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数値目標は毒にも薬にもなる。あなたの会社は立てるべきか?立てないべきか?

僕はよく「目標設定はどうしているんですか?」という質問を受けることがあります。
よくある質問ってことは、そこに悩んでいる人が多いからだと思います。
何に悩んでいるか?
よく聞くと「目標設定がプラスに働いていない」という事が多いのです。

今日は、そもそも目標は必要か?必要ならどんな立て方が良いか?という事を考えたいと思います。

目標は、それを自分で納得している時にしか効果はなし

数値目標の設定がマイナスに作用している会社の典型は、社長が目標値を決め、それを下に降ろしていくやり方です。
最終的に個人の目標に割り振られるわけですが、一方的に押し付けたら単なるノルマになりますよね?
そこで、カタチだけもノルマに見えないように「社員に目標を決めさせる」という方法をとります。
するとどうなるか?(笑)

みんな目標を低く見積もるんです。
特に、目標達成度が査定に反映される場合は、よほどアホなヤツじゃない限り安く見積もるわな。
で、帳尻が合わないから説得させられて、イヤイヤ挑戦することになる。
こんな事を毎年繰り返していたら社員さんは病気になりますよ。

ドキッとした人、いるでしょ?(笑)

でも社長は病気になりません。
なぜなら、本人が望んでいる目標だから。
社長は決算書を見て、「これだけの数字が上がらないとヤバイな」とか「このプロジェクトが成功したらウハウハだわ〜」と思って目標を決めますよね?

そもそも目標の本質は「それを立てる事でみんなが意欲的になること」です。
自分で納得して決めた目標だから意欲的になれる。
それを上から押し付けられたら意欲が湧くはずがありません。

目標には、ないと困る結果「必要目標」と、あったら嬉しい結果「ウハウハ目標」の2種類があります。
社長はそれを自分で納得して決めているから意欲的になれるのです。
だから、社員に目標に対し主体性を持って欲しいと思ったら、これと同じことを全員で共有すれば良いと考えるのです。
そのためには決算書の公開が必須だし、それを読む力が社員に必要になります。

アイデアもないのにいきなり数値目標は決めない

もう1つ大切なことは「何を目標にするか?」ということです。
やることが明確になっていて、それを頑張れば成果が出る場合は数値目標は役立ちますが、時代の変わり目でやること自体を変えなきゃいけない場合、数値目標は足かせになることが多いと考えています。
その場合、目標を「新しいビジネスアイデアを出す」とした方がいい。

普通の人はアイデアがないと未来(数値も)を描けないからです。
アイデアがないのに未来を描くのはすごく困難だと思います。

アイデアは「今、ここ」に集中した時に生まれますよね。
未来に意識が奪われていると出ない。
現実的な制約を考えていると出ない。
良い意味で無責任、遊んでいる時の方が出ます。
アイデアがあると数値は描きやすくなりますが、数値に拘ると豊かなアイデアは出ないのです。

だから、アイデアがすでにあり、後は活動を充実させれば結果が出るステージにいる企業は数値目標を立てても良いと思いますが、アイデアを生む段階では数値目標は邪魔になる、だからアイデアがある程度形になるまでは数値目標は立てない方が良いと考えています。

アイデアがひらめき「このアイデアが成功したらウチの会社、すごい事になるよ!安く見積もっても利益がこれだけ増えて、それをみんなで分配したら…オレは欲しいクルマが買える。私は借金が完済できるわ」…そんな状態になったら活性化しますよね?

これを「皮算用」と言います。
皮算用は目標設定ではなく予測です。
予測値が現実の数値…必要目標やウハウハ目標に合えば実行だし、そうじゃなかったら練り直しです。

予測は良い意味でも悪い意味でもハズレることが多いです。
でも、やったから分かることってあるでしょ?
数値目標はやってから立てるのが良いと思います。

やることが決まっていない時は数値目標は立てない。
決まったら、どうすれば目標=「絵に描いた餅が食える餅になるか?」…やることを考える。
そして情報共有をして分配の仕組みをみんなで決めることだと考えます。

目標は何でも数値で表す必要はない。
これが意欲を向上させる目標の決め方、そう思っています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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