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社員がサボっている時、つまらない批判をした時の対応でリーダーの格が分かる

人材育成、組織開発はどんなに優れた技術を用いても、そこに信頼がなければ上手く行かないと思います。

目に見えないからつい軽んじてしまいがちですが、一番大切な要件だと感じています。
ボタンの掛け違いは最初の段階で起こるように、人材・組織づくりも一番ベースが間違えたら、その先は徒労に終わるとかもしれません。

今日はカンタンなようで結構難しい「信頼」について考えたいと思います。
リーダーの格が決まる大事だと考えています。

人材育成、組織開発の要諦は夢新聞の活動で学んだ

僕が人材育成のベースは信頼だということに気付いたのは夢新聞で学校にお邪魔するようになってからです。
教室に入ると、外部の人間だから感じる空気があるんだよね。
で、先生と話をすると空気の理由が分かるんです。
信頼があるかどうか?が。

それをお伝えするに当たり夢新聞の説明をしますね。
授業が始まり、講師がまずすることは「なぜ、夢新聞を書くか?」…目的の説明です。
こんな感じです。
「夢は自分の内に秘めておかずに人に話したり紙に書いた方が良いって言われているよね?でも、それと同じくらい大切なことがあると思うんだ。それは夢や目標は決して1人では叶えられないということ。人には得意も苦手もあるでしょ?それを補い合えば、みんなの夢が叶うと思います」

それを体感で学ぶのが夢新聞です。
「制限時間までにクラス全員、1人残らず夢新聞を完成させて下さい」とミッションを与えます。
やり方は「全て」任せますが、講師も担任の先生も何を聞かれても答えないことを伝えます。
子どもを大人にする一番の方法は「大人として扱う」と考えているからです。

で、タイマーをセットして「スタート」です。
無茶ぶりだよね?(笑
すると誰も指示・命令をしていないのに自分たちで自律的にミッション達成の行動を考え行動します。
これまで7000人以上が受講していますが例外なくそうなります。

ただし、ミッション達成率は現在のところ30%ほどです。
成否の鍵を握るベースが「信頼」だと僕は感じています。

人間に対する信頼を持っている中学校のF先生からの学び

担任と事前打ち合わせをして、目的とやり方をお伝えすると、大きく分けて2つの反応に分かれます。
1つは「ウチの子たちには無理かも?」
もう1つは「できると思う」です。
後者を言う先生にも確信があるわけではないと感じています。
と言うか、「できる」の意味合いが深いのです。

例えば、先日、長野県駒ヶ根市の駒ヶ根東中学校の1年生のクラスで行いました。
担任のF先生という方が僕にこう言いました。
「ウチの生徒ならできると思います。例えミッションが達成できなくても、そこから学ぶ力を持っている」と。

カッコイイよね。
力強く言うF先生を見て、僕は胸が熱くなりました。

僕が感じたことはこうです。
先生は、自分の生徒を信頼しているわけですが、それ以前に「人間に対する信頼」があるのだと。
人には生得的に積極性と自発性、無限の成長可能性を秘めているという信頼です。
だから生徒との接し方が素晴らしいんです。
「人として尊重している」…そんな接し方でした。

それが生徒の行動に表れます。
例えば、僕が話している時は全員が僕を見て、頷いたり笑ったり怪訝な顔をしたりとリアクションしてくれるのです。
夢新聞が始まるとすぐに困っている友達を助けに行ったり、逆に助けを求めたりしていました。
多分、普段から教育されているのだと思います。
先生が口酸っぱく言っているのだと思いますが、それを生徒が受け止めてくれるのは、入学してから6ヶ月間、F先生の信頼を身体中で浴びているからだと感じました。

残念ながらタッチの差でミッション達成はなりませんでした。
でも、僕が「このクラスなら達成できたよね?」と聞くと、声に出して「できた!」と言いました。
それは時間内に書けなかった子に対してではなく「自分にできることがあった」という意味です。

企業経営にも同じことが言えると思います。
スタッフも、あなたと同じように積極性と自発性、無限の成長可能性を持って生きている。

悩んでいるのを見たら「成長したがってるんだな」と気付く。
サボってつまらなそうな顔をしているのを見たら「本当は充実したいんだな」と思う。
つまらない批判をしたら「自分だって輝きたいんだ!」と思っていると知る。

それがリーダーの人間観だと思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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