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これまでの常識はこれからの非常識 〜ビジョンや理念は分かりづらい方が良い〜

公開日: : 最終更新日:2016/12/15 シナリオデザイニング, ビジョンデザイニング, 自己決定理論(SDT)

人は自分が参画した分だけ、その対象を自分事と捉えます。
だから会社で決めることに社員がどれだけ参画できるかが、自発性の高い社員を育てる鍵を握ります。
しかも、できるだけ根本的な決定…会社のビジョンや理念といった部分へ参加した方が自分事度合いが上がります。

今日は、先日企業向け夢新聞でお邪魔したロマン産業株式会社さんの事例で、そのことを考えたいと思います。
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漠然としている、余裕があるからこそアイデアが生まれる

これまでの管理重視の経営では、社長が描くビジョンには具体性がなくちゃいけないと言われてきました。
欲しいものが明確になっていなきゃ社員は動きようがないってわけね。

でも、自律型組織を創る場合、まったく逆の発想になります。

例えば、ウチの近所に「かんてんぱぱ」で有名な伊那食品工業さんの理念は「いい会社をつくりましょう」
「何じゃそれ?」って感じですが、漠然としているからこそ社員は「それが何であるか?」を考えます。
具体的で分かりやすいと思考しなくなるからね。
で、みんなで考えるからいい会社になる。
つまり、理念づくりに社員が参画するという構図なのです。

先日、企業向け夢新聞でお邪魔した、千葉県松戸市のロマン産業株式会社さんもそうでした。
同社は、モップやマットのレンタルから、ウォーターサーバー、清掃サービスまで幅広く扱っています。

社長は「地域の人がより良い暮らしができるお手伝いは何でもする」とだけ社員に言いました。
企業向け夢新聞では、それを受けて社員さんが部署ごとに「そのためにできること」を考え、未来の日付の新聞にします。
そうするとね、本当に色んなアイデアが生まれるんですよ。

面白かったのは、夢新聞を書く前に、自分の才能や個性を発見するワークをやったのですが、そのワークを地域の人に提供しようなんてアイデアが出ていました。

参画の余地があるからこそ生まれるアイデアですよね?
もし、そうしたアイデアを「やってみようよ!」と社長から任せられたら、みんなすごく燃えると思います。
やらされでは生まれない、自発的なヤル気と熱中が生まれる。

企業活動の土台になるビジョンや理念に参画できたら最高

社長にすごく面白いアイデアがあって、ビジョンが具体的になっている場合は、そこから始めることもOKです。
このケース、多いと思います。

この場合、そこから先…「どのようにやるか」「誰がやるか」「誰とやるか」「コスト」こういった項目を自分たちで決められる、あるいは自分たちの意見が反映される環境をつくることです。

それでも十分な自発性を発揮してくれるはずです。

しかしながら、どこに向かって進めば良いか分からず迷っている経営者も多いと思います。
その場合には、自分を責めずに、社員に漠然とした思いを伝えればいい。

「何を」「どんな出来映えで」「いつまでに」…これを社員に参加してもらい決めるってこと。決まったら「どのようにやるか」「誰がやるか」「誰とやるか」「コスト」に進めばいい。

人は自分が参画した分だけ、その対象を自分事と捉えます。
参画が多い方が組織は活性化します。

特に企業活動の土台になるビジョンや理念に参画できたら最高ですね。

今、そしてこれからの時代の経営は、ビジョンや理念は分かりづらい方が良い。

そう考えています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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