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頼れないリーダーが強い組織を創る時代になった

頼れる社長がいる会社よりも、頼れる社員がいる会社の方が強いです。
以前のように組織を率いて指示命令で統率する場合は頼れるリーダーが必要でした。
でも、時代が変わり、その場その場で判断し実行する事が求められる時代では、リーダーに頼っていてはいけません。

頼れる人がいるから頼ってしまう。
リーダーの存在価値が変わってきている、今日はそんなことを考えたいと思います。

「この人に聞いてもダメだ」と思われれば社員は自立する

先日、自衛官の募集に「稲田防衛大臣が頼れないから、頼れる人を募集します」との趣旨のチラシを作り問題になりましたね。
頼れない防衛大臣って思われたら国民が安心できないという危惧ですが、歴史を振り返ると、そういう将もいました。

日露戦争で満州軍総司令官を務めた大山巌という人は、実にとぼけたリーダーを意図的に演じていたそうです。
参謀部にふらっと来て、「今日は大砲の音がするが、どこかで戦をやってるのかい?」なんて尋ねたという逸話があるくらい。

トボケてますね〜(笑)
意図的に自分に対する依存を薄くしているのです。

軍隊と企業を同列に見ることはできませんが、頼れる頭脳がいると周りは思考をしなくなるのは間違いありません。
「相談すれば正解を教えてくれるわ」って安心して自分で考えなくなっちゃう。

自分で考えさせる一番すんなり来る方法は「この人に聞いてもダメだわ」と思わせることです。

ホウレンソウがマイナスに作用する時代

報連相は社会人の基本と言われています。
何かやる前に上司に相談して適切な指示を仰ぎ、実行段階では小まめに報告して軌道修正をする。
僕もサラリーマン時代には毎日、上司に相談していました。
すごくデキる上司でいつも的確なアドバイスしてくれましたが、僕は思考停止を起こしてしまいました。
上司がいない時は、その上の上司に報連相するのですが「そんな事は自分で考えろ!」と突っ返されました。
当時は「無責任な上司だな〜」と腹が立った(笑)
相談できなから自分で考えてやるわけですが、報告に行くと「で、どうなの?」と聞く。
上手く行っているのか?行っていないのか?と聞いているのです。
失敗した時も「で、どうするの?」

乱暴な人でしたが失敗を咎められたことは一度もなかった。
今思うと、自立を促す素晴らしい上司だったのだと思います。
自分で決め、考え、判断し、行動する…その結果だけを事後報告するんだから、いわゆる報連相とは大きく違います。

さらに、自分で考えることを促すとチームが自律的になります。
突っ返されると仲間に相談しますよね?

この効果は絶大です。
1、仲間が何をやっているかを知ることができ、情報共有ができる。
2、仲間には教える義務はないから、教えられる側が真剣に学ぶ。
3、教えた人が一番勉強になる。

上司が教えるよりも仲間同士で学びあった方が何倍もいいことがあるのです。

ただし「チームとして成果を上げる」という意識が必要です。
個人主義では「自分でなんとかしな」となっちゃうからね。
チームで学び合い支援し合い成果を出すことが、結果的にそこに属する1人1人が得をするということを共通認識として持つことです。
自分さえ、という考えでチームワークが悪くなると組織がコケちゃう不安定な時代です。
乗っている船が沈んだら元も子もない、誰も得をしないですよね。

リーダーの役割は変わりました。
的確に解を与えるのではなく、解を自分で見つける事ができる部下を育てることです。
それが自立した社員を育て、ひいては自律型組織へ進化することになるから。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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