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管理教育で育った人が企業で自発的に行動するようになるには?

象を子どもの頃からクサリでつなぎ行動範囲を制限すると、大人になってクサリを外してもその範囲内でしか行動しないと言います。
同じようにフタをされた容器の中でノミを育てると、ジャンプした時に頭を打つので小さくしか跳ねなくなるそうです。
で、象と同じようにフタをとっても大きく跳ねることはないそうです。

人間にも同じことが起きているように感じています。
子どもの頃から「ちゃんと言うことを聞く」「黙って聞く」と躾けられてきたら、ほとんどの人が大人になってもそれを守っています。
つまり自発的に動くという選択肢を思いつくことすらないわけです。

今日は、そんな大人の集合である企業で自発的な人間を増やす方法について考えたいと思います。

管理教育で育ってきたから自発性がないのは当たり前

人の行動は環境が決めると考えています。
「良い子に言うことを聞く」という環境が設定された場では、そういう子が評価され、評価された子を見た周りの子もそれに従います。

僕が小学生の時、隣のクラスにとても画一的に管理する先生がいました。
怖い先生だったのでみんな先生の言うことをシーンと聞いていて、とても「統率のとれた」クラスでした。
その先生が僕が属する委員会の担当になった時に、僕はドシャマク怒られた事がありました。
「全校集会の集合時間に遅れるクラスがある」という課題を話し合うミーティングで、僕がいきなり「8時37分集合という風に、キッチリした時間にしない方が良い」と発言したら「ふざけるなー!」と怒られ、みんなの前でケツバットを喰らいました(笑)

僕はふざけていたわけじゃないんです。
変な時間にした方が集合時間を意識するんじゃないか?というアイデアなのです。

僕はそれ以来、発言しないように心がけるようになりました。

僕は、夢新聞で多くの学級を見ているうちに、担任が普段どんなクラス運営をしているか観えるようになりました。
制限の少ないクラスでは、子どもたちが自由に発言をします。
講師が喋っている間でも割り込んで発言をします。

僕が今まで担当したクラスで最も自由闊達だったのは、夢新聞メンバーであり、ウチの娘がお世話になった加藤先生のクラスです。
本当に子どもたちが子どもらしいと言うか、本来の人間の姿…自発的なのです。

その違いは教育の目的をどこに置くか?だと僕は感じました。
加藤先生は、学力向上を最終目的に置いていません。
単一の答えがない「人に愛され役に立つ人間になること」を目的に置いているから、クラス運営が違い、自発性が高い子どもが育つのだと考えています。

企業も同じだと考えます。
学力向上は企業では業績向上に当たります。
最終目的を業績向上ではなく「どんな人間になるか?」「どんな人生を送るか?」に置くことが企業の風土を創るのだと考えます。

単一解のない課題に挑戦する企業で自発的な社員は育つ

「どんな人間になるか?」「どんな人生を送るか?」…こうした課題には「これが正解」といった単一解はありません。
1人1人違うし、無数に答えがあるでしょ?
人がよく育つ企業では、こうした単一解のない抽象的な課題にチャレンジしていると感じています。
例えば、僕の近所にあるかんてんぱぱで有名な「伊那食品工業株式会社」の社是は「いい会社をつくりましょう」です。

すごく抽象的ですよね?
抽象的というのは考える余地がタップリあり制限が少ないということです。
つまり、狭い範囲でクサリにつながれた象とは違うってこと。
この抽象的な発問があるかないか?で自発的な社員の育成が決まると考えています。

これは社長にとって辛抱の要ることだと思います。
「いい会社は、月給100万円の会社」「週休3日の会社」なんて意見が飛び出る可能性だってあるわけです。
それを「ふざけるなー!」でケツバットをやったら、その瞬間にいい会社について考えるようにはなりません。
怒られた仲間の姿を見た人も発言しなくなるでしょう。

出た発言に対するジャッジをしない。
とても辛抱の要る修行だと思います。

その代わり、出た意見の抽象度を下げていく、次の質問が大切だと考えます。
より具体的な質問です。
「月給100万円が出る会社、週休3日にするためには何が必要か?」ってことね。

おそらく管理教育で育った人たちなので、積極的に発言をする社員は少ないと思います。
でもゼロでなければ十分、可能性はあると考えています。

「人は環境で育つ」が原則なので、自由に発言をしている仲間の姿を見て学ぶからです。
「ああ、そんなことを言っても良いんだ」と。
逆に言うと、発言がみんなに分かるように共有する仕組みが大切だと考えます。

社内報でもSNSでの共有でも良いから、みんなが知る仕組みが大切です。

少々、時間はかかるかもしれませんが、徐々にではあるが確実にクサリから解放される社員が増えていくはずです。

というわけで、小学生の時にできなかった「8時37分」に今日の記事をUPしました!

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです!

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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