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「反論する社員」を大切にすれば、あなたの会社は賢い集団になる

社内に堂々と反論を言う社員はいるでしょうか?
社長は、なんだかんだ言って自分の意見に賛同してくれる社員が好きですよね?
でも、それは危険なことだと考えています。
集団はちょっと間違うと思考停止になり地獄へまっしぐら、なんてことが起こります。
よく起こる。

それを防ぐのが「反論する社員」です。

今日は、チーム全体で「反論は良いことだ」という認識を持ち、賢い集団になるために必要な事を考えたいと思います。

集団が馬鹿になる極性化現象

集団は賢くもなれば馬鹿にもなります。
賢くなるためには、多様な知識・経験を持った人が集まり、自由闊達に意見を言える雰囲気が必要です。
多様なな視点で精査すると1人で考えるものよりも良いものができるし、自由に意見を言えると集団の中に自然発生的に役割が生まれます。

過去に経験した盛り上がった会議ってあると思います。
その様子を思い出してみると自由闊達な会議の要件が分かりますが、まずは誰かが面白いアイデアをポンと出します。
で、それに「いいね!」が集まり、さらなるアイデアが上乗せされる。
中には、控え目な人に対し「◯◯さん、何かないですか?」と振る人が出る。
誰かの発言を掘り下げる質問をする人が出る。
話し合いの内容をまとめたり、「このまま進めても良いか?」と全員に確認をとる人が出る。

賢い集団はこうした役割を誰から指示命令されるわけでもなく、自分たちで創り出す力があります。

そして、もう1つ重要な役割が「反論」です。
僕は、以前に反論者がいなくて失敗した経験があります。
今から12年ほど前に、信州の名産を通販で売ったことがありました。
野沢菜漬けや、お蕎麦の実の雑炊、信州味噌ラーメン、おやき…
当時の弊社はまだ完全に指示ゼロ経営にはなっていませんでした。
僕の指揮下で全てが進んでいたのですが、ある日、大きなミスから事業全体を見直さなければいけなくなりました。
焦る。
キャッシュがどんどん減っていく…

そこで僕が下した決断は、新商品の投入です。

「信州味噌で漬けた銀だらの西京漬け」(爆)

信州味噌で漬けたら西京漬けじゃないし!
そもそも信州には海がないし(笑)

このお馬鹿な決断に反論する人はいませんでした。
「いいね!」をもとにしたアイデアの上乗せが起こり「こりゃ起死回生だわ!」って思ったもん…

集団が馬鹿になるってこういうことだと身に沁みて理解しました。

課題解決に必要な役割を自律的に名乗り出る集団を育てる

集団の中に反論者は絶対に必要だと考えます。
だからその人に「協調性のないヤツ」というレッテルを貼らないことが重要です。
「反論者」は会議の中では基本、黙って聞いています。
冷静に深く考える人だからね。
そして、議論が変な結論に向けて加速し出す時に「ちょっと待って!」と遮るのです。

社長を始めとするイケイケ組は、そのストップに苛立ちます。
もう脳内には「信州味噌で漬けた銀だらの西京漬け」の受注電話がジャンジャン鳴っているイメージができ上がっているからね(笑)
「ちょっと待って!」に対しムッとした口調で「なに?」って言っちゃう。
救世主を抹殺してしまうという暴挙を起こしてしまうんです。

怖いよね?
反論者がよほど精神的にタフなら良いですが、普通は潰されてしまいます。
そうなると集団は「地獄への道をまっしぐら」となる…
だからチームとして「反論者は必要」という共通認識を持つことが大切だと考えるのです。
会議中を振り返った時に、反論者が出なかった場合「これは危険だね」と言える風土が必要だと。

同時に反論がある人を浮き彫りにする役割も大切です。
それが前述した「このまま進めても良いか?」と全員に確認をとる人です。
要約・総括行動と言いますが、この人がいると反論がしやすくなるんだよね。

もう1つ重要な役割があります。
それは反論が出ると衝突を起こしますが、その時の協和を促す役割です。
大体、宴会部長的な人が多いと思います。
自己主張が弱く、一見すると仕事ができない人に見えますが、集団で成果を上げる場合、非常に重要な役割を果たします。

さて、最も重要なことは、こうした役割を誰からも指示命令されずに「自分たちで」「自律的に」決める集団になることです。
これは頭で理解してできるものではないと考えます。
やってみて身体で覚えていくしかないのです。

だから、会議の後に、実際の活動の後に、役割を自律的に決めたかどうか?を自分たちで確認する習慣が大切だと考えます。
社長がジャッジして説教してはいけない。

「やっては検証し」の繰り返しで上手になります。
あたかも、最初は自転車に乗れない子どもがコツを掴んだらスイスイ乗れるようにね。

集団はトレーニングで賢くなれる。
賢い集団は素晴らしいアイデアを生み出せる。

勝手に課題解決をしてしまう凄い集団になると思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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