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2017年はますます集団の知恵を引き出す経営になる

明けましておめでとうございます。
今年一発目のブログを更新しました。
よく「現代は産業革命以来の大変革の時代だ」と言われます。
本当にそうだと思います。
それまで手工業がメインだったものが蒸気機関の発明により、モノを大量生産できるようになりました。
世界が物質経済の発展に一気に舵を切った時代です。
 
そして今、物質的な豊かさは十分に満たされ「心の豊かさ」を求める人が80%(日本で)を超えました。
「欲しいものが変わった」…これは革命的だと思います。
さらに変化が激しい時代です。
 
そういう時代には変化に即応できる組織を創ることが経営者の命題になります。
常に集団から知恵を引き出せるマネジメントです。
IMG_2414
会社から写した2017年元旦の初日の出
 

本格的に「正解のない時代」に突入した

よく経営をパズルとレゴに例え表現します。
昔はパズル的な経営…「これが正解」という完成形があり、それをいかに効率的に組み立てるかが課題だった。
求められる能力は「早く」「正確に」
求められる人材は「正しく」「早く」「従順」
 
今は、何が正解か誰にも分からない時代です。
PPAPがヒットする不思議さくらい、何が正解は分からない(笑)
例えるならレゴブロックを作る作業です。
ブロックで犬を作る時に、どんな犬にするか?どのパーツを組み合わせるか、全て作り手に委ねられます。100人いれば100通りの犬ができる。
そしてお客様はどんな犬だったら買うか?自身も分からない。
出してみて「そうそう、こういうのが欲しかったの」と言う。
とてもクリエイティブな世界ですよね?
 
お客様も分からない、開発部長も分からない、社長だって分からない。
やってみなきゃ分からない、でもリスクは回避したいですよね?
 
そんな時は集団の知恵から正解を引き出すことが有効だと考えます。
スティーブ・ジョブズのように、たった1人の天才が斬新なものを発明することも多いですが、その活躍は短く、いずれ集団から知恵を引き出す必要性に迫られます。
 
さて、「みんなで考える」ということですが、こと創造の領域はみんなの意見を反映すると、極めてつまらないものができてしまうと言われます。
以前に、自動車のデザインをみんなの意見を反映して作って、ものすごくダサいものができたという話を聞いたことがあります。
見たことないけど、見てみたいわ(笑)
これを「合議制弊害」と言いますが、みんなの意見をくまなく反映させるとつまらないものになるのです。
 
集団の知恵を活かすことと、みんなの意見を反映するというのは全く違うものなのです。

集団から斬新なアイデアが出る組織はここが違う

集団から知恵を引き出される場面というのは、こんなイメージです。
ミーティングで話し合っている時に、みんなが自由に発言できる雰囲気があったとします。
そういう場では、みんなが好き勝手言うから話がなかなかまとまりません(笑)
意見が対立することもあります。対立したままミーティングが終わることもある。
まさに動物園状態です。
 
従来の管理型の経営ではこういう状態は好ましくないとされます。
進捗の報連相なら良いが、創造には向いていません。
創造は混沌から生まれますので、混沌の状態をよしとしなければいけません。
 
こういう状態でも、みんな実現を望む1つの目的・目標があり、チーム全体にある程度の信頼関係ができていれば、斬新なアイデアが生まれ落ちる可能性が相当にあります。
 
混沌の中から、誰かがポツンとだしたアイデアに、みんなが「それ良いじゃん!」となる。
そして、そこにフォロワーが付き、話がどんどん膨らんでいく状態です。
これはみんなの意見を反映するというスタイルとは似ているようで違いますよね?
たった1人の変な人(揉め言葉です、念のため)が出したアイデアに賛同者が次々と現れ、ムーブメントが起きる。
最初にアイデアを出す1人の変な人が社長ではなく、社員から出るのが「集団から知恵を引き出す」というスタイルです。
 
このやり方のメリットは、斬新なアイデアが出るだけでなく、そこに続く人が自発的に参画するので、みんなが納得して自分事と捉えることです。
この違いは、実行段階で顕著に現れます。
社長がどんなに素晴らしいアイデアを出しても、それを社員が「やらされ」になったら、いつまで経ってもカタチになりませんからね。
 
こういう場を創るためには、社員が自由に発言できる雰囲気が欠かせません。
1人1人が独立している状態を創ること。
さらに、同じような価値観・考え方・感性の集まりではなく、多様な人がいた方が良い。
 
上からではなく集団から出たアイデアに、1人1人が自ら参画し、自律的に役割を決め、行動していく文化とスキルが求められます。
 
これを実現する方法論を、僕は指示ゼロ経営と呼んでいるのです。
僕以外にも、大勢の方がこうした自律型組織を研究しています。
 
時代は、ますます集団の知恵を活性化する組織運営になってきた。
そんな事を思い、さらに指示ゼロ経営を進化させる決意でいます。
 
今年も、どうぞよろしくお願いします。
 
誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです!
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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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