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これからはキッチリとしたカタチのない「フローな経営」が上手くいく

これからの時代の経営は「できるだけカタチをつくらない方が上手くいく」と思っています。カタチとは想いを明文化した経営理念や組織などです。
ちょっと非常識に聞こえるかも知れませんが、僕は感覚的にそう実感しています。
固定せずにフローな状態をつくることが変化が激しい時代に適応できるからです。

今日はカタチのない「正体不明な経営」(笑)について考えたいと思います。

カタチにこだわると変化への対応が遅くなる

形骸化とは魂が抜けカタチだけになることを言いますが、その始まりはカタチをつくった瞬間から始まります。
だったらカタチをつくらない方が良いと考えています。

例えば、経営理念は想いというカタチのないものを共有しやすいように言葉にしたものです。
大切なことは想いという「感性」を理解することで、文言の意味が分かることではないですよね?ところが、人間の脳は意味の理解と感性の理解は、脳の別の部位で行われるので文字で書かれたものを分かろうとすると解らなくなります。

ニュアンス、伝わってますでしょうかね?

経営理念を社員さんが感性で理解している会社は「それを自分の言葉で表現している」という特徴があります。
「言葉は違うが同じことを言っている」…そんな感じね。
そして、自分の言葉で語る人のまわりには対話が生まれます。
だから対話を通じさらに感性理解が深まるし、新人が入ってきても早く解ってもらえると思います。
こうなると明文化された経営理念がなくても問題ありません。

例えば、弊社には「2万色で描く未来」という経営理念(?)があります。
地域づくりが主な活動ですので、地域の人が自分の色(個性)を活かせたら素敵だなという想いからつくられました。
でも、この言葉は会議で出ることはないしオフィスに掲げてもいません。
忘れている社員もいると思います。
想いの共有の役には立っていないと思います。
でも、みんな自分の言葉で語ります。
これは形骸化の逆で、魂がありカタチがない状態です。
逆にカタチにこだわったら感性の共有は難しかったと思います。

やることに応じ変幻自在にカタチを変える組織にする

組織にも同じことが言えると考えています。
そもそも組織とは「何かを遂行するために組織する」というのが本質です。
やることが変われば組織は変わる。
ところが組織を固定化すると変化に対応しづらくなってしまいます。
新しいアイデアが生まれた時に、「これはどの部署でやるん?」って事になり調整に時間がかかります。
これでは変化が激しい時代に対応できませんよね?

だから組織はつくらない…カタチにしないことが良いと考えるのです。
「人の集団がある」…そんな状態です。
慣れるまではとても気持ち悪いですがね(笑

組織がカタチづくられ固定化される一番の原因は「役割をキッチリと決めること」です。
例えば「営業部は商品を売る部署」と定義付けした瞬間に、それ以外の仕事は関係ないと認識されます。
なので抽象度を上げる必要があると考えます。
営業部の場合「顧客とのコミュニケーションを通じ顧客の幸せを実現する」って感じね。
製造部も「ものづくりを通じて顧客の幸せを実現する」です。
つまり先程の、感性で理解した経営理念に行き着くということです。

その表現方法の1つとして「たまたま今は」営業なり製造なりに従事しているという認識が大切だと思います。

例えば、弊社の正社員には肩書がありません。
肩書は自分で決め、自分で名刺を印刷しています。
それがしょっちゅう変わるんだよね。
やることが変わるからです。

時に地域づくりのコーディネーター、時に新聞配達員、時にマーケティング担当と。

アルバイトの新聞配達員も同じです。
彼らの多くは「自分の仕事は新聞を配ること」と認識しています。
当たり前の話ですよね?
でも、中に感性で理念を理解しているスタッフいて、自分で仕事を開発する人がいます。
例えば、守屋さんという男性スタッフは、配達終了後に、自分が配る地域にある側溝のグレーチング(側溝の上に置いてある金属の網状のもの)の修理をします。
グレーチングがズレていると自動車でその上を通ると「ガチャン」と音がするでしょ?
近所に迷惑がかかるって理由で修理をしているのです。

それをする理由は自分の仕事を「新聞配達を通じ、地域の安心・安全を見守る」というミッションを感性で理解しているからです。
これはカタチにこだわったら成し得ないことだと思います。

カタチにこだわると自由が奪われる。
カタチにこだわると新しい挑戦ができなくなる。
変化に対応できなくなる。

固定化せずに常に「フローな状態」を維持することが時代に合っていると考えます。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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