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経営理念が形骸化する会社、繁栄の原動力になる会社、その明暗を分けるものとは?

公開日: : BMR研修, 感性社会の経営

経営理念はとても大切なもの、と同時に頑張って創るものではないと考えています。
頑張って創ると、「こうありたい」ではなく「こうあるべき」と義務になり自由な風土が破壊されるからです。
頭で考えた「あるべき」ではなく、素で、心で「こうありたい」と思える想いが大切だと思います。
 
理念が足かせではなく原動力になるためには?…今日はそんな話です。
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頭でつくった経営理念は形骸化する

弊社にも経営理念はありますが、多分、ほとんどの社員が言えません。
言えなくていいと思っています。文化として定着しているから。
その昔、朝礼で経営理念の唱和をしていた時期がありました。
僕が言い始めて、一番最初に僕が嫌になったのです(笑)
その理由は、単なる唱和で終わっていたからです。
なぜ唱和で終わったかというと、理念を考えた僕がよく分かっていなかったからです。
自分の素の思いではなく、他者から見た「立派な姿」を追いかけていたのです。
 
で、そもそも何で経営理念を創ろうと思ったかというとね、ビジネス書に必須と書いてあったから(笑)
みんな言うでしょ?大切だって。
だからないと恥ずかしいと思い、一生懸命考えたのです、「こうあるべき」を。
 
他者軸だからしっくり来ないわけですよね。
しっくり来ないから続かず形骸化する。
 
それに気付いたのは先輩の会社の理念です。
その先輩、難しいことは考えずに「ガンガン儲けて人生を楽しもう!」って理念(?)だもん。理念って感じじゃないですが、文化になっていてみんな楽しそうに働いていました。
面白いでしょ?
これが、社長室に額に掲げられていたらもっと面白い(笑)
 
でもね、先輩は本気で考えていて、自分だけが儲かるのではなく、社員にも儲けて欲しいと考えていたのです。
だから儲かったら分配も盛大だった。
決して高尚ではないけど素で思っていることだから、みんなが共感したのだと考えます。
共感すれば行動する、行動する人が増えれば文化になる。
 
頭で考えるのではなく、素の自分の心から湧き上がる思い、それを言葉にした理念に魂がこもるのだと思います。

素の言葉で語った経営理念は共感を生む

どうすれば心からの思い、理念が生まれるのでしょうか?
僕は、自分という人間への理解から生まれるのだと考えています。
素の自分が分かれば、自然な思いも分かる、そう考えるのです。
 
例えば、僕という人間を形づくるテーマは「自由」です。
こう言うとカッコイイのですが、僕は自分の性質に悩んだことがあります。
小中学校の管理教育が合わない、集団行動が苦手で、遠足も運動会もストレス以外の何ものでもなかった。
それでも僕は良い子だったので集団行動に身を投じた、だからストレスだったのです。
「オレは我が道を行くぜー!」と教室を飛び出る勇気はなかったのだ(笑)
 
親も先生も心配しますよね?
心配されるたびに「自分は何かおかしいのでは?」と考え、いつしか考えないようになり、随分ストレスに耐えることが出来るようになりました。
自分の個性を封印したのです。
 
封印したまま経営者になり、理念を考え「あるべき」に陥ってしまった。
 
それから解放されたキッカケが、親友であり夢新聞の講師であり、夢新聞を使った企業研修「BMR」の共同開発者、上村晃一郎さんです。
 
上村さんが開発した「マイストーリー・マトリクス」という手法は、まさに自分のこれまでの人生を分析することで自分の性質が浮かび上がってくる素敵なメソッドです。
過去の出来事などから性質を読み解き、そして、それを活かした未来を描きます。
「集団行動が苦手」という過去を思い出した時に、上村さんが「それが才能だよ」と言ってくれたことを今でも覚えています。
上村さんのマイストーリー・マトリクスが分かる記事はコチラ
 
「自由」という性質を持っているから、行動規範としての経営理念で自分も社員も縛ったら苦しく窮屈になりますよね?
そこでたどり着いたのが指示ゼロ経営です。
 
自立した個人が集まり、互いに共創、協働することで豊かな価値を生産する集団を創る。
それが僕の性質に合っていたから指示ゼロ経営の研究を15年間も続けられたのだと思います。夢新聞は、夢という形で自分の性質を探るワークショップなのですが、これも自由という性質から生まれたものです。
 
BMR研修は、社長の性質、思いを反映した「みんなが実現を望む会社のビジョン」を全員で描きます。さらに、1人1人の個性を活かしどんな活躍をしたか?…プロセスを新聞記事の形で描きます。
ストーリーのある経営計画書を創るワークショップです。
BMRの詳細はコチラです。
「こうあるべきに」には従うだけの人が増える。
「こうありたい」は共感を生み、自発的に動く仲間が増える。
 
社長は何もすごい人になる必要はないと思います。
無理して背伸びをして、さも立派な理念を創るよりも、素の自分で語れる想いが大切なのだと思います。
 
それでは今日も、素の自分で仕事を愉しみましょうね!
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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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