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社員を下に見る社長のもとでは、自立した一人前の社員は育たない

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社員のことを下に見る社長がいます。
それでは社員はいつまで経っても自立した一人前にはなりません。
そういう態度は人としてどうか?という問題ではなく、互いが自立できない関係性になってしまうということです。

下に見ると相手は上に従う、あるいは上に反抗するという関係ができてしまうんだよね。

患者が急に横暴になった病院の話

人間関係は互いが作用し合ってできています。
面白い話があります。
以前に、国が病院に対し、患者のことを「様」で呼ぶことを推奨したことがありました。
ホスピタリティ向上を狙ってのことだったのですが、それに従った多くの病院で患者が横暴になるという現象が起きました。

それは、変なお客様意識…「お客様は神様だろう?」という意識が生まれたからだと分析されています。
病院側が下になる態度に出たら患者が勝手に上と思うようになったってわけ。

そこで従来の「さん」で呼ぶように直したところ患者の態度ももとに戻ったそうです。

面白い、というか怖い話だと思いました。

こちらの態度で相手の素行が変わる。

だから社員を下に見る社長のもとでは自立した社員が育たないのです。

1人の自立した人間として捉えることが、一人前の社員が育つ基本

僕は「従業員」という言葉にいつも違和感を持っています。
「従う」という言葉から下の者というニュアンスを感じるからです。
これは資本主義の初期段階に作られた観念です。
資本とアイデアを持った者が、それを持っていない労働者を使うという労使関係が結ばれました。
頭脳を持った上が、下を手足のように使う。
これは大量生産・大量消費の時代までしか通用しなかった発想だと考えています。

今は、生活者の欲求がものすごく高度になっていて、社長だって何が正解か分からない時代です。そういう時代に、社員を手足と見たら、社員は手足以上の仕事はしません。

自ら考え判断し行動する社員が求められるのですが、それは社員をパートナーとして見る…頭脳として招き入れる態度があってこその話です。

下に見たら、社員はそれに合わせ、上に従順になるか反抗するかのどちらかです。
1人の自立した人間として捉えることが、一人前の社員が育つ基本です。

一層、社長を「さん」で呼ぶくらいの関係がちょうどいいと思います。

それでは今日も仕事を愉しみましょうね。

また明日!

 

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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