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社員に檄を飛ばし始めたら、会社は危ないと思った方が良い

檄を飛ばすとか発破をかけるとか、今の時代、そんなものはリーダーの仕事じゃないと思います。要するに「頑張れー!」ってことですが、果たしてその頑張りが報われるものか?と疑問を抱くことが大切だと考えます。
頑張れば報われるのであれば檄を飛ばしても良いと思う。
でも、今、多くの企業がそういう状態ではないと思います。

頑張れば報われる仕事に変えるのが社長の仕事だからね。

本当に頑張らなきゃいけないのは社長本人

今って頑張っても報われない仕事が増えてきました。
以前の成長期では頑張って活動量を増やせば成果に直結しました。
やり方を改善すればさらに成果が出る…
未来に希望が持てる良い時代だと思います。
そういうフェーズでは「檄を飛ばす」「発破をかける」が通用したと思います。
スタッフも「偉そうに…腹が立つな〜」と思っても、結果が出たから報われたのです。

ところが成長期が終わり成熟期に入ると頑張りが報われなくなります。
成長期がずっと続くということはなく、栄枯盛衰の原則に全ての業界・企業が飲み込まれます。
成長率が鈍化して何となく将来に不安を感じます。
これまでのやり方では成果が出なくなりスタッフの中でも成果を上げる人が極端に少なくなります。
このフェーズに来た時が、社長の決断の大事です。

つい「従来のやり方では通用しない」と考えちゃうんだよね。
そう考えると責任の矛先を現場のスタッフに向けて激を飛ばしちゃう(笑)
確かに「やり方」の工夫・改善は現場の仕事だと思います。
でも、成熟期から衰退期で変えるべきは「やり方」ではなく「「やることそのもの」です。
つまり社長、軽絵幹部の仕事なのです。
よく「戦略レベルの判断ミスは現場では絶対にカバーできない」と言いますが、本当にそうだと思います。

コダックはフィルムにこだわり破綻しましたが富士フィルムはフィルムの技術を応用し分野を広げました。
やり方ではなく、やることを変えた。

成熟期に入り報われなくなっても、それでも現場は頑張っています。
だから「頑張りが報われる仕事に変える」という視点が必要だと考えています。

それが社長の仕事、檄を飛ばしている場合じゃないと思います。

「◯◯屋」という発想は一旦、脇に置いて事業を見直す

やり方ではなく「やること」を変えるというと「別の商売をするの?」と思ってしまいがちですがそうではないと考えています。
富士フィルムはフィルムの技術を応用してサプリメントの分野に進出しました。
その理由が当社のHPに書かれていました。

フィルムを生成するために必要な成分が「コラーゲン」なので富士フィルムの「コラーゲン」に対してのノウハウ、技術は即、化粧品製作に役立ちました。「綺麗な写真」を色あせさせない技術が「綺麗な肌」を色あせさせない技術へと転換されました。

酸化のプロなんだよね。

自社の事業の抽象度を上げる視点が大切だと思います。
「商品・サービス」→「技術」→「哲学・思想」→「理念」
例えば、とある布団屋さんは布団という商品から1個抽象度を上げて「上質な眠り」と事業を定義づけしました。
そうすると間接照明や音楽CD、ヨガ教室などこれまでとは違う商品・サービスラインナップが生まれます。

また、モノではなく人に視点をシフトする必要があると思います。
「誰の」「どんな幸せに貢献するのか?」ってことね。
自社の商品・サービス、業務はいったん脇において、この視点でゼロから再構築すると飛躍したアイデアが生まれる事があります。

「人のことだけを考える」

こうしたアイデア出しは業界外の人と考えるのが良いと考えています。
特許のほとんどは業界外から出ると言われています。
同じ業界で、同じような経験をして、同じような研修を受けた人の集まりでは斬新なアイデアは出ないよね。

業界外の人たちに「あなたなら、こういう事ができるんじゃない?」と(良い意味で)無責任にアイデアを出してもらうことです。

事業は栄枯盛衰の原則の中で営んでいます。
今、調子が良くてもいずれ衰退する時がきます。
その時に新しいアイデアを出すのは至難の業だと思います。
今を凌ぐのに精一杯になるからね。
さらに生まれ落ちたアイデアをカタチにするのには時間がかかります。
余裕がないと今を凌ぐために、つい社員に檄を飛ばしちゃうんだよね。

檄を飛ばし始めたら自社は危ないと思ったほうが良い。
余裕があるうちに次の描くことが大切だと思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 

【未来創造ワークショップを開催します】

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参加者の仲間の発想も借りて自社の飛躍的、非常識な事業アイデアを出すワークショップを行います。
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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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