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「社内一丸」「一枚岩」…そんな組織は時代から取り残されていく

「社内一丸となって」「一枚岩となって」…よく聞く言葉で、特にイケイケの方が好きな言葉ですが、創造が求められる時代には合わないと考えています。
単純に活動量を増やせば成果に直結する時代では一枚岩は有効だったと思います。
「つべこべ考えずに目の前の仕事に集中しろ!」という時代の名残だと思う。
 
今は、固い塊のような繋がりではなく、自由に活動する個がゆるやかなに繋がった集合体が時代に合っていると考えています。

一枚岩の組織は創造には向いていない

一枚岩の組織は「やることが明確で」「しかも単純化されていて」「やれば成果に直結する」そんな作業には向いていると思います。
例えば、お神輿です。
僕も経験があるのですが、担いでいる人は個を消して全体に尽くしています。
まさに滅私奉公。
まさに一丸、一枚岩の状態で成果が上がる仕事です。
で、そこには何とも言えない、一丸となった「快感〜!」があり、それが病み付きになるのです。
祭りは典型的な村社会の行事で、閉ざされた集団の中で、個が集団に尽くすことで成り立ちます。
企業を取り巻く環境は、長いこと村社会的だっと思います。
成長期は今に比べ、単純化された作業の積み重ねで成果が出ました。
「1件でも多く訪問しろ!」って世界ね。
伸びていく市場の上昇気流に乗って、ライバルよりも上を目指すという状況だった。
 
でも、今は「価値を創り出す」ことが大命題です。
例えば「おもてなし」に代表されるマニュアルを超えたサービスです。
もうマニュアル通りじゃ生活者が満足しない、でも、マニュアルがないから、何をするか?は自分でその場で開発しなきゃいけないわけです。
 
おもてなしレベルの高い会社の多くが、個々の社員の自由裁量に任せ、成功事例が出たら自分たちで学び合うことで全体のレベルアップを実現しています。
 
一枚岩とは似ても似つかないあり方です。
 
何かを生み出す時には、1人1人がフリーな状態、でもみんなで学び合い向上し合う、そんな意識が必要だと考えます。

時代に適応するには学び合う集団を育てる

学び合いで組織のレベルアップに成功した会社があります。
スーパー銭湯とスポーツクラブを運営するエイワンスポーツプラザの福山重紀元社長です。
今は、「株式会社笑顔創造」というコンサルタント会社を経営されています。
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当時、スーパー銭湯部門で当たり前の親切ができないという課題を抱えていました。
普通に、道理で考えれば分かることができないくらい現場が思考停止を起こしていたと聞きます。
マニュアルに書いていないことはできない、そんな状態ね。
 
そこで福山さんはスタッフ1人1人に予算を与え、「予算内であれば何をしてもいい。とにかくお客様に喜ばれることを自分で考え行動して欲しい」と伝えました。
 
最初はキョトンとした顔をするスタッフがほとんどだった。
でも、中に動き出す人が出るんですね。
彼らはイノベーター(先駆者)で、好奇心や情熱で動くタイプです。
 
多数派は彼らがやっている姿を見て、安全を確認してから動き出します。
福山さんはイノベーターの実践をみんなに知らしめる方法に、「共有ノート」を使いました。
実践した人が自分で書き、それをみんなで回覧する方法です。
 
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(画像は弊社で使っている共有ノートです。)
 
そこには社長、上司の評価は一切、記しません。
その理由は、評価が欲しくて動くスタッフになってしまうから。
自分軸ではなく上司軸になったら、それも一枚岩の状態です。
ノートを開けば、そこには多様な実践がある、そこから学び実践が加速&進化する状態をつくったのです。
福山さんいわく「社長の役割は、1人1人の実践に心から感謝することだ」と言いますが、とても深いことだと思います。
 
これが、一枚岩ではなく、自由に活動する個がゆるやかに繋がり学び合い成長する集団です。
 
言い換えれば「勝手に学び成長する集団」
 
もし「スタッフが自分で考えない」「マニュアル人間だ」…そんな悩みにはこの方法が有効だと考えます。
 
鉢巻巻いて「一丸となって、エイエイオー!」って時代じゃないと思います。
 
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。
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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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