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「実現したい!」と思う経営計画書にしたければ物語を盛り込むべし

組織が活性化しない原因は、社員が悪いわけでも人材育成のやり方に問題があるわけでもない、そんな事を感じています。
まして社長の人間性に問題があるわけでもない。
実は、企業が目指すビジョンに魅力がないケースが多いと感じています。
何かに挑戦している企業はすごく元気です。
特に何もしていないのに社員のモチベーションが高いです。

疑うべきは人材育成ではなくビジョンかも?
今日は、組織が活性化するための基本要件について考えたいと思います。

面白い経営計画書には物語がある

企業の未来を描くツールに経営計画書がありますが、僕は色んな会社のスタッフさんにインタビューをしましたが、ほとんどの方が「自社の計画書にワクワクしない」と答えました。
彼らの言うことを総合すると「ごもっとも」という感想が多いのです。
要するに「言っていることは理解できるが、心が動かない」ってことね。
由々しき問題だと思います。
その理由は、人間の意欲は理屈ではつくられないからです。
脳の機能に詳しい方はご存知だと思いますが、感情や意欲を司るのは大脳辺縁系という中心に近い部分にある「古い脳」です。
人間らしい脳は新皮質といって外側にある新しい脳です。
人間は新皮質が発達しているので経営計画書が理屈っぽくなるのです。

活動順位は「古い脳」→「新しい脳」です。
例えば、暗がりを歩いていた時に足元で「ガサっ」と音がしたら、一瞬で古い脳が不快と感じ、身体に「逃げろ」と司令を出します。
考えてから動いたら身を守れませんからね。
で、後でよく見たら「なんだビニールか」と新しい脳で理解して、また古い脳が「安心だ」と感じるわけです。

優秀な経営者は古い脳に直接、訴えかける力を持っています。
感性が豊かと言い換えることもできますね。

さて、心が動かないと意欲は湧き上がってこないのですが、それを頑張って思考で持ち上げると後で大きな反動が来て心が疲弊します。
目指すものに心が動かないのに、人材育成で解決しようとするのは危険とさえ思っています。

「社員を自己啓発研修に送り込む前に、自社のビジョンを何とかする」…そっちが先だと思う。
さて、今も昔も心を動かす最高峰と言えば「物語」です。
だから経営計画書は物語にした方が良い、しかも社員やお客様が登場人物となる面白い物語です。

物語性のある経営計画書には法則がある

魅力的な物語には法則があります。
まずは大きな挑戦があります。
企業で言えば「昨対比10%アップ」では物語になるはずがありません(笑)
そして、全てが順調な物語も面白くない。
困難に直面してそれを乗り越えるから感動するのです。

また最初から優れたヒーローでは面白味がありません。
平凡な人が成長するところに面白味を感じるわけです。

仲間と共に挑戦するという要素も欠かせません。

そして感情が動くためには登場人物が具体的である必要があります。
よく企業が「地域の人」といった表現をしますが、この世に地域の人なんて1人もいません。
だって名刺交換をする時に「あ、初めまして、私、地域の人と申します」なんてヤツは見たことないですから(笑)
具体的な固有名詞を持った登場人物が必要なのですが、社員とともに、実在する人を顧客モデルにして登場することが良いと考えています。

そして普遍性です。
優れた物語には人類が1000年前も、1000年後も変わらず大切にする思いや思想があります。
愛とか、生きる意味とか、そういうものです。

さて、では企業の経営計画書はどうでしょうか?
そうなっていないものが多いですよね?

社会が成長期で上りのエスカレーターに乗っている時は、良かったかもしれません。
やることが平凡なら十分だと思います。

でも、多くの企業が冒険のフェーズに来ていると思います。
生活者はモノに満たされて「買わない」という選択肢を持っています。
モノの豊かさよりも精神的な豊かさを求める人が増えています。

改善よりも創造が求められる時代です。

社長は、小奇麗で賢く見える小理屈はやめて、もっと骨太でシンプルな言葉を使い、それを全員が登場する魅力的な物語に仕立てる力が求められると考えます。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

あ、記事中に出てくるBMR研修に関してはコチラを御覧ください。
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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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