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社員は心から職場を「安全な場」と思って働いているか?

人間は恐怖を感じると自分の身を守ることに集中しますよね?
本能だから当然のことだと思いますが、
身の危険に関わる恐怖はもちろんですが精神的な恐怖を感じた時も同じです。
それが企業内に結構あると思います。
上司から悪評価を下される、クビにされる、叱責される…

自分の身を守っている時に他人に奉仕することはできません。
創造性も発揮されない、アイデアも出ない…
職場を「安全な場」にすることは企業の繁栄の基礎になる要件だと考えています。

社長が武装すると社員との真の信頼関係はできない

職場を安全な場にすることは、特に今の時代には重要だと考えています。
なぜか?
単純労働の割合が減り創造的な仕事が求められるからです。
アメとムチの使い分けで成果を上げるのは単純作業です。
創造的な仕事の場合は逆効果になることが分かっています。
人が創造的になるのは、自ら意義を持ち自ら決め判断し行動した時、そして愉しんでいる時です。他人からのコントロール下に置かれている時は創造的にはなれません。
アメ(ニンジン)をぶら下げられても創造性が低下するのに、ムチを振ったら破壊されてしまいますよね?

だから職場を安全な場にすることが重要だと考えるのです。

でも、企業は結構、危険な場です(笑
社員の立場の方なら実感していると思いますが、高圧的な上司でなくても「人事権」「査定権」があるだけで少し怖い人になりますよね?
逆に僕が思うのは、そうした権限(権力?)を持ちながら、すごく部下に慕われている上司は相当な人格者なのだと思います。
たまにいる、でも圧倒的に少ないと思います。

権限を振りかざす上司も悪人ではないと思います。
武器にすがらなければ怖い、それが本当。
恐怖政治で統制するあの人も、実は怖いのだと思います。
でも、恐れは恐れを呼び、いつしか過剰な管理、統制を生むんでしまいますよね。
武力の平和は互いに武力を持っているから成り立つのであって、企業の場合は上司だけが持っているので平和にはならないと思います。

僕は、以前は武装していました。
怖かったからです。
でも、僕が武装すると社員との真の信頼関係はできないと知りました。
どんどん孤独になっていく。
素の自分でいられなくなる。
そちらの方が怖くなり、人事権も査定権も手放しました。

社長が独断で決められることを少なくすること

武装していたころの社員のほとんどは辞めてしましたが、まだがんばってくれている社員もいます。
彼らは昔の僕を経験しているので、心のどこかで「コイツ、イザとなったら何をするか分からないし」と思っているかもしれません。
そんな中、すごく嬉しい出来事がありました。

朝一番で会社に行った時に、ある社員の机にこんな紙が置いてあったのです。

簡単に説明するとね役者は3人です。
1人は新聞配達の主任「竹村」(男性)、1人は事務の主任「ニッタ」(女性)、1人は事務主任の部下「ミサちゃん」(女性)です。
竹村主任が配達員の募集チラシの書き方で悩んでいました。
それをニッタ主任が書いてくれた。
でも、絵がないと殺風景ということで部下のミサちゃんにお願いしたという構図です。
で、この紙に書いてるようにミサちゃんは家に帰ってからイラストを書いてくれたというわけ。

僕が感動したのは、事務主任のニッタさんの配慮です。
「良い告げ口」をしていますよね?
しかも竹村氏のお母さんの体調まで気遣っている。

ニッタさんは僕が武装していた頃からのスタッフです。
僕の独裁的な無茶ぶりも経験した人です。
昔から素敵な配慮ができる女性でしたが最近は特にすごいと感じています。

この1件は、珍しく僕が竹村主任の机からティッシュを頂戴したために見つけたものです。
それがなければ、僕は知ることのない出来事です。
報告も来ませんしね。
僕のためにやっていることではなく、自分で意義を持ち、自ら決め判断し行動したことです。

恐怖は恐怖を呼び、管理と統制を強化する。
思いやりは思いやりを呼び、自発性とチームワークを高める。

職場を安全な場にすることは企業の繁栄を決める大事。
そのために社長が独断で決められることを少なくすることだと考えます。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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