*

社員を頼らない社長は傲慢である

社長に心配事はつきものです。
業績のこと、社員のヤル気、後継問題など、あらゆる不安を感じながら生きていると思います。それは正常なこと、でも、それを1人で抱え込むのは傲慢だと思います。
一見、無関心に見える社員も、実は社長1人で抱え込まないで欲しい、そう思っているはずです。
悩みを1人で抱え込まない…相談すれば「みんなの悩み」になりとても心強いはずです。
IMG_2255

頼ると迷惑と考えてしまうが、むしろ逆である

僕が1人で抱え込むのを傲慢と言うのは、僕の経験からです。
20年も前の話ですが、夕方から重要な会議がありこれから出発!と思ったらアルバイトスタッフから電話があり「明日の朝の配達を休みたい」と言う。
「おいおい、今から手配している暇はないよ〜」そう思いつつ、1人バタバタと手配を始めました。
社員がいたのに頼むことをしなかったのです。
その理由はちょうどその時、社員たちは休憩時間だったから。
休憩を返上させてまでお願いをするのは申し訳ない、そう思った…
のではなく、借りができると思ったんです。
 
「どうせオレ1人だけが忙しい思いをすればいい」…そんな被害者意識でバタバタとしている僕を見て、当時の番頭さんが強く言いました。
「休憩なんてどっちでもいい!何で頼まないんだ!明日の朝、問題が起きたらどうするんだ」と怒りました。
社長のために、ではなく現場のために、お客様に迷惑をかけないために僕を叱責した番頭さんの方が、よほどリーダーらしいですよね?
 
もちろん社長には社員に相談できないこともあると思います。
でも、それはほとんどない。
ほぼ100%は、相談して一緒に取り組むべき課題なのだと思います。
 
なぜ、それが出来ないか?
「頼むと借りができる」「申し訳ない」「迷惑をかける」「弱いと思われる」
そうした理由なら、それは傲慢だと考えるのです。
頼らない方が申し訳ないし迷惑をかけるのです。

「一緒に考えよう」という態度が賛同者を増やしていく

何でも1人で悩み解決しなければと思うと、指示出し社長になります。
自分で考え決め、的確に指示を出さけばと思ってしまいます。
でも、組織は1人では出来ないことを達成するために創らるのだから、その考えは変だと思います。
頼ってしまえばいい、変な意地やプライドを捨ててね。
 
もしかしたら「ウチの社員に相談しても、それを自分事と捉えない」と思うかもしれません。
でも、ほとんどの場合そんなことはないと考えています。
そう思うのは「そういう環境を作っているから」だと思います。
どういうことかというと、社長が1人で頑張ると、周りの人はそれに依存するのです。
「オレがやらねば」という人のまわりにはその人に依存する人間ができる。
 
「一緒にやろう」という人のまわりには、それに賛同し動く人が「徐々に」現れます。
「今、こういうことで悩んでいるんだ」と言われれば、普通、それを無視するのには罪悪感を感じるはずです。
でも、多くの人は罪悪感を感じても行動する勇気がない。
「みんながやれば自分もやる」…それが現実です。
それではいつまで経っても動かないと思うかもしれませんが、見かねた誰かが口火を切るはずです。
このまま一生、誰も何もせず…その状態に身を置く方が耐えられないから。
 
相談した時に9人が傍観者でも1人でも賛同してれる人が現れれば、社長はその人に感謝することが大切だと思います。
そうすれば次の人が現れるから。
賛同者が複数になると、だいぶ「みんながやっている感」が出て、賛同が加速していきます。
 
「徐々に現れる」とはそういうことなんだよね。
 
悩みは尽きないと思いますが、それを1人で抱え込むのは、むしろみんなに迷惑だと思います。逆に、迷惑がかかるということは、それは「みんなの課題」であるということですよね?
だから、変な意地や見栄を捨て、みんなに相談をすることだと考えます。
 
まあ、意地や見栄を捨てるまでが大変なんだけど、これ以上悩めないところまで来ると、「もう頼るしかない」ってなるからね。
 
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!
The following two tabs change content below.
米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

記事を気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • facebook
  • google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

ブログの読者になる

ブログの読者になると新着記事の通知を
メールで受け取ることができます。
読者登録はコチラ

ブログの読者になる

ブログの読者になると新着記事の通知をメールで受け取ることができます。

読者登録はコチラ

文字サイズの変更

標準 拡大
  • twitter
  • facebook
  • google
  • feedly
  • livedoor
  • rss
経営は「自分の望み」を「みんなの望み」に昇華される営み

成長する事業かどうか?のモノサシの1つは「メディアが取り上げる」「

儲かる会社、社員の自発性が高い会社には「たくらみ」がある

企業の活動はここぞという時に、一気に波に乗ることが大切だと思います

自然界に矛盾はない。経営の歪は社長の「力づく」が生んでいる

「押してダメなら引いてみる」という名言があります。 自然

よく行動する社員を育てたかったら「失敗してもいい」と伝えよう

僕はセミナー講師として、参加者の多くが実践してくれることを望みます

アイデアを確実に形にするために、まず最初にやるべきたった1つのこと

何か新しいことを始めようとアイデア会議を行った。 「じゃ