チームワークが悪い一番の原因は「挑戦をしないこと」にある

社員さんは分からないことがあった時に、社長・上司に聞くか?それとも仲間に聞くか?
圧倒的に後者の方が学びが早く、効果も高いと考えています。
その理由は上司よりも仲間の方が多いから「学習の機会」が圧倒的に増えるから、そして集団の賢さが底上げされるから、その先の学び合いのレベルが上がるからです。
 
今日の記事は、もし社長・上司が1人1人を指導しているなら、仲間同士の「自由な」学び合いが起きる環境を創ろうという話です。
 
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どうすれば「三人寄れば文殊の知恵」の状態になるのか?

先日、友人がFBで興味深いブログをシェアしていました。
その記事は、ブログの著者が授業参観に出たときのものです。
そのクラスの先生は面白い学び合いをしています。
よく授業中に問題を出し「◯◯さん、分かりますか?」って指名するでしょ?
その時に答えられなかった場合、普通はパスをして違う子に当てますよね?
ところが、そのクラスでは「誰か、教えてあげられる人いますか?」と投げかけ、子ども同士マンツーマンで学び合うスタイルをとっているそうです。
教えた子も教えてもらった子も、双方が賢くなると思います。
 
とても良いやり方だと思い、僕が「みんなが得する素敵な学習法ですね」とコメントしました。すると、意味深な返信が返ってきました。
そうですね、答えがあってそれを学ぶスタイルの時はすごく効果的だと感じました♪でも答えがないときはどうかなー・・学習法自体を変える必要があるのかもしれませんね
 
なるほど〜深いな〜と思いました。
決められた正解がある場合、マンツーマンの学び合いで効果が出ると思います。
しかし、これまで直面したことのない課題に対しては「頭脳の数」…人数が足りないのです。
「三人寄れば文殊の知恵」と言いますが、難しい課題であればあるほど、多様な知恵を持った複数の人間の学び合いが必要になります。

大きなチャレンジがあるから協働・共創が生まれる

では、その状態をどうやって創るか?という話ですが、いくらチームワークの大切さを説いても始まらないと思います。
どうすれば良いか?
それは、難易度の高い課題を与えることです。
 
変な例ですが、地球上から国家間の戦争をなくすには、宇宙人が攻めてくることが一番です(笑)
「力を合わせないと解決できない」…そうなった時に自我が壊れ「協働・共創する集団」「学び合う集団」ができると考えています。
 
企業で言えば、派閥、部署間で小じんまりとまとまっていたら解決できない課題に直面すると壁が壊れます。
 
つまり、チームづくりをするのではなく、学習法を変えるのではなく、難易度の高いチャレンジをすることが、最も有効なチームづくりになるし、最も学び合いが起きると考えているのです。
 
自由闊達な学び合いはものすごい効果を発揮します。
例えば、10人の部下を持つ上司の例で言えば、上司が直接、個々を一方的に指導するやり方だと10本の学びの線がありますよね?
仮に与えられた時間が60分の場合、1人あたりに6分間使える(しか使えない)。
しかし現実的には、デキない部下に偏るから、多くの部下の指導時間はほぼゼロになると思います。
 
これが自由な学び合いの場合、学びの線の数は「N(N−1)」になります。
2人の集団の場合2本、3人の集団では6、4人なら12…10人なら90本になるのです。
同じ時間内でも9倍の学びのチャンスがあるわけです。
 
僕は夢新聞でこの方法をとっています。
夢新聞とは、自分の夢が叶った未来の日付の新聞を、今書いちゃおうというものです。
初めて挑戦する、しかも正解は子どもの人数分ある難しい課題ですが、子どもたちにミッションを与えます。
「制限時間までにクラス全員『1人残らず』夢新聞を完成させて下さい」と。
同時に「やり方は全てお任せします。僕も担任の先生も、何を聞かれても答えません」と。
知らないオッサンが突然やってきて、すごい無茶ぶりだよね(笑)
 
スタートして15分もすると自由な学び合いが始まります。
残り10分を切ると、すごい状態になる。
 
manabiai
 
本当にみんなで力を合わせないとクリアできない課題に直面すると、こうなるのです。
 
大きなチャレンジなくして真のチームワークは醸成されない。
大きなチャレンジがあるから協働・共創が生まれるのだと考えています。
 
事業は冒険なしに飛躍しない。
冒険なしに素晴らしいチームはできない…そう考えています。
 
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

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