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惰性で働いている会社、目的に向かい邁進している会社…その明暗を分けるものは?

公開日: : たくらみ屋, ビジョンデザイニング

毎日、惰性で仕事をしている会社もあれば、社員みんなが1つの目的を向いて邁進している会社もあります。
前者の場合で、社長が「これがしたい!」と語っているのに、いまひとつ盛り上がっていない会社があります。
 
それはなぜか?
「これがしたい!」が間違っているからだと考えています。
 
今日は、「何をやるか?より先に、しっかりと伝えるべき大切なことがある」…その大切なこと考えたいと思います。

「何をやるか」より「なぜやるか?」が重要

「何をやるか」より先に伝えるべきことは「何故やるか?」です。
人は意義の分からないことには自発的に取り組まないからね。
1つの目的に向かい邁進している会社では、社長が「何故やるか」…理由をちゃんと伝えています。
 
これを分かりやすく説いたのがTEDで1700万回も再生された、サイモン・シネックさんの「ゴールデンサークル」という考え方です。
これを僕に教えてくれたのは「たくらみ屋」の相棒、森本繁生さんです。
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「WHY」「HOW」「WHAT」…「なぜ」「どのように」「なにを」の関係で、一番最初に「なぜ」を伝えることが大切なんです。
 
例えば、風邪薬を売る場合、多くが成分(ビタミンCとか)の説明、つまり「なに」の説明ばかりしています。
でも、お客様が知りたいことは「なぜ」なんです。
例えば、「なぜ、これを勧めるかというと、眠くならないので、仕事を休めない方が今日を乗り切れるからです」というのが「なぜ」の説明です。
こっちの方が売れるでしょ?
 
組織の活性化でも同じです。
社長はつい、具体的な取り組み…「何をするか」ばかり説明してしまいますが、その前に「なぜやるか?」を語ることが大切なのです。
 
こう言うと「それはちゃんと説明している」と言う方がいます。
確かに「業績が低迷しているから」とか「人口が減っているから」などの「必要性」は伝えているかもしれませんが、それでは組織は活性化しないと思います。
なぜならば、「せねばならない」では社員は義務感でしか動かないからです。
 
「したい!」という能動的な理由が欲しいのです。
 
「これがしたい!なぜならば…」とWHYを語ることが大切です。

「なぜ」が分かると社員は動く、ムーブメントが起きる

よく、社長の想いを伝えることが大切と言われますよね。
その理由は想いとは「WHY」だからに他なりません。
例えば、プロジェクトXにもなった富士山にレーダーを建設した会社の社長は、「一生に一度でいいから子孫に自慢できる仕事をしよう!それが富士山レーダーだ!」と熱い想いを語りましたが、これがWHYです。
 
アレルギー完全対応のパン屋さん「pono-pono」は、女性店主のお子さんがアレルギーで大変な苦労をした経験が起業の動機になっています。
「pono-pono」に関してはこの記事を読んでね。
 
三重県で夢新聞講師をやっている上村晃一郎さんは、地域に夢新聞を広げる際に「夢新聞とは何か?」というWHATやHOWではなく「夢を持つ人同士がつながった豊かな地域にしたい」というWHYを語り、多くの賛同者をつけました。
上村さんのブログはこちら。
 
想いを語ると、集団の中に2割程度いる先進派(イノベーター)が感化され「よしやるぞ!」となります。
同時に、残りの多数派(マジョリティ)はキョトンとした顔をします。
でも、これで良いのです。
多数派は先進派の人たちが実際にやっているのを見て参画を決めます。
先進派の動機は、好奇心・挑戦・ワクワクなのに対し、多数派の動機は安全性・リスク・損得だからです。
逆に言うと、組織全体にムーブメントが起きるためには、最初に先進派のアホ(褒め言葉すよ、念のため)が動かないと始まらないのです。
彼らに必要性を説いても、なかなか心が動きません。
必要性は合理的な損得の話だからね。
 
社長が想いを伝えることの重要性は、ムーブメントの起爆点であるイノベーターを動かすこと事にあると考えます。
 
しかし、聞いた人の心が震える想いを伝えるのは簡単なことじゃありません。
そもそも想いが分からないという方も多い。
特に2代目、3代目の後継社長は、「親がやっていたから」というのが本音だと思います。
創業者でも「他人に使われるのが嫌だったから」「金儲けがしたかったから」という動機で始めた人も多いと思います。
 
でも、それでは社内に1つの目的に向かって邁進するムーブメントはつくるのは難しいと思います。
だから、「想いの再構築」が必要だと考えています。
 
「どんな会社にしたいか?」
「どんな働き方がしたいのか?」
「どんな人のお役にたちたいのか?」
 
それを考え、今の仕事と結びつけられたら、きっと社員さんだけでなくお客様も「実現させようぜ!」と賛同してくれるようになると思います。
 
WHYから考える習慣、始めてみませんか?
 
今週も仕事を愉しみましょう!
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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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