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もうアメとムチで社員を支配するのはやめよう。自らの行動は自ら決めてもらおう

もう社員をアメとムチの使い分けでコントロールする時代じゃないと思います。
アメとムチで人を釣ると自発的なヤル気(内発的モチベーション)が下がるからです。
自発的なヤル気は創造性の源ですから、今の時代に合わないのです。
100年以上続けてきた手法を変える時期に来ていると考えています。

今日は、外部からの刺激で成り立つヤル気に変わる、自分の内面から湧き上がるヤル気はどうすれば出るか?…そんな事を考えたいと思います。

アメとムチの支配は人間の自発性を破壊する

自発的なヤル気に関して、面白い実験があります。
僕は、これを知ってから我が子との接し方を変えました、というか手遅れじゃないかと心配になりましたよ(笑)

その実験はとても簡単です。
例えば、子どもがゲームばかりやっていたとします。
そうすると多くの親がご褒美で釣って勉強をさせようとします。
「勉強をやったらお小遣いを上げる」とかね。
これが危険で、一度これをやったらお小遣いをあげ続けないといけなくなります。
お小遣いをやめたら勉強しなくなってしまうのです。
さらに勉強よりもお小遣いに意識が向くので勉強に集中できません。
親は勉強のフリにお金をかけることになります。

これを応用すると、もっと面白いことが起こります。
今度はゲームをやったら、うんと褒めてあげてお小遣いをあげるんです。
「おお〜今日も熱心にゲームをするなんて何て良い子なんだろう〜」って。
その時点で子どもは不気味がりますね(笑)

それを続けると、勉強の時と同じように報酬がないと自発的なヤル気が保たれなくなります。
つまり報酬をやめるとゲームに魅力を感じなくなるのです。

面白いでしょ?
これを心理学では「アンダーマイニング効果」と言うそうですが、これは何かをやめさせる時には有効ですが、何かに夢中で取り組んで欲しいと願うなら危険な方法です。

内発的なヤル気は「自分がやりたい」と思った時、意義を自分で見つけ決断した時にしか生まれないからです。

これは子どもだけでなく企業で働く大人たちも同じですが、企業ほどアメとムチの使い分けをしている機関もないと思います。

支配をやめて、自ら考え自由闊達に行動する集団を育てる

誰かにコントロールされないということは、自分の意志で決めるということです。
やりたい事も、やらなきゃいけない事もね。

企業の意思決定は、本当に多岐にわたります。
目標、経営理念、賃金、予算、チーム編成、仕事の進め方、福利厚生などなど…
これらの中で、より多くを社員さんたちに参画してもらい決めるというわけ。

社員さん「たち」というのが重要だと考えています。
1人ではなく複数で決める。
たった1人が決めるよりも多様な考え、知恵が集結した方が良いものが生まれるからです。

「そんな事をしたら収集がつかなくなる」「好き勝手になる」と心配になりますが、そんなことはありません。
自由と好き勝手の区別をする視点、思考があれば社長と同じ、それ以上の決定ができるはずです。
これに関してはこの記事を参考にしてね。
「任せられる社員を育てたければ「自由と好き勝手の区別」ができる思考習慣を鍛えよう」

「みんなで決めると責任の所在が曖昧になる」という心配もありますが、それも気にしません。実際にやってみると分かりますが、集団でアイデアを出す時は積極的に意見を出すリーダー役とそれをフォローする役、発言はせずに見守る役の3つの役割が自然発生的に生まれます。
当然、口火を切った人が一番責任を感じます。
その人は、自分だけが責任を負うのを恐れますよね?
だから、逆に社長・上司はその人に責任を追わせてはいけないと考えています。
任せた以上、責任は社長・上司にありからです。

もし、リーダー以外が無関心になっていたら、集団に対しそのことを指摘します。
「今の状態はチームとして良い状態ではない」と。
1人1人がどう関われば良いのか?を自分たちで考えてもらう…それも「自分たちで決める」ということです。
逆に、上司が評価してしまうと、その時点で考えることを放棄してしてしまいます。
数々の課題にぶつかりながら主体性が育っていくのです。

人は誰しも他人の支配下に置かれたくはありません。
でも、その方が楽だから甘んじているのだと思います。
自分で決めると楽しいけど責任も生じるからね。

でも、その状態が良いのか悪いのか? 誰のためになるのか?…それを他人にジャッジされるのではなく、自分なりに考えることから全ては始まります。
自分たちに関することは自分たちが参画して決めないと、変化と困難が次々と降りかかる時代では取り残されてしまいますからね。

自分たちで決めるから自分事になる、責任も生まれる。
自分たちで決めるから仕事が楽しくなるし上手くいく。
そして一番大切なことは、任せた以上、責任は社長・上司にあるということです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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