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社員が育たないのは社長が社員を子ども扱いしているから

社員が一人前にならない原因は、社員を子ども扱いしているから、僕はそう考えています。
子ども扱いとは、いちいち注意する、事細かに指示を出す、いちいち心配する、失敗しないように先回りする…そんな接し方です。
 
「人は、こちらが接した通りの人になる」…どうやらそんな原則があるようです。
 
今日の記事は「大人にしたかったら大人として観て接しよう」そんな話です。

自分たちで決め、行動し結果を受け入れることで大人になる

例えば、僕はそれを夢新聞で子どもたちにやっています。
夢新聞の詳細はこちら!
https://yumeshinbun.com/
夢新聞は小中学校でキャリア教育として活用されています。
やり方はこう。
子どもたちにミッションを与えます。
「制限時間までにクラス全員、1人残らず夢新聞を完成させる」というもの。
これは仕事で例えると、クラス人数分の夢新聞の受注があった状態です。
 
そして「やり方は全て皆さんに任せますが、僕(講師)も担任の先生も、何を聞かれても答えません」と伝えます。
 
ムチャ振りじゃん!?
 
minami
 
これをする目的は協働・共創を体験するためです。
企業に「自分だけできればいい」そんな人がいると全体の生産性は落ちますよね?
全体が失敗したら、その中で一番に勝ち上がった人も失敗します。
船が沈んだらみんな負け、そんな構図で人の集団は成り立っています。
 
自分が一番得をする方法は、1人はみんなを応援する、みんなは1人を応援することですよね?
だから夢新聞では子どもたちにミッションを与え取り組んでもらうのです。
子どもたちは教えあったり、助けを求めたり、手伝ってあげたりと、様々な工夫でミッションを達成しようと活発に動きます。
 
さて、先日とある中学校で行った夢新聞では惜しくもミッション達成ならずでした。
それでも良いのです。
目標はミッション達成ですが、目的は「そこから学ぶこと」だから。
 
生徒たちは「どうすればできたか?」を真剣に話し合っていました。
そこで出た解は、これから大人になって豊かな人生を送るために大切な要件ばかりでした。
僕は、ヤツら凄いな〜と心から思いました。
このクラス、次に同じような協働をしたら良い成果を出せると思います。

失敗から学ぶから失敗しても痛くないことから任せる

さて、会社も同じですよね。
社員を一人前にしたければ、大人として接すること。
正解が分からない課題に対し、「自分たち」…チームで取り組み、自分たちで話し合い、決め、行動し、その結果を自分たちで受け入れることを経験すること。
これが大切だと考えます。
 
失敗の経験も含め、それが集団が成長するためにとても大切なことだからです。
 
そのために整えなければいけない要件があります。
1、出来映え(結果)を自分たちで客観的に評価できる仕組み。
これがないと上司の評価が必要になり、主観的な評価をしてしまいます。それだと、いつまで経っても子どものままです。
 
2、チームで取り組む
今、企業が抱えている課題は1人の力では解決できない事が多いからです。全員参加で支え合うことが最終的に1人1人にとって得であることを理解することが大切。
 
3、やり方を自分たちで決められる
任せるとはそういう事です。
 
4、仲間の実践から学べる仕組みをつくる
がんばっている姿、上手いやり方が全体に伝播するように共有が大切。
 
こうしたワンセットを任せることが集団を育てるのですが、社長が怖い場合は小さなプロジェクトから任せるのが良いと思います。
 
忘年会やBBQなど、失敗しても痛くないことから任せる。
例えば、忘年会の目標を「チームワークの基礎づくり」とし、出来映えを、言いたくない人を除き、全員が「何のために働いているか?」を言う、として、チームをつくり取り組んでいくというものです。
 
失敗しても痛くないでしょ?
 
人は自分で参画した分だけ、自分事として捉える。
参画した分だけ責任を持つ。
そして、信頼され任されることで大人になっていくのだと思います。
 
一人前の大人になって欲しければ、大人として観て接すること。
自分たちで決め、考え行動し、その結果を自分たちで受け入れる習慣づくりをすることだと考えます。
 
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!
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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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