他人である上司が言っても他人事。
自分の事として考えると自分事になると思います。

今日は自分事になるコミュニケーションについて考えたいと思います。

コミュニケーションの極意は主語を相手にすること

僕は、コミュニケーションの極意は「主語」にあると考えています。
誰を主語にしているか?ってことね。
例えば、優秀なセールスはお客様を主語にした対話をします。
「この商品は…」「弊社は…」と一方的に自分のことを伝えてもお客様は欲しい気持ちになりませんよね?
「で、なに?」ってなっちゃう。
優秀なセールスは、「お客様の◯◯な悩みが解消します」と顧客を主語にした対話をしますよね?
自分が主語に来ると人は自分事として捉える。
で、自分で意思決定をする。
つまり自発的になるのだと考えます。

僕はこの事を、夢新聞で出会った子どもたちに教えてもらいました。
子どもにとって新聞を作る作業は結構、心理的なハードルが高いのです。
「む〜り〜」とか言うし(笑)
「やらされ」になるとワークショップは大変なことになります。
ちょっと分からないことがあると、まったく自分で考えずに簡単に質問をしてきます。
講師は、ワーク中質問に答えバタバタとしているうちに時間切れになってしまう。
終わるとグッタリ…

そこで「なぜ夢新聞を書くのか?」を子どもたちを主語にして伝えることにしました。
「心がワクワクする」「自分に自信が持てる」「お友達と仲良くなる」
そうすると、意義を感じ自発的に取り組んでくれるようになりました。
ほとんど質問は来ません。

上司と部下の関係も全く同じで、上司からの一方的な要求になっていることが多いと思います。主語を「私、会社」から「あなた」に変えるコミュニケーションが必要だと思います。

自分事になるには自分の話をしてもらうのがベスト

主語を変えるだけで自分事として捉えてくれますが、さらに効果的なのは、意義を上司が伝えるのではなく自分で気付くことです。
他人に植え付けられるのではなく自分で持つ。

その秘訣は「経験と」「気付き」だと考えています。
自分のこれまでの経験から気付きを発見する方法です。
例えば、上司に部下のコミュニケーションを改善して欲しいと思ったとします。
その時に、「これまであなたが出会った上司の中で、一番、仕事がしやすかった人は?」と尋ねます。
で、その人と仕事をした時に「どんな事を感じたか?」と気持ちにフォーカスしてもらいます。
次に、「そのコミュニケーションにはどんな秘訣があったと思うか?」と具体化していく方法です。

自ら得た気付きには人を変容させる力があります。
「知った」ではなく「解った」の領域で、心の奥で解るのが気付きだと思います。
感情が伴ったものなんだよね。
なので、自分の経験から気付きを得てもらうのがベストだと考えるのです。

自分の経験から探るのが鉄則で、これを「どんな上司が理想か?」と聞くと、自分の中の「べき論」が飛び出します。
あるいは自分の言動を正当化するために自分の行動様式を上げる人も出ます。

色んな分野で応用ができると思います。
例えば、接客スタッフに対しては「これまで経験した最高の店員さんは?」から始まり、「どんなことを感じた?」に続き、「その人がどんなことを心がけていたと思う?」で締める、3ステップです。

他人から言われるから他人事になる。
自分で気付くから自分事になる。

まさに「押してダメなら引く」の世界ですね。

口酸っぱく何度も伝えると上司も疲れますよね?
疲れたのに、他人事になっていたら腹が立ちますよね?

でも、それは「ひとり相撲レスラー状態」
コミュニケーションの視点を変えることが必要だと思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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