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社員の離職率を下げるにはどうしたらいいのか?

公開日: : 日常の気付き

離職率の高さに悩む中小企業経営者は多いと思います。
実は、僕が属する新聞業界は離職率が高いことで有名ですが、仲間の悩みを聞くとその理由が浮かび上がってきます。
ひとことで言うと「未来が見えないと辞めちゃう」ってことです。
 
今日は、どうすれば離職率を下げられるか?について考えたいと思います。
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会社と自分の未来が見えないと社員は辞めていく

まずは労働条件があまりに過酷だと社員は定着しません。
例えば、弊社は17年ほど前は週休体制がありませんでした。
月に1回の休刊日しか休みがありませんでした。休刊日は1年に10回なので2ヶ月間働きっぱなしという月が年に2回あったのです。
 
これじゃ辞めちゃうし、募集をしても人が来ないよね?
当時の経営課題は労務難による黒字倒産でした、本当に。
 
労働条件を改善したら以前よりも離職率は下がりましたが、それでも辞めていく人がいました。特に正社員、しかも若い社員が辞めていくのが悲しかった。
その原因は、低迷する業界にあり「未来が見えない」ということだったんです。
 
未来が見えないというと会社の将来が見えないと思いがちですが、辞めていった若い社員は自分の未来が見えないということでした。
どういうことかと言うとね「この単純な作業を一生やっていくと思うと目の前が暗くなる」って思っていたのです。
仕事がバージョンアップしない。よって自分も成長しない。
 
ここに本質的な離職の原因があることが分かりました。
 
実際に僕が家業を継いだ時に同じことを思いました。
夜中に起きて配達作業をして、終わったら仮眠をとって、昼くらいに起きて、集金や翌日の準備、時々営業をして…この繰り返しです。
業界に入った時にキャリア40年の大先輩に言われた「骨を埋める覚悟を持て!」という言葉がすごく怖かったのを覚えています(笑)
 
離職率が高い根本原因は、ひとことで言うと「仕事が面白くない」ということ。
面白くない原因は、仕事が進化しない事、よって自分も成長しないことなのです。
それだけ人間には成長意欲が備わっているということなんですね。

社員と共に成長する企業は社員の定着率が良い

「仕事が進化する=仕事のレベルが上がる」それに合わせ「自分もバージョンアップする」
これが仕事にやり甲斐を感じる原則だと考えます。
 
仕事の内容・質を変えずに社員だけが成長することは基本的にありません。
やることのレベルが上がるから自分も成長するわけです。
 
ゲームの世界も進むほどに難しくなる方が面白いでしょ?
それに実力が伴っていく、成長の喜びが醍醐味です。
 
職人の世界は仕事は変わらずに質の向上を極め、その追求で自己の成長を実感します。
 
僕が取り組んだことは、仕事の内容を変えることでした。
その理由は、新聞業界自体のライフサイクル(寿命)が成熟期を超え衰退期に入っていたからです。
新聞を仕入れて売るという形態で、いくらその質を向上させても限界があると判断したのです。
フィルムに拘ってために破綻したコダックと同じに運命をたどると思いました。
 
内容は変えずに質を向上させるか? 内容を変えるか?は業界や商品の立ち位置で変わってくると思います。
 
ただ、多くの産業が成熟期に身を置いているので、業態を変える必要性に迫られている企業は多いと思います。
やり方の質を向上させても、あるいは別のやり方に変えても解決しない段階に来ている。
「やること」を変えないと解決しないのが時代の転換期にある企業です。
 
「今持っているモノやコトで、やることを変える」
自社が持っているモノやコトを活用して、お客様に喜ばれる新しいカタチを開発することだと考えます。
 
仕事が進化すれば新たな挑戦が増え、仕事の難易度も上がる。
それに対応できる自分づくり…成長が醍醐味になった時に「この会社で長く働きたい」そう思ってもらえるのだと思います。
社員とともに成長できる会社です。
 
それでは今日も素敵な1日をお過ごしくださいね。
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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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