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強者を育てるのではく弱者に合わせると企業は業績を上げる。

公開日: : TOC, たくらみ屋

強者を育てるのではく弱者に合わせると企業は業績を上げる。
僕は、最近、そのことを知りました。
理論的な勉強とともに、実際にその体験をしました。
社内にいる仕事的弱者…仕事が遅い、デキない…そんな人をどうにかするのではなく、その人に合わせて仕事を進めた方が業績がよくなるという話です。

企業の儲けはボトルネックで決まる

僕は、昨年にTOC理論に出会いました。
僕に教えてくれたのは、今、一緒に「たくらみ屋」をやっている森本繁生さんです。
森本さんのブログはこれ!
TOCは名著「ザ・ゴール」で登場する方法論なのですが、これがすごい。
これまでの常識…例えば、社員みんなが忙しく仕事をしている会社は倒産に近づくとか、全てにおいてバランスの取れた会社もヤバいとか…僕の常識がひっくり返りました。
IMG_2715
 
TOCには「ボトルネック」という考え方がベースにあります。
簡単に言うとね、例えば、僕の会社で年賀状印刷をやっているのですが、工程の流れはこうです。
「年賀状を仕入れる」→「チラシを配布する」→「注文を受ける」→「デザインした見本をお客様に届ける」→「デザインがOKなら印刷する」→「印刷汚れやズレがないか確認」→「包装」→「お客様にお届け」→「請求作業」→「入金確認」
 
この流れが滞るとお客様に迷惑をかけますよね?
素晴らしいチラシを作って100の注文を受けても、制作能力が50なら、お客様に届けられる数は50です。
制作能力が100でも、包装能力が50ならお客様に届けられる数は50です。
 
一番狭い部分(ボトルネック)が全体の能力を決めるわけです。

弱者に合わせて仕事の流れをつくる方が会社は儲かる

で、この話を聞いたら時に真っ先に僕が思ったのが「じゃあボトルネックを太くすれば良いじゃん」ということ。
それも1つの方法なのですが、まずはボトルネックに合わせることが大切だと思いました。
流れの悪い会社って、ボトルネックまでの工程のどこかに材料が溜まっているはずです。
お客様に届けられる能力が50なのに100も200も年賀状の在庫が溜まっている状態。
当然、儲からないわけです。
 
ボトルネックを太くしようと頑張っている間にも材料が溜まっていくから、まずはボトルネックの能力に合わせた流れを作ることが大切だと考えます。
そうすると社員にゆとりが生まれます。
ゆとりができて初めてボトルネックのヘルプに入ることができます。
だから、ボトルネックに合わせて流れを改善してから、その後に流れを太くする方がいいというわけです。
 
さて、先日、行った特別支援学級の夢新聞では、通常クラスよりも、はるかに速く、そしてハイクオリティの作品を全員が書きました。
その理由はTOC的に言うと、まさに「ボトルネックに合わせて作業を進めたから」だと思います。

その時の様子はこちらの記事を読んでね。
 
社長は、どうしても仕事が遅い社員、デキない社員をどうにかしようとしてしまいます。
教育して強者にしようとする。
そうではなくて、弱者に合わせて仕事の流れをつくり、チームワークで弱者を助ける方が、結果的に儲かる商売になるのだと思います。
ストレスも少ないしね。
 
森本さんから聞いた話で、ソニーがかつてのウォークマンの生産でこれをやっていたといいます。工程の流れを観ている人がいて、ボトルネックに合わせて材料を投入していたそうです。
 
森本さんはTOCを「流しソーメンみたいなもの」と言っていました。
 
少食の人間に「もっと食えるようになりなさい!」と叱咤して、どんどんソーメンを投入していないか?考えたいところですね。
 
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!
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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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