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社員教育をする前に、社長が自分を育てるのが先です

社員教育に力を入れているのにあまり効果が出ない、そんな事はありませんか?
特に、モチベーション系の研修に多いのですが、研修に行かせて効果が続くのは3日間で、すぐに元に戻ったなんてことはよくあります。
 
その原因はズバリ、社内の環境がよくないから、そう思います。
そして、その環境をつくっている大本は社長、上司です。
 
今日は、社員教育をする前に、自分を育てようという話です。
chuken

社員、個々を育てるのと集団を育てるのは別物

人は環境に適応する生き物ですからどんなに良い研修に出ても、結局は社内環境に合わせます。「みんなに合わせる」ということ。
研修でヤル気になっても社内が相変わらずだと、すぐに周りと同化してしまいます。
風土が人の行動を決めると言っても過言じゃない。
だから社長は人材育成とは別に、組織づくりをする必要があると考えるのです。
 
1人1人を育てることと集団を育てることはまったく違います。
例えば、学校でのイジメがそう。
1人1人を教育すればイジメは良くないことは理解してくれますが、分かっていてもやってしまうのが集団です。
集団内にイジメのムーブメントが起きる、これがメカニズムなんだよね。
怖いよね?
 
これは逆も言えて、イジメを止めるというムーブメントが起きたらなくなるわけです。
ベテランの先生はこれができます。
「みんながやっている事をやる」という性質を理解して、イジメを止める人を増やしていくのです。
こんなイメージです。
まずは先生が「このクラスにイジメがあるなんて許せない。人生の中の貴重な数年間を、一生の宝物にしたいじゃん。みんな素晴らしい人間なんだから、みんなの力でなくせるはずだ」と集団に対し熱く語ります、語り続けます。
 
それを聞いた中に勇気あるイノベーターがいて、実際に止める行動を起こします。
しかし、彼は孤独ですし、失敗したら自分もイジメられる側になるかもしれません。
だからリーダー(先生)は「そういう人がいる、このクラスはすごい」と集団に投げかけます。
多くの人は「いい子ぶっちゃって」と冷ややかな目を向けるかもしれませんが、中にイノベーターの姿を見て続くフォロワーが出ます。
出たらリーダーは「すごいよ!ありがとう!」と気持ちを伝えます。
 
「みんな」はリーダーではなく仲間の行動を見て自分の行動を決めます。
止める行動をする人の割合が2割を超えたら、だんだん勢いが増し、3〜4割を超えたら「みんなが止めている」と認識されムーブメントが起きます。
 
ここで重要なのは、発起人はリーダー(先生)であるということ。
リーダーが語らないとムーブメントは起きない。
 
だから社員教育をしても変わらない集団があるのです。

社員教育の前に、社長が自分を育てるのが先

僕も、語らずに社員教育だけで組織を変えようとした1人です。
自分が変わらずに社員を育てようなんて虫の良い話ですよね?
 
本当に上手く行かなくて諦めかけた時に、集団のメカニズムを知りました。
でも、知っても語れる人間になれるわけじゃない。
そんな時に大先輩に「もし、明日死んだら、後悔することはある?」と訊かれました。
大アリでした。
何も成し遂げずに死んだら後悔で化けて出るかもしれないと思った 笑
「じゃあ、何を成したら後悔しない?」と訊かれましたが、即答できませんでした。
 
それから考えるようになったんだよね。
はしょりますが、行き着いた結論は「自分だから出来ることで人に喜ばれる、社員みんながそんな生き方をする会社を創りたい」でした。
最初は「地域の発展に貢献できる会社を…なんたら」とか色々、無理して考えたのですが、嘘っぽいのでやめました。
結局、僕がそういう生き方をしたかった、それに正直になろうと思ったわけです。
それなら熱く語れると思いました。
 
だからそのまんまを社員に伝えました。
最初はみんな「?」という顔をしていましたが、数人は「それ良いじゃん!」と共感してくれました。
イノベーターたちです。
そのスタッフは今でも活躍してくれています。
 
彼らが輝く姿を見て、周りの人が徐々に動き出しました。
僕は彼らを評価するなんておこがましい事はできませんでした。
本当に有り難いと思ったから、出る言葉は「すごい」「ありがとう」しかなかったのです。
 
そして、気づけば風土になっていた。
新入スタッフは、僕ではなく彼らの姿から学び、感銘を受け、自分だから出来る行動を自ら考え行動してくれています。
 
僕が先生ではなく、仲間が先生になったのだと思います。
 
「1人1人を育てるのと集団を育てるのとは別」
「まずは、リーダーが思いを語ること」
「集団にムーブメントを起こすこと」
 
まずは「自分」だと思います。
 
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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