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社内に「2人の役者」が揃った時に集団の変革が起きる

人の集団が一瞬にして変わることはほとんどありません。
危機的状況が突然訪れた時は別ですが、普通、組織は「徐々に」変わっていきます。
徐々に「ある価値観」「ある行動様式」が集団内に伝染していく…ムーブメントが起きるイメージね。
 
今日は、先日行った指示ゼロ経営セミナーの参加者で、組織変革の予感を感じさせる方がいたので、その事例で考えたいと思います。

社長が負けを認めるところからムーブメントが始まる

社風が変わる、集団が急激に活性化を起こす時には、最初に2人の役者が必要です。
1人は「負けを認めた社長」
もう1人は「社長のフォロワー第一号」です。
 
社員を雇用する動機には2種類あります。
1つは、社長1人では「物理的に」不可能だから雇うという動機。
これは、いわば「手足が欲しい」という動機で、考えるのは社長、実行するのは社員という関係です。
 
もう1つは、社長1人では「能力的に」不可能だからという動機。
組織が大きくなったり、事業が高度化した時、自分1人で考え解を出しグイグイ引っ張っていくのに限界を感じた時に「頭脳」が欲しくなる。
支配下に置くのではなくパートナーが欲しいという動機です。
 
あ、雇用とは新規雇用だけではなく、今いる社員さんをどう見るか?ということね。
 
後者…「能力的に不可能」で社員に頼るのは、言い換えれば「負けを認める」という事です。
社員さんは、「じゃあ、私がやるわ!」と張り切る、そんな関係です。
 
「自分1人の力では立ち行かなくなった」…これを認めるのはすごく勇気が要るのです。
だって、これまでは自分が先頭に立ち指示を出して部下を従えてきた。
叱ったり指導したりの主従関係で成り立ってきた。
これは共依存関係を生み、社員は「さすが親分、親分がいると安心する」と思うし、社長は「オレがいないとダメだな」と思う。
 
この関係をぶち壊し「自分1人の力では無理」と認めるのは想像以上に勇気が要ることです。
 
先日のセミナーに参加された、愛知、岐阜、三重、静岡でリサイクルショップなどを多数展開する「株式会社ティアラ」の岩瀬社長と中田さんがまさに後者の関係でした。
急成長している会社です。
 
thiara
写真は岩瀬社長のFBからお借りしました
 
セミナー中、岩瀬社長が発表でこんな事を言いました。
「自分の力ではこれ以上会社を大きくできない。限界だ。みんなの力が必要だ。」
 
社員さんがいる前で、堂々と負け宣言をしたのです。
覚悟の宣言だと思いました。
 
そして、それを聞いた中田さんが後日、すごいブログを書きました。

最初はたった1人のフォロワーから動き出す

まずは中田さんの「決意のブログ」を読んで下さい。
「強い組織にするには まず自分が変わることから」
「負けを認めた覚悟の社長」
「社長にばかり頼ってはいけないと決意した社員さん」
 
ここから集団内にムーブメントが起きると思います。
 
文中にこんな言葉があります。
「だから今は、できることをひとつひとつ実行している」
 
仕事を通じ、仲間に幸せな人生を送ってほしい。
お客様に最高に喜ばれる価値をお届けしたい。
 
周りを変えようとするのではなく、本人が自分に出来ることを自分の意志で決め行動する。
 
その姿は人をエンパワーメントします。
周りが感化されるってこと。
決意した人は仕事を楽しみますから、どんどん周りを巻き込む。
他の社員さんは中田さんの行動を見て「自分もやろう!」と決断していく、1人2人と…
 
150人の社員さんが一気にムーブメントに乗るという事はないと思います。
しかし、数名の小集団内(店舗内)でそれが起きるのは速いと思います。
そして店舗から店舗へとムーブメントが広がっていく。
 
そして気がつけば、自ら自動巻きの推進力を持った小集団の集まり、そんな会社になると思います。
きっと社長は指導ではなく「感謝を伝えに現場に行く」…それが仕事になるんじゃないかと想像しています。
 
何よりも、中田さん自身が自分の才能に気づいていると思いました。
ブログにこんな一文があります。
「なんかよく分からないが私は弱いものやダメなものをみると良くしたいと思う性格らしい」
 
天から命を受け、今の仕事をしているのだと思います。
 
集団は一気には変わらない。
初めは2人の役者から大きなムーブメントは始まる。
 
まさに「役者が揃った」そんな印象を受けました。
ワクワクするね!
 
それでは今日も素敵な1日を。
 
誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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